あなたが見ているそのネット情報は本当に信頼性があるものですか?!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
オランダでサッカーに特化したスポーツトレーナーとして研鑽されているYasu先生のブログに、このブログの記事を取り上げてもらいましたので最初に紹介させてもらいます。
外部リンク:脳震盪の判断に困ったら大袈裟でもいいからプレー中止したほうがいい
この記事の中でYasu先生は、
「脳震盪のような状況はどんなスポーツ現場でも起こり得ることであり、すべての指導者・スポーツ医療関係者が直面する可能性のある事です。スポーツに関わる全ての人にとって、他人事ではありませんよ、ということが言いたいのです。もちろん自分自身にとってもです。最低限の知識と安全第一の信念を持つこと、頭への怪我については大袈裟に考えても問題ないこと、がスポーツ現場で当たり前になったらいいですね。」と述べています。
僕も全く同じ気持ちです。一度、ブログを覗いてみてください。
さて、今日はたまたま見ていてニュースで気になるトピックがあったのでご紹介します。
あなたが見ているそのネット情報は本当に信頼性があるものですか?!
ということに関してです。
近年、ネットを使えば簡単に自分が調べたいことを調べられるようになりました。
しかし、ちょっと待って!!
あなたが見ているそのネット情報は本当に信頼性があるものなのでしょうか?!
特に、医療に関する記事には注意する必要があります。中でも、治療に関しては特にです。間違った治療や古い治療を行ったがうえに治療が手遅れになったり、治療期間が長引いてしまうこと、最悪の場合、命に関わるようなことがあるかもしれません。
この記事では信頼性のある情報の手に入れる際に注意することを紹介します。自分自身でネットの情報を取捨選択できるようになりましょう。
Contents
気になったニュースとは
まず、冒頭で述べた気になったトピックのニュースを紹介します。
外部リンク:その記事、信頼できますか? 無責任な医療情報、大量生産の闇
ネット検索の上位でヒットしてくる医療関係の記事が、実は医療関係者ではなく一般の人が他のネットの記事をパクったり、出典元もわからないような適当な内容を書いているということを指摘したものです。
これは以前から僕自身も思っていたことで、みなさんにもぜひ考えてもらいたいトピックです。
このブログではどうなのか
このブログも医療関係のことを書いているブログなので、これは他人事ではない話題です。
そもそも、僕がこのブログを始めた理由は、ネットに自分が知りたい情報が書いていないこと、ネットに書いてある情報が信頼できないと思ったため備忘録として自分で文献を調べてまとめていこうと思ったからです。
ですから、
このブログの内容は基本的に論文を参考にしたものになっています。
だって、医療関係者の僕からすると、出典元がわからない記事は全く信用できないからです。もちろん参考にはさせてもらいますが、その記事の内容を鵜呑みにすることは絶対にありません。
この点、論文になっている医療関係の内容であれば、信頼できそうだなと感じます。もちろん、自分でその論文まで読んで始めて納得すべきなんでしょうが。実際には、論文であってもそれが載っている雑誌によって信頼性が全然違うのですが。
また、他のサイトから内容を引用するときは、引用していることがわかるように引用タグを用いています。しかし、ブログを始めた当初は引用タグの使い方を知らなかったため、引用タグを用いていないところがあるかもしれません。今現在、過去の記事は少しずつ修正していっているので、該当するところがあれば修正していく予定です。
もし、お気づきのものがあればご連絡頂けましたら幸いです。
そのネット情報に信頼性があるか?
しかし、実際のところ医療関係者でなければ、ネットに書いてある記事を鵜呑みにしてしまう方も多いのではないでしょうか。これは非常に危険なことです。
調べたいことをすぐに、そして簡単に調べられるネットは非常に便利ですが、
そのネット情報は本当に信頼性があるのか?!
