医師キャリアを通じ、また周りの環境で変化していく自分の夢|医師になったばかりの頃と今の違いとは
どうも、こんにちは。
整形外科医のよせやんです。
よせやん
10月になって1年半ぶりくらいにオンサイトの学会に参加してきました。
最後に現地参加した学会はたぶん2020年2月にあったORS(米国整形外科基礎学会)だと思います。
それからはコロナの影響で海外はもちろんのこと都道府県外に行くことすらできず、参加キャンセルもしくはオンラインでの学会参加ばかりでした。
今までオンラインの学会に参加してきてわかったことは、例えオンデマンド配信があったとしても何だかんだよっぽど興味のある発表以外はほとんど見ないということです。笑
配信期間があるので後で見ようと毎回思っていて、気付いたら期間が終わってしまっているということが多いです・・・。
久しぶりの現地参加の学会は、他の先生の発表を見て勉強したり、新しく発売された教科書を物色したり、他の大学の人と話をしたり、同門の先生と少人数ではありますが飲みに行ったり・・・と非常に充実していました。
その中でも自分が特に価値を感じたのは他の大学の人と話をすることです。
どうしても同門の先生とだけ話していると、他の都道府県の状況やメインストリームにいる先生が何をしているのかわからないですし、自然と視野が狭くなってしまいがちです。
今回はスポーツ医学の王道大学の同期やスポーツ医学検定の大関先生とお話しさせてもらいましたが、その中で改めて今の自分の現状について考えることができたので、これを機に今の自分の考えをブログでまとめておこうと思います。
よせやん
Contents
医者になったばかりの頃の自分と今の自分の夢
他の大学の同期の友達と話していて確かにそうだなと思ったのは、お互いに初めて会った頃はもっとギラギラしてたねって話でした。
確かに医者になって初めて1人でサッカードクターセミナーに参加した頃は、サッカー日本代表チームドクターになることが夢でそれに向かってできることは何でもする!という感じでした。
また、整形外科医としても例えどれだけ忙しくても、人よりもどんどん手術をして経験値を積んでいきたいと思っていました。
正直、今もサッカー日本代表のチームドクターになりたいという夢は変わってはいません。
それは医師としてキャリアを積んだり、サッカー関係の内情を知り、その夢はまだまだ先にチャンスがある話で今何かを頑張ってどうこう出来ることではないとわかったことや、ビジネスや投資など色々なことを知り、他にもやりたいことがたくさんできたんですよね。
ただ、医師としてキャリアを積む中で現実を知ったり、結婚して子どもができたことで、気持ちの変化が生じたり、今までと同じ行動力では動けなくなっているのは事実だと思います。
そういう現在のバックグラウンドの中で、今自分が思い描いている未来というか夢としては、
- サッカー日本代表のチームドクターになること
- お金に縛られず好きな仕事をやること
- ある程度のアカデミックポジションを確保すること
の3つになるかと思います。
一つずつ少しだけ掘り下げてみましょう。
よせやん
サッカー日本代表のチームドクターになること
正直、今自分がサポートしているチームのドクターとしての仕事には非常にやりがいを感じています。
すでに出来上がった環境ではなく本当に何もないところからメディカル体制を作り始め、様々な苦悩を経験しながら何年もかけてやっとチームや選手の信頼を得てきてメディカル体制も形になってきました。
今は自分がチーフドクターとして動き、実際の選手の診療も基本的にやらさせてもらっていますし、このチームと一緒にスポーツドクターとしても一つずつ上のステージに上がって行けたらと考えています。
結局日本代表関連の仕事をするときも、本当にチームの力になろうと思ったらこういう地元でチームを支えてきた経験が大切になってくるでしょうし、まずは世代別日本代表のチームドクターになるにしてもそういう人が選ばれる感じです。
世代別日本代表のチームドクターの話は比較的若手にも回ってきますが、A代表のドクターは正直かなり上の年次の先生がされています。
A代表のドクターは現状では関東にいないとできないですが、世代別日本代表の仕事は地方でもできるので、まずはそこを目指してやっていくのが現実的なところでしょう。
それも何年かで区切ってそのタイミングで新しいドクターが就任することになるので、それまでは地道に地元でサッカードクターとして頑張っていこうと思います。
よせやん
ただ、JリーグやJFLの色々な先生の働き方を見てきて、チームドクターだけに自分の医者人生を捧げることは正直自分にはできないなと思っています。
