ダイエット食品の安全性|ガルシニア・カンボジアとコレウス・フォルスコリ

Sponsored Link

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今日はお寿司を食べに和歌山県にあるお店まで行ってきました。昔、和歌山に行ったときにたまたま入ったお店ですが、美味しすぎて今でも1年に1回くらいお邪魔しています。かなり遠いのですが、今年も行けてよかった!!

IMG_2202

今日はダイエット食品と健康シリーズ第2回です。
前回の記事はこちらからどうぞ。

ダイエット食品と健康(成分別の有効性と安全性)①

2015.12.25

この記事では、ダイエット食品に含まれる原材料のガルシニア・カンボジアコレウス・フォルスコリの有効性と安全性についてまとめていきます。

健康食品を使用している方は、その成分まで把握して使っていますか?その有効性や安全性について考えたことがありますか?

健康食品を使っている方は一度確認してみましょう。

Sponsored Link

含まれている成分

ダイエットを目的とした健康食品に含まれる原材料のうち、使用頻度の高い成分は下図の6つがあるのでした。

スクリーンショット 2015-12-25 23.26.31
図:ダイエット効果を標榜する健康食品素材
( 東泉裕子.公衆衛生.2015より引用し作成 )

今日はガルシニア・カンボジアコレウス・フォルスコリに関してまとめます。

今回も下記の論文を主に参考にさせて頂いています。

東泉裕子.公衆衛生.2015 

ガルシニア・カンボジア

ガルシニア・カンボジア(Garcinia cambogia)は、インドや東南アジアに生息している常緑樹であり、その果実は調味料として使用されており、「脂肪を燃焼させる」「空腹感を抑える」作用があると言われています。( 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所)

ガルシニア・カンボジアの果実、果皮、茎、種子、根、葉、花は「医薬品的効能効果を標榜しない限り、医薬品と判断しない成分本質(原材料)」に区分されます。( 厚生労働省医薬食品局:医薬品の範囲に関する基準.2015 )

果皮はヒドロキシクエン酸を50%含み、ヒドロキシクエン酸は資質合成を阻害すると考えられています。

しかし、

人間での有効性については信頼できる十分なデータはありません。

( 田中平三,門脇孝.健康食品のすべて:同文書院.2015 )

安全性に関して、動物実験において、ガルシニア1年間摂取による精巣への影響が強く示唆されたことから、厚生労働省は安全性確保のために、「ガルニシア抽出物を継続的に摂取する健康食品に関する情報提供について」という通知を発出しています。( 厚生労働省医薬局.食発第0307001号.2002)

ガルシニアを12週間未満、適切な量を摂取することは安全であることが示されていますが、妊娠中・授乳中については十分なデータがないことから、使用を避けた方がよいとされています。( 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所 )

また、アレルギー性喘息の既往歴があり、5年前からロイコトリエン受容体拮抗薬を服用していた45歳の肥満(BMI:32)女性が、市販のガルシニア・カンボジアを含有するサプリメントを減量目的に7日間摂取したところ、重度の肝障害を起こして死亡したという症例報告があります。( Actis GC, et al. Dig Liver Dis. 2007) 

コレウス・ファルスコリ

コレウス・ファルスコリ(Coleus forskohlii)は、亜熱帯地域を原産とする多年草であり、インドでは古くから民間療法として用いられてきました。有効性としては、「脂肪を燃焼させる」「糖分の吸収を抑える」といわれています。(志村二三夫,篠塚和正.薬事日報社.2006 )

コレウス・フォルスコリの根は、「医薬品的効能効果を標榜しない限り、医薬品と判断しない成分本質(原材料)」に区分されます。( 厚生労働省医薬食品局:医薬品の範囲に関する基準.2015 )

コレウス・フォルスコリの主な活性物質は、根に含まれるジテルペンのフォルスコリンであり、フォルスコリンは細胞内のアデニル酸シクラーゼ酵素を活性化し、サイクリックAMP濃度を上昇させると言われています。( Metzger H, Lindner E. Arzneimittelforschung. 1981 )

しかしながら、

経口摂取での人間に対する有効性においては、信頼できる十分な科学的根拠はありません。

( 田中平三,門脇孝.健康食品のすべて:同文書院.2015 )

妊娠動物にColeus barbatus B. 抽出物を5日間与えた結果、胎児の成長遅延着床障害が認められたことから、妊娠中もしくは妊娠を希望する人がコレウス・フォルスコオリを摂取することは、おそらく危険であろうとされています。( Almedia FC, Lemonica IP. J Ethnopharmacol. 2000 )

また、血液凝固系に作用する医薬品とフォルスコリンの併用摂取は、血液凝固能に影響を与え、出血のリスクが高まる可能性が指摘されています。( Yokotani K, et al. J Pharm Pharmacol. 2012)

おわりに

以上、今回はダイエット食品に含まれる成分であるガルシニア・カンボジアコレウス・フォルスコリに関して勉強してみました。

もちろん、実際には有効性はあるのだけれども、まだ科学的に有効性が示されていないという可能性もあります。摂取は自己責任になりますが、妊娠中の方や妊娠を希望している方は摂取は控えた方が無難なのかもしれません。

一度、自分が使っているダイエット食品の成分名を確認してみて下さいね。

次回、残りの成分についてまとめていきます。

ダイエット食品の安全性|メリロート、α−リポ酸(チオクト酸)、L−カルニチン

2016.01.11
Sponsored Link

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。