骨折治療の勉強法とおすすめ教科書|整形外科医にとって最も大切な分野!

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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今日は新しいシリーズというか、新しいコーナーです。どんなシリーズかというと、スポーツ医学・整形外科の各分野でのおすすめ教科書・学会などを紹介していこうと思います。

前からこのコーナーを作ろうと思ってサボっていました。ただ、もうすぐ新年度になりますので、その前にこのシリーズもやっておこうと思います。

まず、初回ということで整形外科の基本である「骨折治療」に関してです。

「骨折治療」は整形外科の中で、最も基本であり、大事な領域であることに異論はないでしょう。

ではみなさんは、「骨折治療」に関してどのように勉強していますか?

以前、研修医の先生向けの記事は書きましたが、今回は整形外科の若手の先生向けの内容になっています。

骨折治療|整形外科医になる前に勉強しておくべきこと

2015.12.05
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おすすめの教科書(総論)

まずは前回も紹介しましたが、この教科書です。

この教科書は骨折治療のバイブルであり、骨折治療の全てが書かれています。
と言っても過言ではないでしょう。

整形外科医ならば必ず持っている教科書の1つです。

前半に骨折治療の総論、後半に各論が書かれています。骨折治療を行うにあたって、読破しておくとよいでしょう。

僕も来年から関連病院で外傷中心になると思うので、来年度までに必ず読破しておく予定です。時間がない場合は総論だけはしっかりと読んで、骨折治療の基本原則を理解して、各論は症例に出会ったときに読むといいと思います。

おすすめ教科書(後療法)

そして、併せて持っておきたいのがこの教科書です。

同じくAOが出版している教科書なのですが、上記の教科書は骨折治療の総論を学べるのに対し、こちらは骨折の各論における内固定についての教科書で、各骨折に対する内固定の方法と後療法について書かれています。

特にAOが推奨している現在の後療法のスタンダードを学ぶことができるのが非常に勉強になります。

自分が思っていた、行っていた後療法よりもすべてが早い!!もっと後療法について勉強しなくてはと思わされました。

おすすめ教科書(小児)

次に紹介するのは小児の四肢骨折の教科書です。

整形外科の先生は周知の通り、

小児の四肢骨折ほど厄介なものはありません。

小児となると、その特性から成人とは治療方針がかなり異なるからです。また、合併症として成長障害や変形治癒などの可能性があり、そういったことまで理解し、実際に患者のご家族に説明する必要があります。

ですので、小児の骨折治療に関する本は別に必要だと思います。 この教科書には、受傷機転や分類ももちろんですが、注意点やムンテラの仕方まで書かれており、実際の診療の場で非常に役立ちます。

小児の骨折治療の教科書は1冊持っておくことをおすすめします。

おすすめの教科書(解剖・手術)

次は、手術に際して必携の教科書です。

これも、整形外科医ならば必ず持っている教科書の1つです。

この教科書は、一般的な解剖学書とは性質が大きく異なります。

この教科書には、各部位別に汎用される整形外科的アプローチとそれに関連する局所解剖について書かれています。

普通の解剖学の教科書を見ても、手術で展開していった際に、どういう視野が出てくるか想像するのはなかなか困難だと思います。この本は展開していったときにどういう視野が出てくるか、また、何に気をつければいいのかまで書かれており、非常に有用です。

手術を安全に行う上で、解剖学の知識は必須です。必ずこの本で解剖を勉強してから手術に臨むことをおすすめします。

おすすめ教科書③(手術手技)

次は、実際の手術を行う際に使っている教科書です。

このOS NOWシリーズを使っている方は多いのではないでしょうか?

各分野ごとに出版されており、その分野の代表的な手術のコツとトラブルシューティングに関する知識を学ぶことができます。

手術のコツだけでなく、どんなトラブルが起こっても的確に対処し、結果として何の問題も残さない治療を行うためには、起こりうるトラブルシューティングを学んでおくことは大切でしょう。

僕もOS NOWのシリーズは多用していますが、骨折治療に関しては上記の「下肢の骨折・脱臼」と「上肢の骨折・脱臼」を使用しています。

可能ならOS NOWシリーズのすべてをコンプリートしたいところですが、金銭的に厳しいので本当によく使うもののみ厳選して購入しています。よく使うもの、自分の興味のある分野に関しては持っておいて損はないでしょう。

ちなみに最近は、電子書籍対応のOS NEXUSが発売されています。

プレートを使用した骨折治療は、固定力の高いロッキングプレートの登場以降,症例数・適応ともに増大しています。

この教科書では特にプレート治療の頻度が高い骨折を部位別が列挙され、基礎的な知識(解剖・読影・整復など)とプレート治療において最も大切な「プレートをどこに置くか」「固定用のスクリューをどこにどの向きで入れるか」などの手技を精緻なイラストと共に詳説してくれています。

