2017/08/20

【保存版】肉離れのすべて|原因から治療、リハビリ、スポーツ復帰まで完全解説!

 
肉離れまとめ

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること!仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい!日々の勉強のため、また、同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思いブログを書いています。➡︎詳しいプロフィールはこちら

よせやん

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スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

昨日はサッカー日本代表戦でしたね。仕事で後半途中からしか見れませんでしたが、前半から見てた人たちの話を聞くと前半はめっちゃつまらなかったようなのでちょうど良かったのかもしれません。

久しぶりに本田選手がインサイドでプレーしましたが、やっぱり中の本田選手はいいですね。ゲームを落ち着かせ、日本代表の攻撃をコントロールしていました。また、乾のテクとガツガツ自分で行く感じも良かったですね。やっぱりああいうタイプの選手は前線には必要ですね。

結局勝ちきれていないところは残念ですが、13日の最終予選は絶対に勝ってほしいですね。

さて、今日は肉離れについてのまとめ記事です。

「肉離れ」はスポーツ活動中に発生する代表的スポーツ外傷であり、捻挫などと同様に医療従事者以外のスポーツ競技者や一般社会でも広く認知された疾患です。

アスリートにもたまにしかスポーツをしない人にも起こりうる疾患であるため、肉離れに関しては今までかなり詳細にまとめてきたつもりです。今回、今までの記事をまとめてまとめ記事を作りましたので、これをすべて読んでもらえれば肉離れについて完璧に理解してもらえるかと思います。

参考にして頂けたら幸いです。

肉離れとは

まず、肉離れをはじめとした筋損傷の種類とメカニズム、特徴についてまとめておきます。

肉離れをはじめとした筋損傷はスポーツ現場では比較的遭遇しやすい外傷です。実際にスポーツ動作によって起こる筋肉の痛みには、肉離れのようにその動作中に起こる痛みと、練習や試合後に起こってくる痛みがあります。

スポーツ動作で起こる筋の痛み

  • 筋けいれん
  • 筋打撲傷
  • 肉離れ

筋けいれんは一時的な筋肉の痙攣による痛みです。

筋打撲傷は明らかな直達外力によるもので、衝突などによって起こり、筋の損傷は表面より骨に近い深部に生じやすいとされています。したがって、例えば大腿前面の場合、深部にある中間広筋が損傷されることが多いです。

これに対して、

肉離れは自らの筋力(拮抗筋の力)あるいは介達外力によって、抵抗下に筋が過伸展されて発症するものをいいます。

肉離れを起こす筋の多くは羽状筋の形態をとっており、これが遠心性収縮により、筋腱移行部(または筋と腱膜の移行部)で損傷するのが特徴です。( 奥脇透.総合診療.2015)

ここは非常に大切なポイントなので覚えておきましょう。

下の記事でさらに詳しくまとめています。

▼肉離れをはじめとした筋損傷とは|その種類・メカニズム・特徴

肉離れの特徴

次に、肉離れの特徴について勉強していきましょう。

肉離れが起こりやすいスポーツは、陸上競技サッカーです。

10代644例、20代393例と若年層の症例が極めて多く、10代と20代で全体の84%を占めています。損傷部位としては、ハムストリングが最多であり、下肢筋の損傷が96%を占めます。

下の記事で、肉離れの発生しやすい年齢や部位、スポーツ種目別の発生頻度や好発部位などについてまとめていますので、ぜひ見てみて下さい。詳しく勉強するととても興味深くておもしろいですよ。

▼肉離れの特徴と疫学|年齢や部位、スポーツ種目毎のに特徴を知ろう!

肉離れの診察と診断

次は、肉離れの診察・診断に関して勉強していきましょう。

肉離れの診察・診断においては、受傷直後にストレッチ痛を確認することが最も大切であり、それにより重症度やスポーツ復帰時期をある程度類推していくことができます。

下の記事で、肉肉離れをどうやって診察・診断し、重症度やスポーツ復帰時期を把握すればいいのか理解しておきましょう。

▼肉離れの診察と診断|重症度を知るためにもストレッチ痛の確認が大切

スポーツ現場での初期対応

次に、肉離れをはじめとした筋損傷にスポーツ現場で出会ったときの初期対応に関してです。

実は、肉離れは選手が軽症であると勝手に判断して医療機関をを受診しない場合が多く、医療機関に受診した患者の多くはⅡ型損傷であると言われています。多くの場合、選手は2日程度、自己判断によって競技を中止し、自発痛が改善すれば競技復帰するということを繰り返し、それでも改善しないために医療機関を受診するわけです。

