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【保存版】脳震盪完全マニュアル|症状〜スポーツ復帰まで全て解説!

 
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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

よせやん

スポーツ現場では、脳震盪をはじめとした頭部外傷は少なくありません。

ほとんどのものは軽症ですが、ときに命を失ったり、後遺症を抱えて一生を過ごさねばならなかったりする重症例が存在します。

さらに、当初は軽く頭を打っただけと思われていたものが、気づいたときには重症となっていた、などということもあります。

 

平成24年度から中学での武道必修化がスタートしましたが、青少年が柔道によるスポーツ頭部外傷で急性硬膜下血腫をきたし死亡する例が報告され、スポーツ頭部外傷は社会的に注目されるようになってきています。

また、スポーツ頭部外傷の中には脳震盪や急性硬膜下血腫と診断されながらも、競技に復帰して死亡や重い後遺症を残した事例もあります。

 

脳震盪をはじめとしたスポーツ頭部外傷に関しては、試合会場にいるスポーツドクターはもちろんですが、チームスタッフやメディカルスタッフ、選手自身、その家族までスポーツに関わる人みんなに必ず知っておいて欲しいものです。

よせやん

この記事では、脳震盪を中心としたスポーツ頭部外傷の病態、症状からスポーツ現場での評価や対応、スポーツ復帰まであらゆる側面から脳震盪についてまとめました。

この記事がスポーツに関わるコーチや選手、ご家族が、 現場で判断・対応される際の助けに、そして、メディカルスタッフとして医療に携わる方の治療の指針になれば幸いです。

Contents

スポーツ頭部外傷の近年の事例と特徴

ラグビーW杯の日本VSサモア戦で日本代表の山田彰仁選手が、相手の膝が入ってしまい脳震盪で交代したのは記憶に新しいですよね。

また、平成24年度から中学での武道必修化がスタートしましたが、青少年が柔道によるスポーツ頭部外傷で急性硬膜下血腫をきたし死亡する例が報告され、スポーツ頭部外傷は社会的に注目されるようになってきています。

 

スポーツ頭部外傷の中には、脳震盪や急性硬膜下血腫と診断されながらも、競技に復帰して死亡や重い後遺症を残した事例がいくつもあり、スポーツ頭部外傷に対するスポーツドクターやチームスタッフの適切な対応や競技復帰に関するガイドラインの作成が求められています

 

ここでは、スポーツ頭部外傷の有名な事例スポーツ頭部外傷の特徴を紹介します。

また、スポーツ頭部外傷として最もよくみられるもの、重篤なものに関して知っておきましょう。

 

脳震盪とは

スポーツ頭部外傷で最もよくみられるものは脳震盪です。

ですので、

スポーツ頭部外傷について知るうえで、脳震盪に関しては必ず知っておかなくてはいけません

 

脳震盪とはどういうものなのか知っていますか?

脳震盪では一般的にどういう症状が起こるのか知っていますか?

脳震盪は普通どれくらい持続するものなのか知っていますか?

 

下の記事で、脳震盪とはどういうものなのか脳震盪の表的な症状とその頻度、そして脳震盪の続時間について説明していますので確認しておきましょう。

 

脳震盪の合併症・後遺症

続いて、脳震盪の合併症と後遺症についてお話しします。

 

症状が軽いからといって脳震盪を軽視していると、後遺症を残してしまったり、ときに命に関わるような状態になることがあります

ここでは、脳震盪を軽視していると起こってしまう可能性がある合併症や後遺症について説明しましょう。

 

セカンドインパクト症候群

まず、セカンドインパクト症候群ってご存知ですか?

 

脳震盪などの軽い頭部外傷後に起こるものですが、実はこれ、かなり怖いものです。

スポーツ関係者全員に必ず知っておいてほしい知識です。

 

下の記事を読んで、セカンドインパクト症候群について、そして、軽い頭部外傷だからといってすぐにスポーツ復帰させることの危険性を知って頂きたいと思います。

 

高次脳機能障害

続いて、高次脳機能障害についてです。

 

脳震盪などの軽い頭部外傷だとしても繰り返すことにより、後遺症として高次脳機能障害が生じてしまう可能性があります。

これに関しても知っておいて頂けたらと思います。

 

下の記事を読んで、症状が軽いからといって脳震盪などの頭部外傷を軽視してはいけない理由を理解して頂けたら幸いです。

 