治療の現場にいる医師すべてに「骨折のプレート治療」について徹底解説した教科書です。

前述した『骨折 プレート治療マイスター』の姉妹編です。

髄内固定治療の大きな特徴は、プレート治療に比較し,骨折部周囲の軟部組織に低侵襲なことです。この教科書では、上肢・骨盤骨折、下肢骨折と全身の髄内固定治療が適応となる骨折を対象にしてその治療法が詳述されています。

画像情報を基に、どの位置にリーミングし,どの長さの髄内釘を選択し,そして実際の髄内釘の挿入時に何に気を付けなければいけないのか,エキスパートの術者が丁寧にわかりやすく解説している。特にプレートと比較した髄内固定の長所や短所は,それぞれの特性を理解し,是非骨折治療の選択肢を増やしていただきたい。
プレート治療とあわせ,本書で髄内固定治療を学び,真の骨折治療マイスターをめざしてほしい。

おすすめの教科書(画像診断)

次に、骨折の画像診断に関しても触れておきます。

骨折の画像診断に関してはこちらがおすすめです。 豊富な図や画像が提示されており、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能だと思います。

ただし、画像診断に関しては実際の臨床で、「数を見る」ことが1番大切でしょう。

おすすめ教科書(洋書)

最後に成書で勉強したい方のために洋書の2冊を紹介します。

整形外科学のバイブルとされるキャンベルの改訂第13版です。

世界中で最も頼りにされている整形外科学のソースと言ってよいでしょう。

今回は大幅な改訂となっており、約100の新たな整形外科技術、約300の新たな挿図、約500にも及ぶ画像診断図などが追加され、他の追随を許さない大冊を誇っています。常にアップデートがなされる付属のExpert Consult eBookでは、重要な手術手順が高画質のビデオにて閲覧できる。

 
 

骨折に関してはFracturesも読んでおきたいところです。FracturesはAdults編とChildren編に分かれています。

成人と小児の骨折治療のゴールド・スタンダードの3巻セット、改訂第 8 版です。世界各国のトップレベルの整形外科医によって執筆され、成人および小児のあらゆるタイプの骨折をすべてカバーし、手術手技と治療に関する専門医の選択肢を提示しています。

第一巻と第二巻では成人の骨折を、第三巻では小児の骨折を取り扱っています。

できる整形外科医を目指す方はぜひ読むことをおすすめします。

実際、僕が「この人はできる!」と思う先生はこれらの教科書を持っているんですよね。

ちなみに僕はまだ読めていません。時間はかかりますが、時間を見つけて読みたいとは思っています。

ただし、値段が高く、分量が膨大なのが少しネックではあります。購入する場合は、kindle版だとかさばることなく持ち運べる上、辞書としても使えて便利かと思います。 

勉強会・セミナー

本で自分で勉強するのが苦手だという方は、勉強会に参加するのも1つの手です。
というわけで代表的な勉強会を紹介します。

AO Trauma

AO Trauma Course-Basic Principles  
AOTrauma Course – Advanced Principles
AOTrauma Seminar
外部リンク:AO Trauma Japanホームページ

2016年AO Trauma Seminar Kanazawa体験記|骨折の入門セミナー

2016.07.16

このセミナーでは、上記のAO骨折治療法の本の内容を勉強できます。

Basic Principlesでは、骨折治療の基本的な内容を勉強することができます。Advanced Principlesは、Basic Principlesを修了した者が受講できるアドバンスコースになります。

日本骨折治療学会研修会

日本骨折治療学会 研修会 ベーシックコース    
日本骨折治療学会 研修会 アドバンスコース  
外部リンク:日本骨折治療学会ホームページ

これも内容としてはAOセミナーとほとんどような感じです。

こちらも、ベーシックコースを修了すると、アドバンスコースを受講できるようになります。1日目の講義の後には各骨折治療の体験セミナーもあります。

オンラインセミナー

本を読むのも、勉強会に参加するのも、なかなか体が動かなくて無理!
という方にはぜひこれをおすすめしたいです。

外傷オンラインセミナー  
外部リンク:外傷オンラインセミナーホームページ

オンラインの環境さえあれば、動画で骨折治療の勉強ができます。

各論の講義がいろいろ入っていて、かなり勉強になります。1本20−30分程度なので、時間が空いたら見てみてはどうでしょうか。

学会

最後に学会について触れておきます。
最も代表的なのはこの学会でしょう。

日本骨折治療学会
外部リンク:日本骨折治療学会ホームページ

日本骨折治療学会は骨・関節外傷ならびにこれらに関連する諸問題を研究し、その進歩、発展を図る事を目的として運営されています。上述のような、骨折治療の勉強会も開催してくれています。

骨折治療に興味のある方は、入会してみてはどうでしょうか。

おわりに

めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、今日は「骨折治療」の勉強法やおすすめ教科書を紹介しました。

「骨折治療」は整形外科の基本であり、必須の分野です。しっかりと勉強しておきましょう。

この記事が「骨折治療」を勉強する際の参考になれば幸いです。

骨折の保存療法についてはこちらの記事を参考にしてください。

「整形外科の外来診療」おすすめ教科書

2016.05.05
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