スポーツ医学のおすすめ教科書②(サッカー・テーピング)
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どうも、こんにちは。
つい先日、元日本代表GKであるFC東京の権田修一選手が、本田圭祐選手の所有するSVホルンに移籍するというニュースがありましたね。
権田選手が昨年7月にオーバートレーニング症候群を発症し、約半年間サッカーから離れざるを得なかったのをご存知ですか?
さて以前、スポーツ医学のおすすめ教科書を2冊紹介しました。
これらはスポーツ医学全般についてのものでしたが、今日はサッカーに特化したもの・テーピングに関するものをご紹介しようと思います。
Contents
1冊目 サッカー関連
まず、お勧めしたい教科書がこちらです。
サッカーに関わる方には、ぜひとも読んで頂きたいです。
これは、日本サッカー協会スポーツ医学委員会が編集している教科書です。
現場で日々選手と向き合う監督・コーチの方々に対して有用なスポーツ医学の教本となるべく出版されています。
最近のサッカー医学の進歩には目覚ましいものがありますが、その最先端の知識がこの教科書にはまとめられています。
外傷・障害については危篤なものや頻度の多い疾患を中心にまとめてあり、さらに内科的疾患にも関してもまとめてあります。
この本のいいところは、疾患に関することだけでなく、サッカーに関わる多岐にわたる内容が書かれています。
具体的には
・サッカーのバイオメカニクス
・サッカーの運動生理学
・コンディショニング
・メディカルチェック
・現場での処置、怪我からの復帰
・テーピング、インソールの知識
・女子サッカー選手の健康
・特殊環境対策(暑熱・高地・時差・衛生環境)
・歯科
・栄養
・心理
・ドーピング
・FIFA 11+
に関してまとめられています。
上記のようにサッカーに関する内容だけでなく、スポーツに関わる大切なことがたくさん書かれています。
ウォームアッププログラムとして、全世界に導入するように働きかけが行われている「FIFA The 11+(イレブンプラス)」に関しては、解説に加え、動画DVDとポスターが付録されています。
実はこのブログには、この本を参考にして書いている記事もいくつかあります。
正直なところ、今年の日本臨床スポーツ医学会に参加した際に、名前に釣られて購入したのですが、読破した今となっては、今年購入したスポーツ医学の教科書の中で1番の当たりだと思っています。
僕個人としては、疾患のページよりも、疾患以外の項目のページが非常に参考になっています。
スポーツに関わる方、特にサッカーに関わる、監督・コーチ、メディカルスタッフ、スポーツトレーナー、スポーツドクターの方にはお勧めします。
2冊目 テーピング
次に紹介するのはこの教科書です。
この教科書は、何だったかの学会に参加した際に、勉強目的というよりは自分に必要なテーピングの知識を得るために購入しました。
著者の山本郁榮先生は、日本リスリングチームのナショナルコーチ、日本オリンピック委員会強化スタッフスポーツコーチをされていた方です。
この本は、山本郁榮先生が長年研究し続けた技法を集大成したもので、「スポーツマンのための実践に役立つテーピング」を目指して、競技の特性に合った技法の解説だけでなく、テーピングや運動に必要な機能解剖やスポーツ傷害・障害についても述べられています。
テーピング実技のDVDも付録されています。
内容としては
①理論編
・テーピングの原理
・テーピングの目的
・テーピングの一般的心得
②実技編
・足部、足関節
・膝関節、大腿部、下腿部
・手関節、手指関節
・肘関節、肩、鎖骨
・股関節、胸部、腰部
③救急処置とテーピング
④受傷時に運動を続行する場合のテーピング
⑤アスレチック・リハビリテーションとテーピング
⑥運動フォーム矯正のためのテーピング
となっています。
テーピングに関する教科書は多数あると思いますが、しっかりとテーピングの原理から学ぶことができるこの本は非常に有用だと思います。
僕も全部は読んでいませんが、最初の理論編と救急処置とテーピング、受傷時に運動を続行する場合のテーピングの項目だけ読んで、あとは必要時に辞書代わりに使用しています。
障害の予防、障害の再発予防などのためにテーピングをすることが多い方、スポーツトレーナー、スポーツドクターの方にはお勧めです。
おわりに
現在、僕が使用しているスポーツ医学の教科書は、前回紹介した2冊を合わせたこの4冊くらいです。
あとは、基本的には気になったことは論文で調べて知識の肉付けをしています。
論文検索は英語論文に関してはPubMed、日本語論文は医中誌を利用しています。
外部リンク:PubMed ホームページ
外部リンク:医中誌 ホームページ
以上、スポーツ医学のおすすめ教科書を紹介してきました。
スポーツ医学を勉強したいと思っている方の参考になれば幸いです。
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