脳震盪の現場での評価ツール

脳震盪を軽視してはいけない理由がおわかり頂けたでしょうか。

では、実際のスポーツの現場で、スポーツ頭部外傷を受傷した選手に遭遇したら場合どう対応したらよいのでしょうか。

 

こういった場合、まずは、しっかりと評価することが大切です。

よせやん

下の記事で、評価を行うための評価ツールについて紹介してます。

メディカルスタッフが使用する脳震盪/頭部外傷の評価・対処法としては、SCAT(Sports Conccusion Assesment Tool)が最も一般的です。

医療従事者でない方はポケット脳震盪認識ツールを持っておくといいかと思います。

 

ただし、医療従事者がスポーツ現場にいない場合は基本的にプレーを中止させるようにして下さい。

 

使いやすいものをスポーツ現場に携帯しておくとよいでしょう。

 

脳震盪に対する現場での対応

では、これらの評価ツールを用いて、実際のスポーツ現場で脳震盪などの頭部外傷を受傷した選手に対してどう対応すればいいのか確認していきましょう。

 

脳震盪に対するスポーツ現場での対応は、スポーツ関係者全員が知っておくべきことです。

よせやん

これを知らないと、上で説明したようなセカンドインパクト症候群や高次脳機能障害などを引き起こし、後遺症を残したり、最悪の場合、死につながる可能性があります。

 

下の記事で脳震盪へのスポーツ現場での対応について確認しておいて下さい。

 

また、サッカーにおける脳震盪の対応についてはこちらで別途まとめています。

2016年2月18日にJFA理事会にて、サッカー日本代表およびJリーグ(トップチーム)の試合における「競技中、選手に脳振盪の疑いが生じた場合の対応」が決定され、2016シーズンより導入されています。

 

脳震盪からのスポーツ復帰

もしも、脳震盪を受傷してしまった場合、その後の生活で注意すべきことはあるのでしょうか。

また、どのようにしてスポーツに復帰していったら安全に復帰できるのでしょうか。

 

スポーツ復帰のタイミングを間違えると、後遺症を残したり、ときに致命的となることがあり、復帰時期に関する知識は極めて大切です。

よせやん

しかしながら、実際のスポーツ現場、特にトップレベルでないジュニア、高校生などにおいては安全なスポーツ復帰がされていないケースが多く見受けられます。

 

下の記事で脳震盪後の生活における注意点安全にスポーツ復帰するための方法を知って下さい。

また、スポーツ復帰させてはいけい場合というものも存在します。

こちらに関しても、下の記事で説明していますので確認しておいて下さい。

 

脳震盪などのスポーツ頭部外傷を受傷してしまった場合は、この記事を参考にして安全にスポーツ復帰するようにして頂けると幸いです。

 

参考

最後に、脳震盪を知ってもらううえで参考になるであろう頭部外傷10か条の提言を紹介します

これは、スポーツに関わるコーチや選手、家族の助けになることを目的に、2015年に日本臨床スポーツ医学会が作成したものです。

10か条

 

専門的な知識を持たない方でも読みやすいように平易な表現で、頭部外傷に関する現場での判断・対応の仕方などが書かれています。

メディカルスタッフではない、監督・コーチ・選手・その家族の方はこちらを読んで、頭部外傷に関してぜひ学んでみてください。

医療関係者以外の方にも理解しやすくてよいかと思います。

上記外部リンクより自由にダウンロードすることが可能ですので、ぜひチーム内で配布し、チーム全体で知識を共有して頂けるとありがたいです。

 

おわりに

以上、脳震盪をはじめとしたスポーツ頭部外傷について、その病態、症状からスポーツ現場での評価や対応、スポーツ復帰まであらゆる側面からまとめました。

 

脳震盪をはじめとしたスポーツ頭部外傷に関しては、試合会場にいるスポーツドクターはもちろんですが、メディカルスタッフや選手自身、またその家族までスポーツに関わる人みんなに必ず知っておいて欲しいものです。

よせやん

この記事の内容を、スポーツに関わるコーチや監督などのチームスタッフ、選手やそのご家族に至るまであらゆる人に知って頂き、 現場で判断・対応される際の助けに、そして、メディカルスタッフとして医療に携わる方の治療の指針になり、スポーツ頭部外傷による防ぐことのできる悲しい事故を減ってくれることを祈ります。

また、この知識を自分だけ知っておくのではなく、スポーツ仲間や家族の間で知識をシェアして頂けたら幸いです。

 

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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