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      2016/10/27

腓骨神経麻痺とは|解剖・原因・症状・治療・予防まですべて解説!

 

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この記事を書いている人 - WRITER -

サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること!仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい!日々の勉強のため、また、同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思いブログを書いています。➡︎詳しいプロフィールはこちら

よせやん

この記事を書いている人 - WRITER -
スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

これからは自分が勉強したことを思い出せるようにブログにアップしていこうと思います。ブログを始めた最大の理由はこれですね。今までノートにまとめることはありましたが、圧倒的に勉強しっ放しにしていることが多かったので。

今日は整形外科医として臨床で遭遇する可能性がある腓骨神経麻痺に関して勉強したいと思います。

腓骨神経の実際の解剖を紹介しながら、腓骨神経麻痺について原因、症状、治療、そして腓骨神経麻痺を起こさないために注意すべきことに関してまとめていきます。

実際の解剖を見て、勉強すると記憶への定着の仕方が全然違うと思います。参考になれば幸いです。

追記(2016/1/5): GoogleやYahoo!検索でこのページを訪れてくれる方が多いので、いくつか追記、修正を行いました。

腓骨神経麻痺とは

腓骨神経麻痺とは、膝の裏側から外側にかけて走行している腓骨神経が障害を受けることによって生じるもので、下肢のしびれや感覚障害、足首や足趾が持ち上げられなくなるなどの症状が出現します。

腓骨神経麻痺は臨床で出会う可能性の高いものなので、しっかりと勉強しておきましょう。

やはり実際の解剖を見て、勉強すると記憶への定着の仕方が全然違います。 なぜ学生の解剖実習のときにもっと精力的に勉強しなかったのか。 実際に整形外科医として働きだすまでわからないものですね。 解剖学をテーマにした研究もチャンスがあればやってみたいものです。

解剖

ではまず、解剖から勉強していきましょう。

下の写真を見てください。写真は使用を許可してくれているサイト様より頂いてきました。

腓骨神経①

わかりやすいように腓骨筋などは外してくれています。腓骨神経の走行が非常によくわかりますね。

まず、腓骨神経に分岐する坐骨神経の解剖をわかっていますか?
坐骨神経は、膝窩部より近位約5〜10cmの位置で脛骨神経総腓骨神経に分岐します。

総腓骨神経は、分岐部から外側に向かい、大腿二頭筋の背側に接したまま走行し、膝外側にある腓骨頭を越えてから腓骨をまわるように前方へと向かい、浅腓骨神経深腓骨神経に分岐します。(上図参照)

腓骨神経の働き

つまり、単に腓骨神経といっていますが、それは総腓骨神経、浅腓骨神経、深腓骨神経を総称しているわけです。

腓骨神経麻痺を理解する上で、浅腓骨神経、深腓骨神経の働きを、それぞれきちんと理解しておくことが大切です。総腓骨神経の働きは、これら2つの神経の働きを足したものになるわけですね。

では、浅腓骨神経と深腓骨神経の働きを確認しましょう。

腓骨神経の働き

深腓骨神経:前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、第三腓骨筋、短趾伸筋、短母趾伸筋を支配し、第1・2趾間の付け根の皮膚における感覚を支配

浅腓骨神経:長腓骨筋、短腓骨筋を支配し、深腓骨神経の固有領域と第5趾を除いた足背と下腿外側下部の皮膚の感覚を支配

原因

では、なぜ腓骨神経麻痺が生じるのでしょうか。
下の写真を見てください。

腓骨神経②

これは先ほどの写真の拡大写真です。
腓骨頭と腓骨神経の関係がよくわかりますね。

腓骨頭の部位では神経の移動性が乏しく、骨と皮膚・皮下組織の間に神経が存在するため、外部からの圧迫により容易に麻痺が生じます。

腓骨神経麻痺で最も多い原因はこの外部からの圧迫です。外部からの圧迫の原因としてはギプスや大腿骨骨折に伴う介達牽引、下肢外旋位などが挙げられます。

特に院内では、整形外科病棟でなくても患者さんを下腿外旋位(膝の外側を下にした肢位)のまま放置していることが原因で生じてしまうことがあり、注意が必要です。

その他の原因としては大腿骨頚部骨折に伴う坐骨神経損傷や腓骨頭骨折、梨状筋症候群や腰部脊柱管狭窄症、腰部椎間板ヘルニア、ガングリオンなどの腫瘤や腫瘍などが考えられます。

