研修医・医学生向けのオススメ教科書総まとめ|分野別、用途別におすすめの教科書を徹底紹介!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
最近、記事はあまり書いていませんが、なぜかPV数がだいぶ戻ってきたようです。
最近アナリティクスも全然見ていませんでしたが、今日見てみたら4月以降は1日5000PVくらいに戻ってるようです。
またアップデートか何かあったんですかね。
いずれにせよ、自分の言いたいことを知ってもらえる機会が増えるのはありがたいですね。
この記事では研修医の先生、医学生向けのおすすめ教科書を分野別・用途別に徹底的に紹介していきます。
医学生・研修医は医学全般を広く勉強しなければいけません。
全ての分野を完璧に勉強していければ完璧ですが、なかなか全ての範囲を完璧に勉強していくのは難しいかと思います。
せめて使う勉強するための教科書について調べる時間が短縮できるといいですよね。
というわけで、この記事では研修医・医学生に必要な知識を勉強するためおすすめ教科書を厳選して順に紹介していきます。
この記事がみなさんが勉強するための教科書を選ぶ際の参考になれば幸いです。
研修医向けの教科書まとめ
まず、研修医の先生向けの教科書を紹介します。
研修医になる前にオススメの教科書
医師国家試験が終わってからの期間は卒業旅行に行く方も多いですが、早い人は研修医になるための準備をちゃっかり始めています。
卒業旅行に行く方も帰ってきてからしっかりと準備をして万全の状態で初期研修を始めることができるようにしましょう。
医師になってからの知識は国家試験で勉強したこと以外に必要な知識が山ほどあります。
国家試験では本当に基礎の基礎の簡単なことしか問われません。
研修医になる前にしっかりと準備・勉強してあるとスムーズに初期研修を始めることができるでしょう。研修医のときの差は一生の差になるというのは事実だと思います。
ここで周りとの差をつけてしまいましょう。
挙げ出したらキリがないですが、研修医になる前に最低限勉強しておくべきなのは、以下の4つです。
- 抗菌薬
- 輸液
- 胸部X線
- 心電図
というわけで、研修医になる前に「最低限」勉強・準備しておくべき上記4つのことについて、またそれを勉強するうえで国家試験が終わってから研修医として働き始める前の期間であっても比較的容易に読むことができる教科書を最初に紹介します。
研修医になってからオススメの教科書
現在のこのスーパーローテート方式は、すでに行きたい科を決めている人にとってはあまりうれしくないものかもしれませんが、僕が今になって気づいたのは整形外科以外の知識の重要性です。
整形外科医になったとしても、内科の知識は絶対に必要ですし、輸液の管理や薬の使い方、救急外来をする上で全身の画像診断もできる必要があります。
スーパーローテート方式でせっかく色々な科を回るのですから、それぞれの科の研修で学んでおいた方がいいことはしっかりと勉強して将来に活かすべきです。
そして、どうせなら研修医の中でもできる研修医を目指しましょう。
正直、同じ研修医と言っても人によって天と地ほどの差があります。
当然、大学のときに勉強してきた人と勉強してこなかった人の間には研修医になった時点で大きな差がありますが、これを巻き返すタイミングとしては、この初期研修の期間しかないと思います。
初期研修が終わって、専門を決めたらガンバるとか言ってる人は一生頑張れないで終わってしまうんじゃないでしょうか。
よせやん
この記事では、できる研修医を目指す方にぜひとも読んで頂きたいおすすめの教科書15選を紹介していきます。
研修医向けの教科書分野別(内科系)
ここでは、どの科に進むにせよ研修医の先生が知っておいた方がいい内科的知識を学ぶための教科書を紹介します。
上述したように例えば整形外科としてやっていくためには、ただ整形外科の知識だけを持っていればいいわけではありません。
周術期の管理として、感染症、糖尿病、輸液などの管理ができることは必須になってくるのです。
感染症・抗菌薬
感染症・抗菌薬はこれから病棟に立つ医学生・研修医はもちろんのこと、医師であればどの科の医師であっても必ず必要になってくる知識の1つです。
最低限、病態と起因菌の同定、最適な治療薬の選択に習熟しておきましょう。
よせやん
糖尿病
糖尿病についての知識は、内科系医師だけでなく、周術期管理が必要な外科系の医師、これから病棟に立つ研修医の先生も必ず勉強しておくべき知識です。
何科に進むにせよ糖尿病の管理くらいはできるようになっておきましょう。
よせやん
輸液
輸液の知識も医師であれば何科に進むとしても必ず必要になってきます。
内科の医師は当然のこと、外科系の医師であっても周術期の管理で必ず輸液の調整を行わなければならないのです。
ここもしっかり抑えておくとよいでしょう。
