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足の外科領域の疲労骨折|足のスポーツ外傷の代表的なものを紹介!

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

さて、今日は足の疲労骨折について勉強しましょう。

足の外傷は、すべての外傷の中で最多です

さらに特記すべきは、足の外傷の中でスポーツに起因する障害の割合が高いことです。

例を挙げると、使い過ぎや運動の衝撃に伴う疲労骨折・繰り返しの運動に付随して発生する腱炎腱鞘炎、合わない靴や固い地面での運動による滑液包炎足底筋膜炎、さまざまな肢位での足関節捻挫に伴う靭帯損傷骨軟骨損傷が挙げられます。

今回は、この中でも疲労骨折について

  • 足の外科でよく見られる疲労骨折
  • 疲労骨折の疫学や要因
  • 症状と診断
  • 治療について説明します。
  • 治癒遅延や再発を起こしやすい疲労骨折

といった内容でお話ししていきます。

足の外科の疲労骨折

まず、足の外科でよくみられる疲労骨折として、以下のものを覚えておきましょう。

足の外科でよくみられる疲労骨折
  • 中足骨(第2−3中足骨)
  • 踵骨
  • 脛骨内果 

疲労骨折の疫学

疲労骨折の頻度は、文献によってばらつきがありますが、全スポーツ障害の0.12〜4.4%の頻度とされており、それほど多いものではありません。( Steckel H, et al. Sportverletz Sportshaden. 2005 )

スポーツに伴う疲労骨折は、微細な外力が同じ部位に繰り返しかかることで骨の損傷が起こり発生します。具体的には、腱や靭帯の牽引による骨折、骨に直接かかる外力(衝撃力)で損傷します。

 

疲労骨折を発症させるスポーツ活動の激しさと患者の年齢との関係については、岩本らが10,726人を対象に調査しています。

それによると、患者の平均年齢は20.1、42%が15〜19歳、34.7%が20〜24歳で占められています。

つまり、圧倒的に若年者の疾患であることがうかがえます。

また、37.8%はレクリエーション程度の運動レベルでも疲労骨折を起こしており、単に運動の長さや激しさだけでない側面があると思われます。( Iwamoto J, Takeda T. J Orthop Sci. 2003 )

疲労骨折の要因

患者側の要因によるその他の原因としては、以下のものが挙げられます。

疲労骨折の患者側因子
  • 骨密度は低い
  • 体力がない
  • 負担のかかるフォームでの運動
  • 下肢や足部のアライメント不良(扁平足や外反母趾)、筋肉のアンバランス  

( Sherbondy PS, Sebastianelli WJ. Clin Sports Med. 2006 )

患者以外の要因としては、以下のものが疲労骨折の誘因となります。

疲労骨折のその他の要因
  • その運動や足に合わない靴の使用
  • グランドコンディションの良し悪し

さらに、若年者の疲労骨折がみられる時期は6月過ぎから夏が多いとされています。

これは中学校や高校の新入生が学校生活に慣れ、部活動が本格化する時期に相当します。

症状・診断

症状

症状としては、骨折部位に一致した圧痛を認めますが、発赤や腫脹といった局所の炎症反応がないことも多いです。

したがって、運動内容や運動量といった詳細な病歴の聴取で疲労骨折を疑うことが重要です。

画像診断

骨折早期の場合、単純X線写真では明らかな異常を認めないことが多いです。

骨折後2、3週間ほど経過すると骨膜反応が出現し、骨折部位が同定可能となります。

ですので、疲労骨折を疑った場合、単純X線で明らかな骨折を認めなかったとしても、2週間後などに再度フォローして単純X線も確認しておくとよいでしょう。

よせやん

CTでは、早期の疲労骨折は線状の透亮像として認められます。

時間が経過するにつれて仮骨が形成され、骨膜の紡錘状の肥厚を認めます。

しかしながら、早期の疲労骨折で骨折線が骨端線の近傍にある場合、骨折線が中足骨基部および頭部に存在する場合は指摘困難なことがあります

また、疲労骨折が関節内に存在する場合、骨膜反応は出現せず(骨膜がないため)、骨折線の周囲に骨濃度の上昇を認めるのみの場合があるので注意が必要です。

 

99mTcーMDPを用いた骨シンチグラフィでは、骨折部位に一致して強い集積を認めます。

CTと比較して偽陰性が少ない点が利点であり、Grovesらは骨折の診断の第一選択であると述べています。( Groves AM, et al. Clin Radiol. 2005 )

しかしながら、日本では疲労骨折の診断に汎用されるような検査とはなっていません。

また、変性を伴う関節にも集積するため、解釈が難しい場合があるという欠点もあります。

 

MRIは疲労骨折の早期診断に有用であり、いずれのシーケンスでも骨折線が低信号の線状影として認められます

骨折線はギザギザしていることが多く、繰り返される外力によって少しずつ骨に亀裂が走ったと推測できます。

骨折線の周囲に骨髄浮腫や、時間が経過すると骨膜反応が骨皮質にそって層状に認められます。

治療

治療の基本は保存療法で、運動を中止し、安静を保つことが第一です。

しかしながら、第5中足骨や舟状骨のように安静のみでは治癒が期待できない場合には、ギプス固定やスクリュー固定など行う場合もあります。

治癒遅延や再発しやすい疲労骨折

手術を行っても治癒遅延や再発を起こしやすい疲労骨折として、以下のものが挙げられます。

治癒遅延・再発しやすい部位
  • 第5中足骨近位骨幹〜骨幹端
  • 足舟状骨
  • 脛骨内果
  • 母趾基節骨 

これらの部位の骨折の場合は注意が必要ですので、覚えておきましょう。

参考図書

おわりに

以上、今回はすべての関節の外傷の中で最多である足の外傷の中でも、特に「疲労骨折」についてまとめてみました。

本日は総論的なことをまとめましたが、今後、疲労骨折の各論についてもまとめていきます。

 

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