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JOSKAS(日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)

 
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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今日からJOSKASですね。僕は昨日の夜、博多に到着しました。その後、同門の先生とちょっと飲みに行き、博多ラーメンを食べてからホテルに帰りました。

今回は、このJOSKASについての記事です。

JOSKASは僕が毎年参加しているスポーツ整形外科の学会の1つです。今回参加していることもあり、過去の記事を見返していたら、意外にJOSKASについては記事にしたことがなかったので、記事にしておこうと思います。

スポーツ医学に関する学会についてまとめた記事でも、JOSKASについてちょっとだけ紹介してあります。こちらも併せて読んでみて下さい。

Contents

JOSKASとは

JOSKASとは、Japanese Orthopedic Society of Knee, Arthroscopy and Sports Medicineの略で、正式名称は日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会といいます。

JOSKASは、関節鏡、膝関節、スポーツ医学及びその関連分野に関する基礎的・臨床的研究の成果の発表の促進を図り、ひいては整形外科学の発展に貢献することを目的としていている学会です。
2016年4月30日現在、会員数は3,566名です。

今年から関節鏡技術認定制度が始まりました。膝の関節鏡を生業としていくのであれば、これからはこの資格を持っている必要があるようになるでしょう。こちらに関しては後ほど、別途紹介します。

外部リンク:JOSKASホームページ

関節鏡技術認定制度

関節鏡視下手術は、低侵襲的であるなどの利点から、多数の部位の手術に応用されていますが、特殊な器具を用いて行う手術であり、高度な技術が要求されます。

関節鏡技術認定制度は、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会が今年始めた制度で、共通の基準にしたがって鏡視下手術に携わる医師の技量を評価し、一定の高い基準を満たした者を認定するためのものです。

これにより本邦における鏡視下手術の健全な普及と進歩を促し、延いては国民の健康や福祉に貢献することを目的としています。

こんな制度が始まると、膝の関節鏡を生業としていくのであれば、これからはこの資格を持っていることが関節鏡専門医としてのスタンダートになるでしょう。

認定申請条件

この関節鏡技術認定制度に申請するための条件は以下のように定められました。

①日本整形外科学会専門医であること。

②学会入会後5年以上の、JOSKAS会員であること。(2016年1月1日現在)
(61歳以上の方に関しても例外を設けず審査することにしました。)

③手術実績に必要な最小の目安は、細則に定めるごとくであり、十分な経験を有していること。

④本委員会が認める関節鏡視下手技に関する教育セミナーに参加していること。
(認定の方法は別に定める。)

⑤国内ないし国際学会などにおいて関節鏡視下手術に関する十分な業績を有すること。

⑥過去1年以上の関節鏡視下手術を継続して修練を行っていること。

となっています。
また、JOSKAS事務局から追加できた連絡で、審査基準には以下のものが追加されています。

今年度の業績提出

・初回口演あるいは論文発表から10年以上の経験を有することとします。なお、共同演者、共著者でもこの基準に含まれ得るものとします。

・過去5年間の主著論文を5編以上提出ください。論文内容は広く整形外科領域を含みます。また和文・英文は問いません。

・査読制度の確立された雑誌に掲載された、前十字靭帯または半月板に関する欧文主著論文を提出下さい。
欧文著書も欧文論文に準じます。

・共著を含めた全ての英語論文数と主著となった日本語論文数を申請ください。

・著書、チャプターも含みます。

今年度の症例数提出

今年度の提出症例数については、以下と致します。
(規則とは異なりますので、ご注意ください。)

・関節鏡視下手術実績一覧表は、過去5年間に術者または指導的助手として遂行した、相互に重複しない膝関節前十字靱帯(ACL)再建術50症例および半月板縫合術30症例

・手術所見(個人情報を消した手術記録のコピー)は、過去5年間に術者として執刀したACL再建術20症例、半月板縫合術20症例

*手術所見の20症例ずつは、関節鏡視下手術実績一覧表の中から選択ください。
上記は申請日から遡って過去5年間の症例とします。

*術者として行った手術症例をご提出ください。

*関節鏡手術の難度(高・中・低)は、自己評価で記載ください。

ぶっちゃけこれかなり厳しいと思います。

臨床で関節鏡の技術を磨くだけではなくて、日本語論文5編以上、主要雑誌における英語論文1編以上が必要です。文武両道みたいな感じで、臨床も研究もやられている先生でないとどこかでひっかかってしまい、申請もできない可能性があります。うちの病院の上司の先生方はみな今年申請していましたが。

僕は専門医を取るまでの間に論文の項目をクリアしておくことを目標にしようと思います。今、書いている英語論文が主要雑誌にacceptされればもうクリアだと思いますが。それがなかなか難しいんでしょうね…。

学術集会

JOSKASの学術集会は毎年、6月もしくは7月に開催されています。
基本的には沖縄(福岡)北海道で交互に開催されています。

最近はJOSKASの会員数も学術集会の演題登録数も増えてきていて、一例だけの症例報告だと採択されない可能性が出てきました。学会名に膝って付いてるのに、守備範囲が広がって、肩関節などが入ってきたこともその要因でしょう。

ちなみに、今回僕が参加している第8回JOSKAS学術集会は福岡で7/28〜7/30まで開催されています。

外部リンク:第8回JOSKAS学術集会

次回のJOSKAS情報もアップしておきます。

第9回JOSKAS学術集会

日時:2017年6月22日(木)〜24日(土)

場所:北海道(札幌)

JOSKASセミナー

JOSKASは学術集会の他に、JOSKASセミナーというものを開催してくれています。

今までは膝関節鏡のドライワークショップもしくはカダバーワークショップが行われていましたが、どんどん内容が拡大しています。昨年のJOSKASでは、膝関節鏡コースと肩関節鏡コースがありましたが、受講条件が専門医以上であったため、僕は断念しました。

今年の第8回JOSKASセミナーでは、以下のコースが開催されます。

ドライワークショップ

会期:2016年7月30日(土)~31日(日)
会場:福岡サンパレス

・膝関節鏡コース
・肩関節鏡コース
・股関節鏡コース
・人工関節コース
・骨切りコース

費用:各コース 20,000円
受講資格:JOSKAS会員
申込期間:終了

カダバーワークショップ

会期:2016年10月29日(土)~30日(日)
会場:札幌医科大学

・膝関節鏡コース

申込期間:2016年8月10日(水)~9月2日(金)

昨年は受講資格が専門医であったのに、今年は違うみたいです。おかげで申し込みそびれました。カダバーワークショップにはせっかくなので申し込もうと思うっています。こちらも受講資格が同じだといいですが…。

昨年、足の外科学会の機能解剖セミナーでカダバーワークショップを経験させてもらいましたが、ぶっちゃけめちゃくちゃ勉強になります。カダバーについては下の体験記を参考にしてください。

おわりに

以上、長くなりましたが今回はJOSKASについて紹介しました。

スポーツ整形外科に興味がある先生や将来的に膝・関節鏡を専門にしていこうと考えている先生は参加された方がいい学会だと思います。僕もスポーツ整形外科、中でも膝・足を専門にしてやっていくつもりなので、これからも毎年この学会には参加して行くつもりです。

 

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