最近発売されたスポーツ整形外科(肩・股関節・膝)を勉強するためのおすすめ教科書
どうも、こんにちは。
整形外科医のよせやんです。
よせやん
2022年になってブログを1週間に2記事を目標にして再開しました。
記事にしたいことや記事にしなければいけないことは溜まっていたので、いざ書き出すと書けるものですね。笑
というわけで、今日も記事を書いていきます。
今日は最近発売されたスポーツ整形外科を勉強するためのおすすめ教科書を紹介しようと思います。
最近、学会もオンラインが主流で現地に赴くことがないので、新刊図書を手にすることがめっぽう減っていました。
しかし、2021年の10月からまた学会にも現地参加できるようになってきましたので、そこでまた色々と新しい教科書をチェックしてきました。
というわけで、実は紹介したスポーツ、整形外科関連の教科書はたくさんあります。
まず今回は、スポーツ整形外科を勉強するためのおすすめ教科書を紹介しようと思います。
よせやん
Contents
スポーツ診療のすべてシリーズ
今回は、スポーツ診療のすべてシリーズを紹介します。
このシリーズはかなり新しく、2021年以降に発刊されている教科書になります。
この教科書のコンセプトは、よく診る疾患から希少な疾患まで「診療のすべて」を解説。です。
今までのスポーツ整形外科の教科書は書かれている疾患がメジャーなものに限られていることが多く、自分が調べたいと思った疾患を調べてみても載っていないということがよくありました。
よせやん
そんな中でこの教科書シリーズのコンセプトは非常に共感が得られるものです。
この教科書では、よく出会う疾患はより詳細に解説されており、希少な疾患についてはポイントだけしっかりと押さえて解説されおり、メリハリがあるのが大きなポイントだと思います。
また、スポーツ整形外科医としては診断と治療のことだけでなく、予防やトレーニングについても知っておくべきだと思いますが、この教科書はそこもバッチリです。
そのような非常に良い内容なので、もちろん全てのパーツをまとめてしまうと膨大な情報量になってしまいます。
なので、この教科書は部位ごとにシリーズで発刊されています。
今、発売されているのは今から紹介する肩・股関節・膝ですが、今後、他の部位についても発売予定となっているそうです。
おまけにこの教科書はフルカラーなのでとても読みやすくなっています。
というわけで、この教科書は本当にすごくおすすめで特に自分が関わっているスポーツに多い傷害部位については持っていると非常に役立つと思います。
疾患が広く網羅されているので、辞書的に使うこともでき、自分が関わるスポーツに多くない傷害部位についての教科書を持っておくのも有用かもしれませんが。
というわけで、この記事では2022年1月11日現在発売されているものを紹介していきます。
よせやん
肩の教科書
まずは、肩の教科書を紹介します。
この教科書は僕も仲良くして頂いている江戸川病院の岩本先生が編集をされています。
この教科書で具体的に紹介されているスポーツ疾患を紹介しておきます。
- インピンジメント症候群
- 腱板損傷
- 反復性肩関節脱臼
- 肩鎖関節脱臼
- 肩関節不安定症
- 胸郭出口症候群
- スポーツにおけるSLAP損傷および上腕二頭筋長頭腱炎・損傷
- 腱板疎部・関節上腕靱帯の病変(投球障害肩について)
- 成長期・スポーツ障害
- 肩のスポーツ外傷
・鎖骨骨折
・烏口突起骨折
・上腕骨近位骨端線離開
・投球骨折
・肩関節周囲筋肉離れ
・Burner症候群 - ハイレベルアスリートに見られる肩のスポーツ障害
- 稀な疾患
・第1肋骨疲労骨折
・肩甲骨関節窩の離断性骨軟骨炎(OCD)
・肩甲胸郭関節滑液包炎 - 肩痛を有するスポーツ選手の末梢神経障害
肩のスポーツ診療にあたる上で必要な知識が網羅的にまとまっていると思います。
よせやん
股関節の教科書
続いて、股関節の教科書です。
こちらも、この教科書で具体的に紹介されているスポーツ疾患を紹介しておきます。
- アスリート鼡径部痛
- 骨盤輪不安定症
- Hypermobility,Laxity
- 寛骨臼形成不全
- 大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)
- 関節外インピンジメント
- 上・下前腸骨棘,坐骨裂離骨折
- 鼡径部疲労骨折─恥骨・坐骨下枝,大腿骨頚部疲労骨折
- 股関節周囲筋損傷
- 恥骨結合炎
- 弾発股(大転子部痛症候群,腸腰筋インピンジメント症候群を含む)
- 人工股関節全置換術(THA)とスポーツ
こちらも股関節のスポーツ診療にあたる上で必要な知識が網羅的にまとまっていると思います。
よせやん
膝の教科書
最後に、膝の教科書です。
こちらも、同様にこの教科書で具体的に紹介されているスポーツ疾患を紹介しておきます。
- 膝前十字靱帯(ACL)損傷(ハムストリングを用いた再建)
- ACL損傷(膝蓋腱を用いた再建)
- ACL損傷(骨端線閉鎖前)
- 膝内側側副靱帯(MCL)損傷
- 膝後十字靱帯(PCL)損傷
- スポーツ選手の半月板損傷
- 反復性膝蓋骨脱臼
- 分裂膝蓋骨
- 膝蓋骨骨折
- 離断性骨軟骨炎
- 腸脛靱帯炎(ランナー膝)
- ジャンパー膝(膝蓋腱症)
- Osgood-Schlatter病
- Baker嚢胞
- 肉離れ
膝を専門としている僕から見ても膝のスポーツ診療にあたる上で必要な知識がかなり網羅的されていると思います。
よせやん
おわりに
以上、今回は最近発売されたスポーツ整形外科を勉強するためのおすすめ教科書を紹介しました。
スポーツに関わる人は、この教科書シリーズは全て揃えておいてもいいのではないかなと思います。
今後、脊椎や手の外科、足の外科の教科書も出てくれるといいですね。
この記事が、スポーツに関わるみなさんの参考になれば幸いです。
他にも紹介したい教科書が溜まっていますので、順に紹介していこうと思います。
よせやん
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