症状

腓骨神経麻痺の症状は、腓骨神経がどのレベルで障害されているのかで変わってきます。
最初に確認した浅腓骨神経と深腓骨神経の働きを理解していると、これは理解しやすいと思います。

では、順番に確認してみましょう。

深腓骨神経レベルでの損傷

深腓骨神経固有の感覚支配領域である第1・2趾間の付け根の皮膚のみに感覚障害が出現し、支配筋の障害により下垂足、鶏状歩行などの症状が出現します。

特に、固有の感覚支配領域である第1・2趾間の付け根の皮膚の感覚障害が特徴的です。

浅腓骨神経レベルでの損傷

浅腓骨神経の感覚支配領域である、深腓骨神経の固有領域と第5趾を除いた、足背および下腿外側遠位部の皮膚の感覚障害が出現します。

総腓骨神経レベルでの損傷

下腿外側近位部の感覚障害、および深腓骨神経レベルでの損傷と浅腓骨神経レベルでの損傷に伴う障害がどちらも出現します。

このレベルで神経が損傷された場合、深腓骨神経麻痺、浅腓骨神経麻痺のどちらの症状も出現しますが、

1番最初に出現する症状は、深腓骨神経麻痺の感覚障害です。
ですので、腓骨頭での圧迫による腓骨神経麻痺は以下のようにチェックします。

腓骨神経麻痺のチェック方法

深腓骨神経固有の感覚支配領域である第1・2趾間の付け根の皮膚の感覚障害をまずチェック!

また、下腿の骨折などでギプス固定をされた後、手術を受けた後に、このような症状が出現した場合は、すぐに医療従事者に知らせるようにしましょう。

坐骨神経レベルでの損傷

坐骨神経痛や脛骨神経麻痺の症状、および総腓骨神経レベルでの損傷に伴う症状が出現します。

【検査】

身体診察では上記症状がないかの確認Tinnel sign(神経傷害部を叩くとその支配領域に疼痛が放散する)の確認を行います。

神経伝導速度検査にて障害されている神経の損傷度合いを確認し、必要に応じてMRIや超音波検査で脊椎疾患の有無や腫瘍などとの鑑別診断を行うこともあります。

【治療】

では、腓骨神経麻痺の治療について確認しましょう。

腓骨神経麻痺の治療

・骨折、脱臼などの外傷が原因の症例、腫瘍による症例:早期に手術加療

・原因が明らかでない症例や回復の可能性のある症例:保存的加療

保存的加療では以下のような治療を行います。

保存的加療

・圧迫の回避
・局所の安静
・薬の内服

内服薬としては、神経の回復を早めるビタミンB(メチコバール、メコバラミン)、場合によってはビタミンE(ユベラ)ビタミンC(シナール)などを処方します。

保存的加療で3ヶ月程様子を見て、回復しない症例や麻痺が進行する症例では、手術加療を考慮する必要があります。

おわりに

以上、今回は腓骨神経麻痺について解剖、原因、症状、治療についてまとめました。

最後に、腓骨神経麻痺の予防として一番大切なことは、

外部からの圧迫による腓骨神経麻痺を起こさないように注意することです。

特に、ギプスや体位による腓骨神経麻痺が病院内で発生した場合、患者さんとのトラブルの原因になる可能性があるので注意が必要です。防ぐことができる腓骨神経麻痺は絶対に起こさないように注意しましょう。

さて、次回は何を勉強しようかな。 時間がある程度ないとブログにあげるのは難しいことが今回わかりました。でも、また時間を見つけて続けていきたいと思います。 膝と足に興味があるのでそこらへんになるかなぁと思います。

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スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

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