「スポーツと突然死」①近年の事例

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どうも、こんにちは。

昨日と今日はずっと当直です。
昨日は関連病院の当直なので、けっこう救急車の対応をしていて疲れてしまったこともありブログを更新できませんでした。
今日は大学当直なので比較的落ち着いています。

昨日で日本代表に招集されている海外組の選手達の合流前の試合が終わり、いよいよ海外組も日本代表に合流しますね。
ACミランで最近ずっと出場を続けている本田選手は疲労も心配されており、24日にベンチスタートになりそうと報道されていますね。
ドルトムントの香川選手はまだ調子が上がってきていません。
代表戦が復調のきっかけになるといいですね。
ヘルタの原口選手は合流前に1G1Aでマン・オブ・ザ・マッチに輝いていますし、岡崎選手、長友選手は相変わらず好調を維持しています。
24日、29日の代表戦が楽しみですね。

さて、今日は「スポーツと突然死」に関してまとめてみます。
今回は、近年実際にあったスポーツ選手の突然死の事例を紹介します。

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スポーツと突然死

サッカー界を含めたスポーツ界全体において、ここ数年、循環器(心臓)疾患が原因で起こる突然死が相次いでおり、それに伴い突然死をきたす疾患や、自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator:AED)を用いた心肺蘇生などへの関心も高まってきています。

スポーツにおける突然死の基礎疾患は、半数以上が心血管系(循環器)の疾患と報告されています。
( 村山正博ら.DMW日本語翻訳版.1993 )
特に若年者の突然死の原因としては、肥大型心筋症の頻度が高く、次いで冠動脈疾患が多いとされています。
( Maron BJ, et al. Circulation. 1996 )
また、40歳以上の対象を含む報告では、冠動脈疾患などの虚血性心疾患の頻度が高いと報告されています。
( Virmani R, et al. Cardiol Clinics. 1997 )

今日は実際にあった近年の運動選手における突然死の事例を紹介します。

心臓関連の突然死の事例

2011年8月2日、サッカー元日本代表で、日本フットボールリーグ松本山雅FCに所属する松田直樹選手(34)が松本市のグラウンドで練習中に倒れ、2日後に死去されたニュースはまだ記憶に新しいかと思います。
松田選手の死因は急性心筋梗塞と発表されています。

その他のサッカーの事例についても紹介します。

2003年6月26日、カメルーン代表のフォエ選手は、FIFAコンフェデレーションズカップ2003準決勝、カメルーン対コロンビア戦の試合後半27分に心臓発作で倒れ、迅速な処置も虚しく、そのままピッチ上で永眠されました。
このとき、28歳の若さでした。
フォエ選手の死因は左心室肥大症と言われています。
僕もたまたま試合をLIVEで見ていたので忘れられない事例です。

2004年1月25日、ポルトガル1部ベンフィカに所属するフェヘール選手は、リーグ戦の後半15分から試合に出場し、試合終了間際に決勝点となる得点をアシストしましたが、その際に遅延行為によるイエローカードを受け、直後、突然ピッチ上に倒れました。
すぐに仲間らが駆け寄り、心肺蘇生法が施され、病院へと救急搬送されましたが、同日の深夜に死亡が確認されました。
死因は肥大型心筋症による心停止でした。
こちらもテレビ放送されていた試合だったので、今でもyoutubeに倒れたときの映像が残っていますね。

2007年8月25日、スペイン1部セビリアに所属するプエルタ選手は2007-2008シーズン開幕戦のヘタフェCF戦で、前半35分にピッチで突然意識を失いました。
その場で行われた治療で意識を取り戻した彼は、立ち上がって自分の足でロッカールームへ向かいましたが、そこで再び倒れ、病院に搬送されました。
ICUで治療を受けたものの、意識を取り戻してから再び心不全を起こすなどして幾度か心肺機能停止状態となり、これによる脳へのダメージなども考えられるなど極めて予断を許さない状況となっていました。
そして、8月28日1に懸命の治療の甲斐なく22歳の若さで逝去されました。
死因は特発性拡張型心筋症の一種で「不整脈源性右室心筋症(不整脈源性右室異形成)」と呼ばれる遺伝や突然変異等によって起こる心臓疾患でした。

2007年12月29日、スコットランド1部マザウェルに所属するオドネル選手は第20節ダンディ・ユナイテッド戦の後半に交代を告げられ退場しようとしたところ突然倒れ、約5分間ピッチで両チームの医療スタッフから治療を受けました。
その後、救急車で病院に搬送されたが、意識が戻ることなく死亡が確認されました。
このとき35歳の若さで、死因は心不全とされています。

2010年FIFAワールドカップのスペインとオランダとの決勝戦で、決勝ゴールを決めたスペイン代表のイニエスタ選手が、ゴール後にユニフォームを脱ぐパフォーマンスをしたのをご存知ですか?
ユニフォームの下のアンダーシャツには、スペイン語で「ダニ・ハルケ、僕達はいつも共にある」との言葉が書かれていました。
これは、イニエスタの友人であり、スペイン代表の同僚であったダニエル・ハルケ選手に向けられた言葉でした。
2009年8月8日、ダニエル・ハルケ選手は遠征先のホテルで電話中に突然倒れ、発見されたときにはすでに死亡していました。
死因は急性心筋梗塞であり、このとき26歳という若さでした。

循環器以外の突然死の事例

1番多いとされる循環器(心臓)疾患による突然死の事例を紹介してきましたが、循環器疾患以外での近年の事例も紹介しておきます。

2012年、高校の野球部員、ラグビー部員が練習中に倒れて死亡しました。
死因はどちらも熱中症でした。

2013年、高校のラグビー部員が練習中に頭部を打ち、10分後に嘔吐しました。
意識障害を認め、救急搬送されましたが、11日後に亡くなりました。

2015年、大学のアメリカンフットボール部員がタックルの練習中に倒れ、救急搬送されましたが急性硬膜下血腫により亡くなりました。
同年には、中学校の柔道部員1年生の女子生徒が、2年生の女子生徒に大外刈りをかけられ頭部外傷を受傷し亡くなった事例や、高校の柔道部員が熱中症により倒れ多臓器不全のため亡くなるという事例がありました。

おわりに

スポーツと突然死について詳しく書いていくつもりでしたが、突然死の事例を紹介していたらだいぶ長くなってしまったので今日はここで終わります。
こういったスポーツ中の突然死を防ぐためには、突然死を起こす基礎疾患についての知識を持っておくこと、そして、緊急時の対応を理解していることが大切です。
自分の周りで何かが起こる確率は高くないかもしれませんが、もしも何かが起こったときにきちんと対応できるようにしっかり勉強しておきましょう。
後日、突然死の原因として多い循環器疾患の特徴とその対策について、詳しくまとめていきます。

「スポーツと突然死」②循環器疾患

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