このような場合、当然ながらtotalでの治療期間は長くなってしまいます。

というわけで、

スポーツドクターやスポーツトレーナーは当然ですが、選手自身も自分で肉離れの重症度をある程度把握できるべきでしょう。

下の記事で筋打撲傷と肉離れに分けて、筋損傷に対するスポーツ現場での初期対応をまとめていきます。

筋損傷は初期対応が非常に重要になってきますので、実際に現場で出会ったときにどう対応したらいいのかしっかりと確認しておきましょう。

▼肉離れをはじめとした筋損傷のスポーツ現場での初期対応

MRI画像診断

続いて、肉離れのMRI画像診断についてのまとめておきます。

MRIはスポーツ外傷の画像診断において最も有用な検査として認識されています。

特に筋・腱・靭帯の損傷では、通常の単純X線検査では描出できないため、これらの損傷を描出可能なMRIは診断価値が極めて高いと言えます。

MRIの撮影方法と撮影条件

肉離れにおけるMRIは、診断、重症度分類およびスポーツ復帰を決めていく上で非常に重要な検査です。そして、きちんとしたMRI画像を得るためには適切な条件で撮影してもらうことが大切になってきます。

医師の方は、MRIをテキトーにオーダーして放射線技師さんに任せっきりになっていませんか?

きちんと肉離れを診断するためには、適切な条件で撮影してもらうことが非常に大切です。なぜならば、軽症以上の肉離れのスポーツ復帰時期の目安はMRI画像を元に決めていくことになるからです。

下の記事で、まず肉離れにおけるMRI画像診断MRIの撮影方法・撮影条件について確認してください。

▼肉離れのMRI画像診断|MRIの撮影方法と撮影条件について詳しく解説!

Boutinらの分類

さて、知っておいて頂きたい肉離れのMRIを用いた重症度分類は2つあります。

MRIを用いた肉離れの重症度分類

  • Boutinらの分類
  • 奥脇の分類

重症度分類を覚えると治療方法やスポーツ復帰時期の目安なんかも理解できるようになります。そのためにも、まずは重症度分類をしっかりと覚えましょう。また、肉離れに特徴的なMRI画像についても覚えておくとよいでしょう。

下の記事で、まずBoutinらの分類について確認しましょう。また、肉離れに特徴的なMRI画像についても紹介しているので、画像ごと覚えておくとよいでしょう。

▼肉離れのMRI画像診断と重症度分類|Boutinらの分類

奥脇の分類

次に、肉離れの診療において非常に大切な「奥脇の分類」についてです。

奥脇の分類とは、損傷部位のパターンにより分類されたMRI画像に基づくハムストリング肉離れの重症度分類です。

これは、修復に要する期間の目安と成り得る画期的な分類です!

最近の論文でも、この分類が用いられていることが多く、肉離れの分類は基本的にこの分類を覚えておけばいいと思います。

繰り返しになりますが、この分類は復帰に関わる予後予測に繋がり、きちんとこの分類を理解していることが選手をスポーツ復帰させる上でも非常に重要になってきます。特徴的なMRI画像と併せてしっかりと覚えておきましょう。

▼奥脇の分類|肉離れのスポーツ復帰時期を予測するMRIに基づく重症度分類

肉離れの治療とリハビリテーション

では次は、肉離れの治療方法とリハビリテーションについてです。

肉離れでは復帰を焦るあまり再発してしまう例が非常に多いため、まず重症度を把握し、その後、確実な治療・リハビリテーションを行う必要があります。

特にⅡ型以上の場合は、臨床症状とMRIの所見を合わせて評価し、リハビリテーションを行なっていくことが大切です。

下の記事で、受傷後の時期と重症度別の治療法、リハビリテーションの方法についてまとめています。ここはしっかりと確認しておきましょう。

▼肉離れの治療方法とリハビリテーション

スポーツ復帰時期の目安

怪我からのスポーツ復帰。 これはスポーツ医学における重要なテーマのひとつです。

当然のことながら選手はできるだけ早期に復帰することを望んでいます。しかし、復帰したのはいいものの、すぐに再発してしまっては意味がありません。焦った復帰は、場合によってはさらに最終的な復帰を遅らせる結果にも繋がります。

よって、再発はさせずにできるだけ早期に復帰させることが大切です。

そのためには、スポーツ傷害について勉強するだけでなく、リハビリテーションや復帰に関しても勉強していくしかありません。肉離れは再発が多く「クセになりやすい」疾患であると言われています。しかし、それには原因があり、再発させないように対策することは可能です。

