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【最新版】骨折治療の勉強法とおすすめ教科書|整形外科医の必須分野

 
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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今日は新しいシリーズというか、新しいコーナーです。どんなシリーズかというと、スポーツ医学・整形外科の各分野でのおすすめ教科書・学会などを紹介していこうと思います。

前からこのコーナーを作ろうと思ってサボっていました。ただ、もうすぐ新年度になりますので、その前にこのシリーズもやっておこうと思います。

まず、初回ということで整形外科の基本である骨折治療に関してです。

「骨折治療」は整形外科の中で、最も基本であり、大事な領域であることに異論はないでしょう

ではみなさんは、「骨折治療」に関してどのように勉強していますか?

よせやん

以前、研修医の先生向けの記事は書きました。

この記事では、整形外科の先生向けに骨折治療の勉強法とおすすめ教科書を紹介しようと思います。

Contents

おすすめの教科書(総論)

まずは、骨折治療の総論の教科書です。

この教科書は、骨折治療のバイブルであり、骨折治療の全てが書かれていると言っても過言ではないでしょう。

整形外科医ならば必ず持っている教科書の1つです

前半に骨折治療の総論、後半に各論が書かれています。

骨折治療を行うにあたって、読破しておくとよいでしょう。僕も来年から関連病院で外傷中心になると思うので、来年度までに必ず読破しておく予定です。

時間がない場合は総論だけはしっかりと読んで骨折治療の基本原則を理解し、各論は症例に出会ったときに読むのがいいと思います。

よせやん

そして、もう一冊紹介したい総論の教科書がこちらです。

この教科書は、骨折と脱臼に焦点を当て、オーソドックスな手術法を中心に、最新の知見・手術法までを網羅して解説したスタンダードな専門書です。

この教科書も、2018年5月に第4版が出版されました。

僕がこの教科書に出会ったのは医師5年目の時ですが、骨折や脱臼の患者さんが来た際にこの教科書を辞書的に使って、その対応や保存療法と手術療法の選択、後療法などを勉強しました。

臨床に即して詳しくまとめられているため、非常に使い勝手がよいです。

よせやん

おすすめ教科書(内固定・後療法)

次に、併せて持っておきたいのがこの内固定と後療法を勉強するための教科書です。

同じくAOが出版している教科書なのですが、上記の教科書は骨折治療の総論を学べるのに対し、こちらは骨折の各論における内固定についての教科書で、各骨折に対する内固定の方法と後療法について書かれています。

特にAOが推奨している現在の後療法のスタンダードを学ぶことができるのが非常に勉強になります。

自分が思っていた、行っていた後療法よりもすべてが早い!!

もっと後療法について勉強しなくてはと思わされた教科書ですね。

よせやん

おすすめ教科書(小児)

次に紹介するのは小児の四肢骨折の教科書です。

整形外科の先生は周知の通り、小児の四肢骨折ほど厄介なものはありません

小児となると、その特性から成人とは治療方針がかなり異なるからです。また、合併症として成長障害や変形治癒などの可能性があり、そういったことまで理解し、実際に患者のご家族に説明する必要があります。

ですので、小児の骨折治療に関する本は別に必要だと思います。

この教科書には、受傷機転や分類ももちろんですが、注意点やムンテラの仕方まで書かれており、実際の診療の場で非常に役立ちます

小児の骨折治療の教科書は1冊持っておくことをおすすめします。

よせやん

おすすめの教科書(解剖・手術)

次は、手術に際して必携の教科書です。

こちらも、整形外科医ならば必ず持っている教科書の1つです

2018年の5月に第5版が出版されました。

この教科書は、一般的な解剖学書とは性質が大きく異なります。

この教科書には、各部位別に汎用される整形外科的アプローチとそれに関連する局所解剖について書かれています。

普通の解剖学の教科書を見ても、手術で展開していった際に、どういう視野が出てくるか想像するのはなかなか困難だと思います。

この本は展開していったときにどういう視野が出てくるか、また、何に気をつければいいのかまで書かれており、非常に有用です。

手術を安全に行う上で、解剖学と手術アプローチについての知識は必須です。

必ずこの本で解剖を勉強してから手術に臨むことをおすすめします。

よせやん

おすすめ教科書③(手術手技)

次は、実際の手術を行う際に使っている手術手技の教科書です。

僕が研修医の時に使用していたOS NOWシリーズは、最近では増刷されていないようなので、OS NEXUSシリーズの教科書を紹介します。

OS NEXUSシリーズは、各分野ごとに出版されており、その分野の代表的な手術のコツとトラブルシューティングに関する知識を学ぶことができます

手術のコツだけでなく、どんなトラブルが起こっても的確に対処し、結果として何の問題も残さない治療を行うためには、起こりうるトラブルシューティングを学んでおくことは大切です。