サポートしているチームの全ての試合に一人で帯同されている先生や週1回だけバイトをしてその他の全ての曜日は練習を含めてチームに付きっきりという先生もいらっしゃいますが本当にすごいと思います。
僕は医師としてのキャリアも大事にしたいと思っているので、例えば代表のドクターをやる数年だけそれのみコミットするのは全然アリですが、医者人生全てをそこに捧げることはできないというのが今の本音かもしれません。
よせやん
お金に縛られずに好きな仕事をやる
続いて、お金に縛られずに好きな仕事を選択してやるということです。
舐めたこと言っているなと思われるかもしれませんが、僕は非常に大切なことだと思います。
実際、お金のために自分の時間や家族との時間を削って働いている医師はめちゃくちゃ多いですし、やりたくもない当直やバイトをやっている医師も少なくありません。
もちろん若手のうちはある程度は仕方のないことですが、僕はいい歳になってまでそういう状況にはなっていたくありません。
ただ、僕の最終目標はお金ではないので、お金はあくまでも手段です。
僕はそんなに物欲もないので、正直お金を必要以上に持っている必要性は感じませんし、ただお金を持っているだけで人生をかけてやりたいことがないような普通の医者にもなりたくありません。
ただ、生活のために自分のキャリア形成に必要のない仕事ややりたくもない仕事を将来的にはしたくはありませんし、資産のバックグラウンドがあれば例えば海外留学するなどある程度どんな選択も許容できるようになるのは事実でしょう。
これを達成するために必要なことは資産形成につきます。
元からお金持ちであったり、医師同士のパワー夫婦であれば話は別かもしれませんが、僕は普通の家庭なので資産形成は必須です。
こちらに関しては、資産形成を始めた頃に掲げていた目標はコロナショックのおかげもあり達成したので、11月からはDutyの当直を除いて寝当直以外の当直バイトはしないことにしました。
それだけでも結構大きくて、当直の次の日に疲弊していることもなくなりますし、当直の時間を使って研究をしたり家族と過ごすことができます。
よせやん
ある程度のアカデミックポジションを確保する
最後は、ある程度のアカデミックポジションを確保することです。
これは上にも通ずるのですが、好きな仕事をやっていくためにも今は必須だと思っています。
医局にいて、常に自分の希望する病院で自分の好きな仕事だけやるというのは、なかなか許されることではありません。数年間だけそういう仕事ができたとしても、結局その後の医局人事でスポーツをやっていない病院に飛ばされることもあるでしょうし、外傷ばかり担当しなくてはいけないということは十分に考えられます。
ですので、自分がこういう病院でこういう仕事がしたい!とアピールすることは大切だとは思いますが、医局の中で希望がある人の希望を全て叶えることは不可能でしょうし、それを実現するためにはただアピールするだけではなくて、それを許容してもらえるだけのバックグラウンドを作る必要があるのです。
医局の中でそういうバックグラウンドを作るとしたら、基本的には業績が全てになってくるかと思います。
業績は大学内での居場所を作るためにも、将来的に外に出ることを考えたときにも重要だと思うので、大学にいるからには人より上の業績を目指して頑張ってみようと思います。
大学は下の先生もいて臨床はそんなに忙しいわけではないですし、自分の時間調整が非常にやりやすいですが、その分、研究をしっかりとやっていく必要があります。
そして、臨床研究で論文を書くことももちろん大切ですが、基礎研究は基本的に大学でないとできない仕事なので、そのメリットを活かして基礎研究の分野でしっかりと業績を出していくことが大切かなと今は思っています。
というわけで、今は臨床論文は1年に1本を目標に書いて、基礎研究は数年かけてしっかりとデータをまとめ上げていい論文を書くというのを目標にしています。
よせやん
おわりに
以上、めちゃくちゃ長くなりましたが久しぶりに今の自分の思っているところを書いてみました。
こうやって改めて考えてみると、医者になったばかりの頃の自分が思い描いていた夢と今の自分が思い描いている夢は根本のところは同じかもしれませんが、より具体的で現実的なものに変化してきているように思います。
現実を見て軌道修正をしていくことはもちろん大切ですが、初心を覚えておくことも大切なことだと思いますので、初心を忘れないようにしながら今思い描いているような自分の医師キャリアを目指して引き続き頑張っていこう思います。
よせやん
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