というわけで、下の記事で肉離れのタイプ別のスポーツ復帰時期の目安と復帰を遅らせるマイナス因子について理解しておきましょう。

▼肉離れのスポーツ復帰|復帰時期の目安と復帰を遅らせるマイナス因子

スポーツ復帰までの流れ

では、具体的に肉離れを再発させずに、できるだけ早く復帰させるためにはどうしたらいいのでしょうか。

ここでは、肉離れを受傷した後の「スポーツ復帰までの流れ」についてまとめておきます。

まず、スポーツ現場および受傷後すぐに病院に受診した場合には、ストレッチ痛の有無を確認し、軽症なのかそうでないのかを把握することが大切なのでしたね。

そして、明らかなストレッチ痛を認める場合には、MRIの撮影を行い、Ⅱ型以上の場合は、定期的にMRIフォローを行って腱の状態を把握するとともに、ストレッチ痛があるかの確認を行って、その状態に合わせてリハビリテーションを進めていきます。

この流れを理解していることが、肉離れの診療の肝になります。

詳しくは下の記事でまとめていますので、ここは必ず確認しておきましょう。

▼肉離れのスポーツ復帰までの流れ|再発を予防しできるだけ早い復帰を目指す!

再発予防

スポーツ選手にとって、怪我は常に頭においておかなければいけないものですが、怪我は本当に辛いものであり、スポーツ復帰してすぐに再発してしまったときの絶望感は想像に難くないでしょう。

実は肉離れは再発が多く、「クセになりやすい」疾患であると言われています。肉離れから急いでスポーツ復帰したものの、再発してしまうと結局スポーツ復帰は遅くなってしまうのです。

しかしながら、漫然と長い時間プレイを禁止させるべきではなく、腱膜の修復過程に合わせてリハビリテーションを進めていき、再発させないように対策した上で、できるだけ早くスポーツ復帰させることが大切です。

ズバリ、再発予防のポイントは以下の3つです。

再発予防のポイント

  • 初期に適切な診断を行う。
  • 損傷部の回復程度を適切に把握する。
  • 原因を明らかにし、それに対策する。

下の記事で、肉離れがクセになりやすい原因とそれに対する対策、それを踏まえた上での肉離れの再発予防についてきちんと詳細にお話ししていますので、ここも確認しておいて下さい。

▼肉離れをクセにしないための再発予防 |再発の原因から考えてみよう!

肉離れの再発を繰り返して泣く選手が1人でも減ることを願います。 

肉離れの手術

最後に、肉離れの手術について少しだけお話ししておきましょう。

肉離れの治療法は慣例的に保存的治療が選択されることが多いですが、肉離れの中でも腱の付着部での断裂や引き抜け(裂離)損傷では、有意な筋収縮力の低下や機能障害が生じることが予想され、手術的治療についても検討する必要がる場合があります。

特に、Ⅲ型損傷や運動時に損傷部位での疼痛が遷延するような場合、若年者やアスリートのように求める活動度の高い者には、手術的治療を行うことが望ましく、さらに手術時期が早い方が術後成績がよいと言えます。

もちろん、そのためには受傷後早期に適切な診断がなされる必要があることは言うまでもありませんね。

下の記事で、少なくとも知識は持っておくべき手術的治療適応や手術成績についてまとめています。

▼肉離れにおける手術的治療|手術適応を覚えておこう!術後成績も紹介!

また、下の記事では実際の手術方法手術後のリハビリテーション実際の症例を紹介していますので、こちらもよかったら確認してみてください。

▼肉離れの手術的治療|手術方法、術後リハビリ、実際の症例紹介!

ハムストリング以外の肉離れ

最後に、ハムストリング以外の肉離れに関して紹介しておきます。

肉離れ診療において覚えておくべき「奥脇の分類」は、肉離れの発生部位として最多であるハムストリングの肉離れに対する分類であることを説明したかと思います。では、ハムストリング以外の筋肉の場合はどうなのでしょうか。

下の記事で、ハムストリング以外の殿筋・大腿直筋・中間広筋・ヒラメ筋・恥骨筋・閉鎖筋・腓腹筋における肉離れに対する治療方針とスポーツ復帰の目安について紹介します。

特に、腓腹筋の肉離れであるテニスレッグの場合には、早すぎる復帰をさせてしまうと痛い目を見ることになります。

腓腹筋の肉離れであるテニスレッグの場合には、注意を要することを覚えておきましょう。

▼テニスレッグ(腓腹筋)などのハムストリング以外の肉離れの治療・復帰

おわりに

以上、今回は肉離れについての完全まとめでした。

「肉離れ」はスポーツ活動中に発生する代表的スポーツ外傷であり、捻挫などと同様に医療従事者以外にスポーツ競技者や一般社会でも広く認知された疾患です。

というわけで、肉離れに関しては今までかなり詳細にまとめてみました。すべて読んでもらえると肉離れについて完璧に理解してもらえるかと思います。

この記事が肉離れについて知りたい方の参考になれば幸いです。

 

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