アスレチックトレーナーとは|その仕事内容についても紹介!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
昨日の当直は嵐のような当直でした。
今日は当直明けで意識が朦朧とする中、この1週間のやり残しとデータまとめ、そして足の外科の抄録作りをしていました。
疲れるとよくスポーツ医学雑誌を読んでいるのですが、今日読んでいた論文の中に興味深い内容のものがありました。
アスレチックトレーニングとスポーツ医科学についての論文です。( 山本利春. アスレチックトレーニングとスポーツ医科学:臨床スポーツ医学. 2016 )
アスレチックトレーニングとは何か知っていますか?
よせやん
アスレチックトレーニングやアスレチックトレーナは、僕がスポーツドクターになっていなかったら、やりたかったことの1つの形でもあります。
スポーツドクターとして仕事をするうえで、アスレチックトレーナーとは必ず関わっていくことになるので、スポーツドクターを目指す方もアスレチックトレーナーがどんな仕事をしているのかは知っておくべきだと思います。
当然のことながら、逆もまた然りですが。
というわけで、今日はアスレチックトレーナーとはどんな人なのか、またその仕事内容について紹介します。
Contents
はじめに
近年、それらのアプローチを実施するためのスポーツ医科学サポートが重要視されており、その役割を果たすアスレチックトレーナーの存在が注目されています。
このサイトを訪問される方の多くは、「スポーツドクター」関連のことについて検索されていますが、おそらくスポーツドクターとアスレチックトレーナーを同じものと考えて検索している方も多くいるのではないでしょうか。
というわけで、スポーツドクターの仕事、そしてアスレチックトレーナーの仕事はどういうものなのかをまとめてみようと思います。
この記事ではアスレチックトレーナーとはどんな人なのか、またその仕事内容について紹介します。
アスレチックトレーナーとは
アスレチックトレーナーは、選手のコンディションを最良の状態にするための環境をつくるコーディネーターとして、スポーツ医科学サポートシステムを構築していくことを期待されています。
この専門領域はアスレチックトレーニングと呼ばれています。
わが国においても、1994年に日本体育協会公認アスレチックトレーナー制度が発足したことを機に、アスレチックトレーナーの活動の範囲と必要性は拡大し、社会的認知も高まってきています。
そのような社会的背景のもと、アスレチックトレーナーが関わるすべての領域の科学的研究とその発展に寄与するとともに、相互の連携と情報交換を促進し、アスレチックトレーナーの社会的認知を高め、スポーツおよびスポーツ医科学の普及・発展に寄与することを目的として、2012年に日本アスレチックトレーニング学会が設立されました。
外部リンク:日本アスレチックトレーニング学会
アスレチックトレーナーの仕事内容
さて、では本題に行こうと思います。
実際のアスレチックトレーナーの仕事内容についてです。
わが国のアスレチックトレーナーの活動の記録は1930年前後から残されていますが、その中心はマッサージをはじめとした選手のケアでした。
その後、スポーツ医科学の発展と競技スポーツの高度化に相まって、現在では、前述のようにスポーツ選手の外傷・障害・疾病などに伴う影響を可能な限り少なくするようなスポーツ医科学全般からの働きかけを多角的に他の専門家と連携しながら行うようになってきています。
日本体育協会では、公認アスレチックトレーナー養成におけるカリキュラムの決定にあたり、アスレチックトレーナーの業務内容を以下の7項目をあげて明確に示しました。
- スポーツ外傷・障害の予防
- スポーツ現場における救急処置
- アスレチックリハビリテーション
- コンディショニング
- 検査・測定と評価
- 健康管理と組織運営
- 教育的指導
そのうえで、
アスレチックトレーナーとは、この7項目について高度な知識と技能を備え、スポーツドクターおよびコーチと緊密な協力のもとに、競技者の競技活動を支えるスタッフである
と定義しました。
この役割や業務は、対象とするスポーツに応じて、あるいはかかわる場面と状況によって、そのアプローチ方法や内容は異なってくるかとは思いますが、これがアスレチックトレーナーが行う具体的な仕事内容です。
おわりに
以上、今回はアスレチックトレーナーがどんなことをしているのかを知るために、アスレチックトレーナーの仕事内容についてまとめてみました。
アスレチックトレーナー(スポーツトレーナー)になるための資格・方法については、下の記事を参考にしてくださいね。
スポーツ選手やスポーツチームを支えているスタッフには監督・コーチ、スポーツドクター、アスレチックトレーナー(スポーツトレーナー)、スポーツ栄養士などいろんな業種のスタッフがいます。
これらのスタッフがバラバラに動いていたのでは、選手やチームを上手く支えていくことなんてできるはずがありません。
これらのスタッフ間で連携を取り、またお互いがどのような活動・仕事を担っているのかについて知っておくべきだと思います。
追記(2019/2/13):これは僕が医師3年目の時に書いた記事ですが、考えていることは今と変わっていないんだなぁと思いました。
でもやっぱり他職種のことは普通に仕事をしてるだけでは知る機会もほとんどないんだなということも再認識しました。
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