生理学のおすすめ教科書|用途、レベル別におすすめ教科書を紹介!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
最近、忙しくて記事が滞っております。
忙しくなって書きたい内容は前よりもたくさんあるので、時間をみつけて1つ1つ備忘録として記事にしていきたいと思います。
さて、今日は教科書紹介のシリーズです。
ご要望があったので、医学の基礎科目の教科書を順に紹介していこうと思います。
今回は、医学を学ぶ上で欠くことのできない生理学のおすすめ教科書を紹介します。
用途別・レベル別に教科書を紹介するので、自分に合った教科書を見つける参考にして頂けたらと思います。
Contents
はじめに
生理学は生体の機能とそのメカニズムを解明する学問です。
人体の機能や病気のメカニズムに関しても当然そうですし、スポーツ領域に関しても筋肉の収縮や効果的なリハビリテーション・トレーニング方法などを学ぼうと思うと生理学の知識は必ず必要になってきます。
ですので生理学は、医師のみに限らず医学系の職種に就くならば必ず学ばなければならない学問の一つであると言えるでしょう。
よせやん
今日はこの生理学のおすすめ教科書を紹介していきます。
よく使われている教科書、しっかりと勉強したい人向けの教科書、時間がない・入門書として導入に使う場合の教科書にわけて紹介していきますので、自分に合った用途やレベルの教科書を見つける参考にして頂けたらと思います。
よく使われている教科書
まず、医学生によく使われている教科書を紹介します。
最初はこちらです。
無難な生理学の教科書です。
僕が学生のときに使ったときは正直難しいなと思いましたが、改訂されて図や構成が改変され、通読しやすいようになっているようです。
通読すれば、人体生理学の要点はある程度勉強することができると思います。一般的な教科書としては、個人的にはこちらの方がおすすめです。
コスタンゾはアメリカの学生がUSMLE対策に利用することを念頭に書かれている教科書で、適確で美しいカラー図、一目でわかる表、重要なポイントを押さえた本文からなり、難しい生理学をクリアカットに学ぶことができます。
現在は日本語翻訳版が出版されているので、どなたでも使いやすい教科書です。
しっかりと勉強したい人向けの教科書
続いて、できる医学生を目指す方や意識の高い方におすすめしたい教科書です。
日本の教科書で内容がしっかりしている教科書といえば標準生理学ですね。
膨大な生理学の知識を基本概念から最新の知見まで、詳細かつわかりやすくまとめた国内最高峰の教科書であり、生理学を系統的・論理的に理解することができるでしょう。
ガイトンは13言語に翻訳された世界的に使用されている生理学の教科書です。
「生理学の英雄」と評されるガイトン博士の講義形式を再現した構成になっており、講義を受けているかのように生理学を勉強することができます。
内容的にはしっかりと勉強したい人向けの教科書の中でも1番詳しいかもしれませんが、それゆえに初学でガイトンから勉強すると少しつらいかもしれません。
ガイトンを使用する場合は、辞書的な使い方をするか、入門書や一般的な教科書を通読してからにするといいと思います。日本語翻訳版が出版されていますが、意識の高い方やUSLMEの受験を考えている方は原著のGuyton and Hall Textbook of Medical Physiology, 13e (Guyton Physiology) で勉強するのもいいかと思います。
これらも世界的に使用されている生理学の有名な教科書ですね。
ギャノングは臨床に則した内容なので、医師となってから非常に活きてきます。内容はガイトンの方が詳しいかも知れませんが、ギャノングの方が図の綺麗さや読みやすさには分があると思うので、初学者にもおすすめできます。ですので、初学者が最初から使用する場合はギャノングを、ある程度の生理学の知識を貯えてから使用するもしくは辞書として使用するのならガイトンを選ぶといいかもしれません。
ギャノングに関しても意識の高い人は、原著のGanong’s Review of Medical Physiology, Twenty-Fifth Edition で勉強するとよいでしょう。
また、生理学を問題形式で勉強したい方やUSLME対策としてはこれらの教科書を使ってみるのもいいかと思います。
これはBRS Physiology, International Edition (Board Review Series) を日本語に翻訳したものなので、英語で勉強したい方はこちらを利用してみてはいかがでしょうか。
時間がない・導入に使う場合の教科書
最後に、生理学をゆっくり勉強する時間がない場合や、上記の本で勉強する前の足がかりとして使う場合の教科書を紹介しておきます。
内容は薄くなりますが、時間をあまりかけずに生理学のおおまかな内容を理解する手助けになると思うので参考にしてみてください。
これは、解剖学・生理学の高度な内容をやさしく学べる教科書として評判を呼び、シリーズの総発行部数は15万部にのぼる教科書です。臓器別に編集した全10巻のシリーズを一冊にまとめた縮刷版がこちらです。
内容は十分でないところもあるかと思いますが、綺麗なイラストとわかりやすい言葉で書かれており、生理学の入門書としては非常におすすめできると思います。
入門書として、よくわかる生理学の基本としくみ や好きになる生理学 などもありますが、これらは入門書の入門書といった感じなので、生理学アレルギーの人の感作療法としていいかもしれませんが、内容的にはかなり物足りないかもしれません。
おわりに
以上、今回は生理学の教科書を紹介してきました。
解剖学と同じく、医学において生理学は必須です。
医師のみに限らず医学系の職種に就くならば必ず学ばなければならない学問の一つですので、働き出してからでももちろんいいですが、せっかくなら時間のある学生のうちにしっかりと勉強しておきましょう。
多くの医学生が持っている教科書、できる医学生を目指す方や意識の高い方におすすめの教科書、そして、時間がない場合は入門書として使う場合の教科書にわけて紹介しましたので、ご自分の用途やレベルに合わせて選んでみて下さい。
教科書を選ぶときの参考になったら幸いです。
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