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「半月板損傷・断裂の分類」を覚えよう!

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

昨日の社会人フットサルの練習で身体中が痛いです。

今日は大学内全体の腫瘍に関するカンファレンスで発表がありました。

大勢の人の前で話すのはいつになっても慣れないですね。

 

さて今日は、先日まとめ始めた半月板損傷に関して勉強していきます。

今回は、半月板断裂の分類に関してまとめていきます。

半月板断裂の分類①

まず、1つ目の半月板断裂の分類です。

こちらは半月板の断裂形態による分類です(図1)。

断裂形態による分類
  • vertical tear(垂直断裂)
  • horizontal tear(水平断裂)
  • complex tear(複合断裂)  

 

大きく分けると、垂直方向にに断裂したvertical tear、水平方向に断裂したhorizontal tear、そしてこれらが合わさったcomplex tearの3つがあります(図1)。

そして、vertical tearの中に、longitudinal tear、radial tear、oblique tearがあります。 

 

longitudinal tearの距離の長いものはbucket handle tear(バケツ柄断裂)に進行する可能性があります。

 

radial tearの斜めの切れ込みが拡大すると、自由縁側の部分が本体から離れて弁状(flap状)となり、遊離傾向を示すことになります。

この断裂形態を特に、flap tear(L字状断裂)といいます。

半月板断裂 分類
図1:半月板断裂の分類(断裂形態による分類)

 

bucket handle tearの場合、断裂により辺縁から分離した中央部分が顆間窩寄りに移行するため、この間隙部分に大腿骨荷重面が入り込み、膝の引っかかる感じ(キャッチング)や完全に嵌頓して屈曲・伸展したまま戻せなくなる(ロッキング)などの症状を伴うことが多くなります。

 

また、顆間窩に偏位した断裂片がPCLの下方に存在している場合、MRIのsagital像であたかも2本のPCLがあるかのように見えることがあり、これをdouble PCL signといいます(図2)。

double PCL sign MRI
図2:double PCL signのMRI所見
( Liu C, et al. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2015より引用 )

flap tearの場合にも、断片が辺縁部から関節腔の陥凹部(coronary recess)に落ち込むことがあります。

そして、flap断片が顆間窩に偏位(特に外側半月板の場合)すると、ACLの下方背側に位置して、MRIのsagital像でACLの下にもう1本のACLがあるように見えることがあり、これをdouble ACL signと呼びます(図3)。

double ACL sign MRI
図3:double ACL signのMRI所見
( Takayama K, et al. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2011より引用 )

半月板断裂の分類②

続いて、2つ目の分類です。

こちらは、断裂が上下方向にどの程度及んでいるかについて分類されます(図4)。

断裂の程度による分類
  • partial tear(部分断裂)
  • complete tear(完全断裂)  

 

上下の関節面に断裂が連続する場合をpartial tearもしくはfull thickness tearといい、上下どちらか片方の関節面にのみ限局する場合をpartial tearといいます(図4)。

半月板断裂 分類②
図4:半月板断裂の分類(断裂のおよぶ範囲による分類)

(参考)Mink分類

ちなみに、半月板断裂のMink分類というものをご存知でしょうか?

半月板断裂の分類のMink分類に関しても一応紹介しておきます(図5)。

Mink分類
図5:Mink分類

Mink分類
  • grade0:半月板内が無信号で、均一の低信号を示すもの
  • grade1:半月板内に斑状の異常高信号がみられるが、関節面まで達していないもの
  • grade2:半月板内に線状の異常高信号がみられるが、関節面まで達していないもの
  • grade3A:半月板内に線状の異常高信号がみられ、関節面まで達しているもの
  • grade3B:半月板内に種々の形の高信号がみられ、関節面まで達しているもの

grade0は正常、grade1およびgrade2は生理的な変性(mucoid degenerationもしくはmyxoid degeneration)、grade3は断裂を示唆します。 

 

Mink分類のgrade1およびgrade2は真の断裂を示すものではないため、記載するとかえって断裂があるものと誤解を招く可能性があります。

英語論文で使用されているのを見ることもほとんどありません。

おわりに

今日は、半月板損傷・断裂の分類についてまとめました。

3つの分類を紹介しましたが、英語論文を読んでいても、ほとんどは半月板断裂の分類①で紹介したもので記載されていますので、基本的には1番最初に紹介した形態による分類を覚えておけばよいでしょう。

bucket handle tearのdouble PCL sign、flap tearのdouble ACL signは有名であり特徴的ですので、ぜひとも覚えておきましょう。

今回出てきた、それぞれの断裂形態の疫学についてまた後日まとめます。

 

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