スポーツドクターの仕事内容は多種多様!代表的なスポーツドクターとしての形を紹介します!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
5月は研究をめちゃくちゃ進めたのと海外学会の準備、そしてプライベートでも色んなことがあり、めっちゃあっという間に過ぎていきました。
今月は海外学会もあるので移動時間などで論文のことと、ブログやSNSで情報発信ができればなぁと思っています。
さて、今日はスポーツドクターの仕事の種類についてお話しします。
スポーツドクターに色んな形がありますし、やり甲斐を感じるポイントもドクターによって異なるでしょう。
本当に自分のやりたいスポーツドクターとしての仕事を見つける上での参考になれば幸いです。
Contents
スポーツドクターの仕事
まず、スポーツドクターがどんな仕事をしているのかについてお話ししましょう。
現在、日本ではスポーツドクターの仕事のみをしている医師はほとんどいないと思います。
大多数のスポーツドクターは病院で日常業務を行いながら、その傍らで主に休日などにスポーツドクターの仕事をしているのが現状です。
ですので、当然のことながらスポーツドクターといってもスポーツに関わる時間やその関わり方は多種多様であり、皆一様ではありません。
では、スポーツドクターの仕事には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
スポーツドクターの仕事は大きく分けて「スポーツ現場での仕事」と「病院での仕事」に大別されます。
よせやん
スポーツ現場での仕事
まず、スポーツ現場での仕事についてです。
大会や合宿・練習などのスポーツ現場に帯同し、アスリートのコンディション管理や傷病が発生した際の対応が主な役割です。
こちらが皆さんのスポーツドクターのイメージに近いかもしれません。
実際には、スポーツ現場でのスポーツドクターとしての仕事も多岐に渡ります。
- 単回の試合や大会でアスリートや観客に傷病が発生した際に対応するマッチドクター・会場ドクターの仕事
- 単回でチームや選手に帯同し、合宿や大会の際にサポートする帯同ドクターの仕事
- チームや選手の日頃のコンディション調整やメディカルチェックを行い、傷病が発生した際に対応するチームドクターの仕事
などがあります。
マッチドクター・会場ドクター
マッチドクター・会場ドクターは、救急外来の仕事に近いものだと思って頂くとイメージしやすいかもしれません。
アスリートをはじめ、運営スタッフ、観客など会場に存在する全て人に医学的な問題が発生した場合に対応するのが役割です。
すなわち、試合中のアスリートの外傷はもちろんのこと、熱中症や心肺停止などへの対応を行う他、運営スタッフや観客の熱中症、アレルギー、蜂刺されなどにも対応し、応急処置を行います。
また、必要に応じて病院へ搬送することもあります。
医学的な問題が発生しなければ、いい席から試合を観ているだけで終わることもあります。
しかし、当然のことながら試合や大会の規模が大きくなると、それだけ観客や関係者の数が増えるので出動する可能性が高くなるでしょう。
スポーツドクターの中で最も関わりやすい仕事内容だと思います。
最初は会場ドクターの仕事から与えられるスポーツドクターが多いと思います。
間近で試合や選手を見れるので最初は本当に感動しますね!!
よせやん
また、少し特殊ですが、ドーピングドクターという仕事もあります。
ちょっと特殊ですので、こちらは割愛します。
帯同ドクター・チームドクター
続いて、帯同ドクターやチームドクターの仕事です。
チームスタッフ及び選手に医学的問題が生じた際の現場での対応に加え、アスリートの健康管理を行います。
具体的には、メディカルチェックなどを通してアスリートの健康状態を把握し、必要に応じて治療介入したり病院を受診させアスリートの健康を管理すること、アスリートの使用している薬やサプリメントを確認してドーピング違反とならないように管理すること、現地での食事や衛生環境の整備・後方支援病院の確認などを行い環境を整えることなどが挙げられます。
こちらはより選手との距離が近くなります。
少しでも選手と関わりたいという方はこちらの方が向いているかもしれません。
よせやん
ただし、いきなり帯同とかチームドクターとして選手の健康管理を任されることはなかなかないと思います。
まずは会場ドクターなどで経験を積んでからというケースが多いでしょう。
病院での仕事
次に、病院でのスポーツドクター仕事です。
病院を受診したアスリートに対する診察や治療を行うのもスポーツドクターの大切な仕事です。
よせやん
スポーツ現場での応急処置と違い、病院では当然のことながら専門的な治療を行う必要があります。
しかし、
一般の患者に対する治療とアスリートに対する治療は必ずしも同じとは限りません。
アスリートの場合には、その選手が置かれている状況(シーズン中か、大事な試合が近いか、レギュラー選手かなど)に応じて治療方法や治療時期を検討する必要があります。
また、何らかの傷病が発生した場合、誰しもが早く社会復帰したいと望むものですが、アスリートの場合は離脱時間が選手生命を左右する場合もあるため、特に早期復帰を希望する傾向が強いです。
ただし、無理に早期復帰させ再発してしまうと更なる長期離脱を要するため、スポーツドクターはそのアスリートの状況に応じた適切な治療を行った上で、再発させることなく、可及的早期に復帰させることが重要な役割と言えるでしょう。
よせやん
そこが病院でアスリートを診ることの難しいところであり、面白いところでもあります。
現場のドクターよりも、病院で治療に当たるドクターの実力により選手の治療や競技復帰に関しては大きく変わってくるでしょう!だからこそ、やりがいのある仕事でもあります。
腕が認められている先生のところには、場所がどこであれ全国からアスリートが集まってきますからね!
スポーツ整形外科と整形外科では考え方や治療が全然違う。アスリートは怪我したらやっぱりスポーツ整形外科にかかるべきだと思う。
だけど、その違いをわかってなくて、何も考えずに近くの整形に行ってしまうアスリートは少なくない。
今の時代、情報を検索・入手する力はアスリートにも必須だろう。
— よせやん@目指せスポーツドクター (@sports_doctor93) 2019年4月26日
おわりに
以上、今回はスポーツドクターの仕事について詳しく紹介しました。
実際、スポーツドクターとしての働き方は本当に多種多様だと思います。
チームドクターとして現場にも行き、選手の治療にも当たっているドクターもいますし、どちらかだけやっているドクターもいます。
中には全てのホームアウェイの試合に帯同しているチームドクターの先生もいらっしゃいます。
その場合はほぼ全ての土日を献上する形になる可能性が高いですが・・・。
どこまで関わるかは本当にドクターによります。
またお話ししますが、どこまで関わるかというところで本当に自分のしたいようにするためには、資産形成なども大事であると実際に仕事をするようになったら気付く方も少なくないでしょう。
現状、仕事の時給で言えば、病院勤務と比べたら現場の仕事は半分以下になることはまず間違いないでしょうから。
自分のモチベーション、夢を実現するためにそこら辺も是非考えて頂けたらなと思います。
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