ダイエット食品の安全性|メリロート、α−リポ酸(チオクト酸)、L−カルニチン

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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今日は、先ほど医局旅行から帰宅したところでクタクタです。めずらしく眠気に襲われております。

というわけで、今回はスポーツ医学ではなく、健康の話にさせてもらいます。以前の記事の続きで、ダイエット食品と健康に関してまとめていきます。

ダイエット食品と健康(成分別の有効性と安全性)①

2015.12.25

ダイエット食品の安全性|ガルシニア・カンボジアとコレウス・フォルスコリ

2015.12.27

健康食品を使用している方は、その成分まで把握して使っていますか?その有効性や安全性について考えたことがありますか?

健康食品を使っている方は、一度その食品に含まれている成分を確認してみましょう。

今回はメリロート(セイヨウエビラハギ)α−リポ酸(チオクト酸)についてまとめています。

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ダイエット食品に含まれている成分

まず、最初に少し復習しておきましょう。

ダイエットを目的とした健康食品に含まれる原材料のうち、使用頻度の高い成分は下図の6つがあるのでした。

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図:ダイエット効果を標榜する健康食品素材( 東泉裕子.公衆衛生.2015より引用し作成 )

前回までに、インゲン豆抽出物、ガルシニア・カンボジア・コレウス・フォルスコリについてまとめました。

今日はメリロートα−リポ酸に関してまとめます。

今回の記事は主に下の論文を参考にしています。

東泉裕子.公衆衛生.2015

メリロート(セイヨウエビラハギ)

では、まずメリロートについてです。

メリロート(Melilotus, Sweet clover)はマメ科の植物で、有効性としては、「体のむくみをとる」とされています。クマリン類やフラボノイド類を含みます。

足の痙攣や静脈瘤に対する有効性が人間において示唆されていますが、その他の有効性に関しては科学的データが不十分です。(志村二三夫,篠塚和正.薬事日報社.2006 )

志村らは、安全性について、大量に摂取すると知覚麻痺や一時的な肝障害を起こす可能性があることを報告しています。日本人女性において、メリロートエキスの含有成分であるクマリンが原因と疑われる肝障害を起こしたという被害事例があります。

血液凝固抑制剤との併用により、出血を招く恐れがあります。また、肝毒性を示す可能性のある医薬品との併用により、肝障害のリスクが増大する可能性があります。

2004年に国民生活センターは、メリロート含有のむくみ対策やダイエットを目的とした健康食品の実態調査を行い、過剰摂取の危険性などの問題点を指摘しています。( 独立行政法人国民センター.メリロートを含む健康食品.2004 )

妊娠中、授乳中の人は、安全性については十分な情報がないことから使用はさけておいた方がよいでしょう。

α−リポ酸(チオクト酸)

続いて、α−リポ酸についてです。

α−リポ酸(Alpha-lipoic acid)チオクト酸(thioctic acid)とも呼ばれる物質で、生体のエネルギー産生反応に関わる補酵素であり、細胞のミトコンドリアに存在します。生体機能に不可欠な成分ですが、体内で合成することができるため、ビタミン様物質として扱われています。

効果としては、「脂肪を燃焼させる」「代謝を高める」といわれていますが、人間においてその科学的根拠を示した報告はありません。( 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所)

医薬品ではチオクト酸は注射液、チオクト酸アミドは経口で用いられ、激しい肉体労働時などのチオクト酸の補給に用いられています。

安全性に関して、インスリン自己免疫症候群による「自発性低血糖症」を発症した患者で健康食品を摂取していた者のうち、α−リポ酸を摂取していた者の割合が高かったことが報告されています。( 内潟安子ら.自発性低血糖症の実態把握のための全国調査.2010 )

これを受けて、厚生労働省はα−リポ酸を含む健康食品について、2010年に注意喚起を行っています。( 厚生労働省医薬食品局食品安全部.食安基発.2010 )

ただし、医薬品のチオクト酸は1日量5mgまで、チオクト酸アミドは1日量15mgまでで、服用が長期にわたらない場合の安全性は示されています。( 厚生省医薬安全局.医薬発.1999 )

妊婦、授乳婦などにおける安全性については、信頼性の高いデータが十分に得られていないので使用は避けた方が無難でしょう。

レストラン 豆

おわりに

以上、今回はダイエット食品に含まれる成分であるメリロート(セイヨウエビラハギ)α−リポ酸(チオクト酸)に関して勉強してみました。

もちろん、実際には有効性はあるのだけれども、まだ科学的に有効性が示されていないという可能性もあります。摂取は自己責任になりますが、妊娠中の方や妊娠を希望している方は摂取は控えた方が無難なのかもしれません。

一度、自分が使っているダイエット食品の成分名を確認してみて下さいね。

次回、残りの成分についてまとめていきます。

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