よせやん
研修医向けの教科書分野別(外科系)
続いて、外科当直もする研修医には必須である外傷を勉強するための教科書を紹介していきます。
内科系に進む先生も研修医の時は外科当直もしなくてはいけません。
しかし、意外に外科系救急の知識も知っておくと、内科に進んでから外科系にコンサルトするときなどに最低限の知識を持っておくことができるので意外に有用なものです。
せっかく、2年間外科系救急もするわけですので、一通りは勉強しておくといいかと思います。
外科系救急
外科系救急は外科系の医師であれば何科の医師であれ、外科系当直で外科系全てを診なくてはいけないため必須の知識です。
また、救急患者の初期診療を行うことの多い研修医の先生も救急外傷はしっかりと勉強しておく必要があります。
ここでは、救急外傷を勉強するうえで絶対に持っておくべき教科書、整形外科領域・脳神経外科・マイナー領域の救急外傷を勉強するためのおすすめ教科書をまとめて紹介しています。
よせやん
創傷治療
外傷を診る医療者に必須の知識である創傷管理を学ぶためのおすすめ教科書を紹介します。
創傷がきれいに治るかどうかは患者さんにとっては非常に大切です。
患者さんのためにも創傷をキレイに治癒させるための正しいドレッシング法・治療法を知っておきましょう。
特に、最初の処置が創傷治癒に大きな影響を与えますので、救急外傷を診る研修医の先生には創傷管理については絶対に知っておいて欲しい知識です。
よせやん
医学生向けの教科書
続いて、医学生が基礎医学を勉強するための教科書を紹介していきます。
医学を学ぶ上で教科書は欠かせません。
ただし、医学系の教科書というとご存知の通り高価なものが多いのが実情です。
ですので、購入する教科書は厳選して選びたいものです。
僕自身も学生時代には多くの教科書を使ってきました。
もちろん有用であった教科書も多数ありますが、ほとんど使わなかった教科書があるのも事実です。
ここでは、いわゆるできない学生だった僕だけの意見ではなく、学生時代に優秀だった友人や医師としてすでに英語論文をバシバシ書いている、いわゆるできる友人らの意見も取り入れて紹介します。
よく使われている教科書、しっかりと勉強したい人向けの教科書、時間がない・入門書として導入に使う場合の教科書に分けていますので、自分に合った用途やレベルの教科書を見つける参考にして頂けたらと思います。
生理学
生理学は生体の機能とそのメカニズムを解明する学問です。
人体の機能や病気のメカニズムに関しても当然そうですし、スポーツ領域に関しても筋肉の収縮や効果的なリハビリテーション・トレーニング方法などを学ぼうと思うと生理学の知識は必ず必要になってきます。
ですので生理学は、医師のみに限らず医学系の職種に就くならば必ず学ばなければならない学問の一つであると言えるでしょう。
よせやん
生化学
生化学は、生命現象を化学的に研究する生物学または化学の一分野であり、生物を成り立たせている物質と、それが合成や分解を起こすしくみ、そしてそれぞれが生体システムの中で持つ役割の究明を目的とする学問です。
臨床の現場に出ると、糖尿病をはじめとした代謝・内分泌疾患は必ず診ることになると思いますし、薬の知識が必須なのは言うまでもありません。
代謝・内分泌疾患を理解する上で生化学は必須ですし、薬理学を理解する上でも生化学の知識は非常に重要のものです。
解剖学
解剖学が医学において必須であることは誰も異論はないでしょう。
人体を相手にする職業に就くのであれば解剖学を理解していないことほど恐ろしいことはありません。
そして、医師になってから皆、口を揃えて学生の時にもっと解剖学を勉強しておけばよかったということを言っています。
解剖学に関してはきちんと勉強しておいて絶対に損はないと断言できますので、しっかりと勉強しておくことをお勧めします。
よせやん
薬理学
臨床の現場に出ると、嫌でも薬理学の知識が必要になります。
治療に用いる薬ですが、どうしてその病気に対して効果があるのかという作用機序を理解しておくことはとても大切です。
また、副作用・禁忌・相互作用などを知っておかないと薬は毒にもなり得ます。
薬理学を理解する上で、生理学や生化学の知識も必要になってくるので、併せてしっかりと勉強しておくとよいでしょう。
よせやん
その他の基礎医学の教科書に関しても、また時間がある時に記事にしていきます。
おわりに
この記事では、研修医の先生、医学生向けのおすすめ教科書を分野別・用途別に徹底的に紹介しました。
おそらくこの記事で、研修医の先生・医学生が勉強するための教科書は一通り探せるのではないかと思います。
不要な教科書を購入する必要はないと思いますが、必ず必要な教科書や勉強したい分野に関してはしっかりと勉強しておくことをお勧めします。
この記事が、研修医の先生、医学生が教科書を選ぶ際の参考になれば幸いです。
よせやん