ということを、いつも頭の片隅に入れておくべきです。
では、信頼性のある情報はどうやって手に入れたらいいのでしょうか。
日本インターネット医療協議会(JIMA)が公開しているインターネット上の医療情報の利用の手引きを紹介します。
<どんな情報を利用するか・・・質の高い情報を利用する>
1 情報提供の主体が明確なサイトの情報を利用する
情報提供者の主体が明らかでない場合、情報の提供に伴う責任があいまいになり、掲載された情報の精度が低下しがちです。また、情報の利用に際して、トラブルが起こっても、十分な対応が期待できません。情報提供者の名前、所在地、連絡先が明示されていて、その実在が確認できることが重要です。
2 営利性のない情報を利用する
最新の科学的に見える情報であっても、情報提供の裏に物品の販売や特殊なサービス等の営利的な目的が隠されている場合があります。その情報提供によって、誰かが利益を得る仕組みになっていないかどうかを見極める注意が大事です。
3 客観的な裏付けがある科学的な情報を利用する
一見、専門的な情報に見えても、その内容が独断的で、科学的な理解を超えるような疑わしい情報には注意が必要です。関連する医学論文や記事、試験データが正確に引用されていて、きちんと科学的な裏付けがなされている情報かどうかを判断する必要があります。
4 公共の医療機関、公的研究機関により提供される医療情報を主に利用する
組織としての責任を重視する公共の医療機関、公的研究機関では、提供情報を委員会や複数の専門家が検証、吟味することにしています。このため客観性が高く、偏りが少ない情報源として利用するのに適しています。ただし、個人的な発信もあるため、どの範囲が公的な情報かを確かめる必要はあります。また、民間の中でも、客観的によく吟味されたことがわかる情報は、信頼性が高いといえるでしょう。
5 常に新しい情報を利用する
健康や医学に関する情報は日進月歩で進歩しています。最新の情報も更新されないままでいると、いつのまにか古い情報になって、その利用価値も変化していきます。掲載された情報が、いつ時点のものか、またいつ更新されたのかを常にチェックしていく必要があります。
6 複数の情報源を比較検討する
インターネット上ではいろいろな立場の人が、いろいろな考えをもって、情報発信をしています。同じテーマでも、立場によって見方が違ってきます。特定の情報だけを利用するのではなく、複数の情報を読み比べながら、自分に必要な情報を選び取っていく姿勢が大切です。
<どう利用するか・・・情報利用は自己責任で>
7 情報の利用は自己責任が原則
不特定の多数を相手に提供されている情報を利用して、万一利用者が不利益を被っても情報提供者の責任を問うことは難しくなってきます。「情報の利用は自己責任で」を基本に、冷静、慎重に情報を利用すべきでしょう。
8 疑問があれば、専門家のアドバイスを求める
インターネットなどで提供される医療情報の中には、現在の標準的な医療に合わないものや、科学的な根拠のあいまいなものがあったりします。最新の医学の成果をいち早く享受できるチャンスもありますが、反対に誤って自分の健康を損なう危険性もあります。提供された情報を鵜呑みにせず、常にリスクを考え、疑問があれば主治医など医療の専門家の意見を求め、適切なアドバイスを受けてください。
<情報利用の結果は・・・自ら検証する気持ちで、よりよい情報共有を>
9 情報利用の結果を冷静に評価する
情報は、その情報が実際に利用された時に、内容価値に対する評価が下されていきます。情報利用に際しては、情報の中身を自ら検証する気持ちをもって、また利用の結果に対しても、冷静かつ公平に評価が下せる余裕が必要です。
10 トラブルに遭った時は、専門家に相談する。
万一、医療情報を利用して、健康被害やトラブルを被った時は、ひとりで黙っていないで、医療の専門家、公的な相談センター、あるいは中立的な第三者機関に相談してください。すみやかな情報の提供が、次なる被害やトラブルの発生も未然に防ぎます。
う〜む、ごもっともな内容だと思います。参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上、今回は「あなたが見ているそのネット情報は本当に信頼性があるものですか?!」というトピックに関する記事でした。
インターネットで調べれば欲しい情報がすぐに手に入る時代です。
情報を発信する側が正しい情報を発信していれば問題ないのですが、今や上記のようにネットの情報を読む側がきちんと注意しておくことが必要であることを知っておきましょう。
特に、医療に関する記事には注意する必要があります。中でも、治療に関しては特にです。間違った治療や古い治療を行ったがうえに治療が手遅れになったり、治療期間が長引いてしまう、最悪の場合、命に関わるようなことが起こりうるかもしれません。自分自身でネットの情報を取捨選択できるようになりましょう。
このブログに書いてあることならば信頼できると思ってもらえるように、このブログでは引き続き情報源を明確にした記事を書いていきたいと思います。今後もよろしくお願いします。
本気でスポーツ医学と運動器診療を学びたい人のために!
- どこにいても(都会でも地方でも)
- 誰でも(医師・理学療法士・鍼灸師・柔道整復師・トレーナー・学生などスポーツに関わる全ての人)
- いつでも(24時間)
利用可能なスポーツセミナー動画配信サービス!!
1週間1円トライアル実施中!!