2017/09/01

関節鏡手術手技研究会|半月板縫合術をマスターするための登竜門!

 

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること!仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい!日々の勉強のため、また、同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思いブログを書いています。➡︎詳しいプロフィールはこちら

よせやん

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スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

昨日は祝日でしたね。休日は本当にありがたいです。当直明けではありましたが、学会の連続でたまっていた書類仕事やサボってしまっていた手術記事を一掃することができました。

また、患者さんに会いに行ってしっかりとお話しできるのは基本的に休日です。平日の朝回診はしていますが、患者さんが40人とかになってくると、1人1分だけだとしても40分の時間が取られることになってしまうので、術前後の患者さんだけにしか訪問できないのが正直なところです。

そして、平日だと外来や手術といった日常業務が終わるのが8〜9時になってしまうので、消灯時間までほとんど(全く)時間がなく、安定している患者さんのところにはなかなか顔を出せないのです。しかし、休日は時間があるので患者さん全員の様子を見に行くことができます。そういう意味でも休日は非常にありがたいのです。

さて、今日は先日参加した関節鏡手術手技研究会の体験記です。

この研究会に参加し、鏡視下半月板縫合術の最新の知見を知るとともに、半月板損傷のリハビリテーションに関しても自分の勉強不足を痛感させられました。この記事では参加した体験を元に、関節鏡手術手技研究会がどんなものなのかご紹介します。

関節鏡手術手技研究会とは

関節鏡手術手技研究会とは、某医療機器メーカーが企画している鏡視下半月縫合術を学ぶための研究会です。膝関節鏡手術における超有名な先生が御講義をしてくださり、豚の膝を用いてワークショップで実技を学ぶことができます。
年2回開催されており、受講生は12名です。

僕も今回初めて参加させて頂きました。

講義

講義では、半月板縫合に関する多くのことをわかりやすく学ぶことができました。

講義で学んだこと

・半月板の構造
・半月板の機能
・これに基づいた縫合術の適応
・手術手技

大雑把に紹介すると上記のような感じです。

これだけ見ると、あまり新しいことはなさそうに思うかもしれませんが、僕には知らないことがたくさんありました。特に、半月板の3D動態評価を用いた半月板の機能はとても勉強になりました。これを理解すると、半月板縫合術の適応や各手術手技の適応、リハビリテーションに関してまで理解できるようになります。

今回は、研究会の体験記なので詳しい内容については省略します。後日、半月板損傷に関する最新の知見としてまた記事にします。

ワークショップ

ワークショップは、豚の膝を用いて行いました。豚の膝は人間より少し小さく、一部構造の異なるところもありますが、基本的な構造はほとんど同じです。

半月板縫合術の方法

・inside-out

・all-inside

・outside-in

今回のワークショップでは、この全てを経験させて頂きました。

inside-out

inside-outは最も適応が広く、習得しておくべき半月板縫合法です。確かに、やってみると鏡視下に確認しながら自分の縫合したいところに糸をかけることができます。

ただ、inside-outでは、out(関節内から出した針を関節外から迎えに行く)のときの展開はしっかりと勉強しておく必要がありそうです。この展開はしっかりと勉強しておかないと、医原性の腓骨神経麻痺などの原因となりかねません。

また、inside-outでは、大きなradial tearに対してtie grip sutureを行うことができます。このtie grip sutureのやり方は非常に勉強になりました。ぜひとも、実践でやってみたい縫合法です。

そして、inside-outではフィブリン・クロットも用いることができます。フィブリンクロットのやり方も非常に勉強になりました。

all-inside

all-insideは適応はinside-outよりも狭まりますが、助手が要らないということが大きなメリットです。

実際に、うちの病院でも多く使用しています。ただし、LM縫合の際の神経血管損傷の可能性など、そのピットフォールは知っておくべきでしょう。

また、慣れてくると長さを計測しないことが多いかもしれませんが、長さを計測しないと長さが足りずにアンカーがしっかりとかからなかったりする原因となり、長さを計測することの大切さも実感することができました。

outside-in

outside-inは手軽そうな手技に見えて、実は一番難しい手技でした。外側半月前節の断裂はinside-outやoutside-inで縫合することが困難なため、できるようになっておかなくてはいけない手技です。

しかし、関節外から思ったところに的確に針先を持ってくるのがいかに難しいかを実感させられました。本当にこれが難しいのです。思ったところに針先が出てきたと思ったら、針の中には軟骨片が詰まっていました。ここら辺は感覚で覚えるしかないのかと思うので、こういったところはcadaver trainingで習得すべき手技なのかもしれません。

懇親会

ワークショップを終えてからは、受講生のみなさんと講師の先生で懇親会を行いました。

懇親会では多くの先生と知り合いになれたことも大きかったですし、半月板損傷の治療やリハビリテーションなどに関してお話を聞くことができたのが非常にタメになりました。まさに目から鱗という感じの知見がいくつもありました。

これに関しても、後日別に記事にしてまとめようと思っていますが、円板状半月の治療法半月板手術後のリハビリテーションに関してです。

円板状半月の治療は、形成切除術(+縫合術)を行うのが当たり前だと思っていたし、半月板手術のリハビリテーションに関しては切除術と縫合術のリハビリテーションの2通りだけ知っておけばいいと考えていました。

これが何と浅はかな知識なのか!!ということを思い知らされました。ここに関しては語り出すとめっちゃ長くなってしまうので、また後日紹介しますね。

おわりに

今日は先日参加した関節鏡手術手技研究会の体験記記事でした。

1回に12人しか参加できない門の狭い研究会ではありますが、思っていたよりはるかに多く勉強になることがありました。

半月板縫合術についてしっかりと勉強したいと考えている先生は一度参加されてみてはいかがでしょうか。

 

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