【スポーツ関係者は要チェック】第1回全国スポーツ内科講習会体験記|めちゃめちゃ勉強になりました!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
年度末・年度始めはいつも忙しいですね。
わかってはいましたが、忙しすぎてリアルのこと以外ほとんど時間を割く余裕がありませんでした。
GWに入って少し時間的余裕ができたので、溜まっている記事にしたいことを1つずつ記事にしていきます。
というわけで、今回は全国スポーツ内科講習会の体験記です。
2019年4月14日に開催された第1回全国スポーツ内科講習会に招待して頂いたので、しっかりと勉強させてもらってきました。
結論から言うと、非常に勉強になるものだったので、どんな感じであったか情報をシェアしておこうと思います。
Contents
日本スポーツ内科学会とは
最初に、もう一度日本スポーツ内科学会についてお話しします。
Spolinkの医療者検索サイトにも登録頂いていますし、Spolinkにもメンバーとして加入して下さっている、スポーツ内科医の田中祐貴先生(@Yuki_Tanaka1127 )が、2019年3月1日に一般社団法人 日本スポーツ内科学会を設立されました。
田中先生は、2018年の日本臨床スポーツ医学会のランチョンセミナーで講演をされたり、月曜から夜ふかしに出演されているようなアカデミックで知名度のある先生です。
スポーツ内科は近年、やっとその認識が広まってきた分野ですが、逆に今まで学会がなかったのが不思議なくらいアスリートに必要な領域です。
心臓突然死やスポーツ貧血、運動誘発喘息などを、一般内科医ではなくアスリート専門で診ることのできる医師は必ず必要でしょう。整形外科の一般整形外科とスポーツ整形外科と同じように、スポーツ内科はやはり一般内科とは異なるものです。
日本スポーツ内科学会は、そんなスポーツ内科外来における診療、スポーツ内科学に関する研究、スポーツ医学関係者相互の交流、指導及び情報の提供等を行うことで、スポーツ内科学の進歩普及を図り、国民の健康増進に寄与していくことを目的として設立されました。
全国スポーツ内科講習会
そんな、日本スポーツ内科学会の最初の活動として、4月からの半年間で全国12都市で、全国スポーツ内科講習会が開催されます。
1会場で定員200名としており、全国で2,400名のスポーツ関係者・医療関係者を巻き込む規模のものになります。
よせやん
4月 東京・鹿児島
5月 金沢・仙台
6月 広島・大阪
7月 高松・名古屋
8月 京都・横浜
9月 札幌・福岡
多くの地域で開催されるので、興味のある方はお近くの地域で参加されてはいかがでしょうか。
第1回全国スポーツ内科講習会
というわけで、先日、東京で開催された第1回全国スポーツ内科講習会で勉強させてもらってきました。
当直明けだったので少し遅れて会場に到着。
第1回の参加者は270名とのことで会場は人でいっぱいでした。
僕は他のSpolinkメンバーと一緒の席に。
内科医はもちろんのこと、整形外科医やリハビリ医、総合診療医なども多く参加されていました。
もちろん医師だけでなく、理学療法士やトレーナー、柔道整復師の方、学生、アスリートも多かったと思います。
講習がどんな内容だったかと言うと・・・
- スポーツ内科 総論(スポーツ内科を活かしたコンディショニング)
- スポーツ内科 各論(スポーツ貧血、運動誘発性喘息、女性アスリートの無月経、オーバートレーニング症候群など)
- 症例検討(実際の症例を通じて血液検査結果の解釈の仕方を解説)
講習は医師からその他の職種まで含めて理解できるような適切な内容になっており、医師でなくても非常に勉強になることがあると思います。
この中で、個人的にはスポーツ貧血が最も勉強になりました。
うわべのことは知っているつもりでしたが、どれだけ自分の知識が浅いものかを痛感しました。
特に、スポーツ貧血の原因にエネルギー不足があることや、血液検査の結果からどのように判断して対応していくかについてが一番勉強になりました。
やっぱり、アスリートは一般内科ではなくスポーツ内科でサポートしてもらえる環境があると心強いなと思いましたね。
そして、内科以外のスポーツドクターも最低限のスポーツ内科の知識は知っておくべきだと感じました。
よせやん
講習会の後は、この講習会に来ていたSpolinkメンバーの一部と急遽オフ会を開くことに。
Spolink内でみんなで行きましょうとか言っていたわけではなかったのに、想像以上にたくさんの参加者がいて驚きました。
日本全国で開催されるスポーツ関係の勉強会に行ったら、必ずSpolinkメンバーがいるような気がします。笑
Twitterの声
Twitterで見かけた全国スポーツ内科講習会の感想も載せておきます。
昨日は、スポーツ内科の講習会に参加しました。
医学部教育では扱わないスポーツ貧血をはじめとした内科疾患のお話は新鮮でした。
内科疾患を専門とするスポーツドクターが地方にも増えることで、救われるアスリートの方も増えて、スポーツ医療が発展すると思うので、勉強していこうと思います! https://t.co/x6gVp1mDMy
— 柏木 敬太 (@echizen_medical) 2019年4月15日
#スポーツ内科 の講習会、充実した時間でした!
私にできることは
・スポーツ内科医を知っておくこと
・内科の知識を深めて、原因因子になりうるものに目を光らせること
・毎日の選手の表情、パフォーマンス、食事量を観察して、身体のサインを見逃さないことだなと思った!
— さちこ (@sachikoshinkyu) 2019年4月14日
スポーツ内科講習会に来ました。
畑は違いますが、将来に繋がりそうな意義のあるお話を沢山聞けています。#スポーツ内科 pic.twitter.com/l9XWd6xJ5d— haku (@haku_paramedic) 2019年4月14日
高度なパフォーマンス(心肺機能、四肢抹消機能)によってスポーツ内科的な疾患をマスクしてしまうというのを聞いて、なかなか難しい分野だなーと感じた。
なんにせよ、1つ知見が増えて有意義な時間でした。
— Yokubari PT s.o. (@onics51) 2019年4月14日
講習会終了!
高齢者には市民検診やら区民検診があるが、本当に日本の事を考えるなら、小学生検診や中学生検診、高校生検診というのも設けて血液検査をした方が良い!
そんな風に考えさせられた講習会でした!#スポーツ内科— 權藤大介 (@gonxxx0305) 2019年4月14日
5月は第3回・第4回が金沢・仙台で開催
そんな全国スポーツ内科講習会ですが、5月には第3回が金沢で、第4回が仙台で開催されます。
日時/会場
第3回
- 日時:2019年5月12日(日)10-17時
- 会場:金沢(金沢商工会議所 ホール)
第4回
- 日時:2019年5月19日(日)10-17時
- 会場:仙台(夢メッセみやぎ 本館第大ホール)
対象
- 医師・管理栄養士・理学療法士・柔道整復師・トレーナー・看護師などスポーツに関わる医療職やそれらを目指す学生
- スポーツ内科分野に興味のあるアスリート・指導者
申込方法
参加費は高いですが、内容は非常に勉強になると思いますので、スポーツ内科に興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか。
よせやん
おわりに
以上、今回は全国スポーツ内科講習会の体験記でした。
スポーツ栄養のこと、スポーツ内科のこと、スポーツ外傷のこと、などなどアスリートとそれに関わる人に必要な知識はたくさんありますが、それをトップレベルだけのものにするのではなく、育成世代まで広く浸透して当たり前のことにすることが日本のスポーツ界をさらに1つ上のレベルに引き上げることに繋がるのではないでしょうか。
スポーツに関係する方は、ぜひ全国スポーツ内科講習会への参加をご検討ください。
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