また、電子書籍対応なのでスマホやタブレットで読めるのも大きな利点です。

可能ならOS NEXUSシリーズのすべてをコンプリートしたいところですが、金銭的に厳しいので本当によく使うもののみ厳選して購入しています。

よく使うもの、自分の興味のある分野に関しては持っておいて損はないでしょう。

よせやん

また、骨折治療で僕が最近イチオシでおすすめしたい教科書がこのシリーズです。

この整形外科サージカルテクニックという雑誌は、手術方法手術手技を学ぶ上で非常におすすめです。

各骨折に対する現在のスタンダードな手術方法やインプラント、後療法まで学ぶことができます

また、各社インプラントの比較表が付録で付いていますが、各インプラントの特徴や違いを理解する上で非常に有用です。

いないとは思いますが、いつでもどの骨折でも同じ会社のインプラントを使用しているという整形外科医がもしいたら、一度一読することをおすすめします。

この雑誌は、定期講読を勧めたいくらい整形外科医にはおすすめです。

出版されると後から増版されず、後から買おうとするとものすごく高くなっているので、常に新刊をチェックしておくか、定期購読するといいでしょう。

僕は脊椎などには興味がないので、常に新刊をチェックし、気になるものがあれば購入しています。

よせやん

あと、2冊だけ、骨折治療の教科書を紹介しておきます。

骨折治療の中でも、絶対に知っておかなくてはいけないのは、プレート固定髄内釘固定です。

これらの教科書は、そのプレート固定と髄内釘固定について徹底的に解説してくれている教科書です。

プレート固定と髄内固定のそれぞれの長所や短所、特性の違いを理解して、適切な骨折治療を選択できるようになるべきです。

それを判断できるようになための各論の勉強として、これらの教科書は有用だと思います。

よせやん

おすすめの教科書(画像診断)

次に、骨折の画像診断に関しても触れておきます。

骨折の画像診断に関してはこちらがおすすめです。

豊富な図や画像が提示されており、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能だと思います。

ただし、画像診断に関しては実際の臨床で、「数を見る」ことが1番大切だと思います。

よせやん

おすすめ教科書(洋書)

最後に、成書で勉強したい方のために英語の教科書を2冊紹介します。

整形外科学のバイブルとされるキャンベルの改訂第13版です。

世界中で最も頼りにされている整形外科学のソースと言ってよいでしょう。

今回は大幅な改訂となっており、約100の新たな整形外科技術、約300の新たな挿図、約500にも及ぶ画像診断図などが追加され、他の追随を許さない大冊を誇っています。

常にアップデートがなされる付属のExpert Consult eBookでは、重要な手術手順が高画質のビデオにて閲覧することができます。

骨折に関してはFracturesも読んでおきたいところです。

成人と小児の骨折治療のゴールド・スタンダードの3巻セット、改訂第 8 版で、Adults編とChildren編に分かれています。

世界各国のトップレベルの整形外科医によって執筆され、成人および小児のあらゆるタイプの骨折をすべてカバーし、手術手技と治療に関する専門医の選択肢を提示しています。

第一巻と第二巻では成人の骨折を、第三巻では小児の骨折を取り扱っています。

できる整形外科医を目指す方はぜひ読むことをおすすめします

実際、僕が「この人はできる!」と思う先生はこれらの教科書を持っているんですよね。

ちなみに僕はまだ読めていません。時間はかかりますが、時間を見つけて読みたいとは思っています。

ただし、値段が高く、分量が膨大なのが少しネックではあります。購入する場合は、kindle版だとかさばることなく持ち運べる上、辞書としても使えて便利かと思います。 

よせやん

勉強会・セミナー

教科書を使って自分で勉強するのが苦手だという方は、勉強会やセミナーに参加するのも1つの手です。

というわけで、代表的な勉強会を紹介します。

AO Trauma

  • AO Trauma Course-Basic Principles  
  • AOTrauma Course – Advanced Principles
  • AOTrauma Seminar

外部リンク:AO Trauma Japanホームページ

これらのセミナーでは、上記のAO骨折治療法の本の内容を勉強できます。

Seminrでは骨折治療の基礎の基礎を、Basic Principlesでは骨折治療の基本的な内容と手技を勉強することができます。

Advanced PrinciplesはBasic Principlesを修了した者が受講できるアドバンスコースになります。

日本骨折治療学会研修会

  • 日本骨折治療学会 研修会 ベーシックコース    
  • 日本骨折治療学会 研修会 アドバンスコース  

外部リンク:日本骨折治療学会ホームページ

これも内容としてはAOセミナーとほとんどような感じです。

こちらも、ベーシックコースを修了すると、アドバンスコースを受講できるようになります。

1日目の講義の後には各骨折治療の体験セミナーもあります。

オンラインセミナー

本を読むのも、勉強会に参加するのも、なかなか体が動かなくて無理!

という方にはぜひこれをおすすめしたいです。

  • 外傷オンラインセミナー  

外部リンク:外傷オンラインセミナーホームページ

オンラインの環境さえあれば、動画で骨折治療の勉強ができます

各論の講義がいろいろ入っていて、かなり勉強になります。

1本20−30分程度なので、時間が空いたら見てみてはどうでしょうか。

よせやん

学会

最後に学会について触れておきます。

最も代表的なのはこの学会でしょう。

  • 日本骨折治療学会

外部リンク:日本骨折治療学会ホームページ

日本骨折治療学会は骨・関節外傷ならびにこれらに関連する諸問題を研究し、その進歩、発展を図る事を目的として運営されています。上述のような、骨折治療の勉強会も開催してくれています。

骨折治療に興味のある方は、入会しておくと学会参加や学会誌で非常にいい勉強になると思います。

よせやん

おわりに

めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、今日は骨折治療の勉強法やおすすめ教科書を紹介しました。

「骨折治療」は整形外科の基本であり、必須の分野です。

しっかりと勉強しておきましょう。

よせやん

この記事が「骨折治療」を勉強する際の参考になれば幸いです。

骨折の保存療法についてはこちらの記事を参考にしてください。

 

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