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膝後十字靱帯(PCL)損傷の保存療法:可動域訓練編

 
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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
整形外科医のよせやんです。

よせやん

今まで膝後十字靱帯(PCL)損傷についてはお話ししたことがなかったので、しばらくPCL損傷をテーマにお話ししようと思います。

しかし、今日は時間がないので、ちゃっとまとめられることをまとめてしまいます。

というわけで、今回はPCL損傷の保存療法、特に可動域訓練についてお話しします。

 

関節拘縮をきたすと大腿四頭筋の筋効率が低下したり、疼痛の残存したりと、後々に少なくない影響を及ぼしますので、しっかりと健側と同程度の可動域を獲得することが大切です。

この記事では、可動域訓練の進め方や注意点についてまとめていきます。

 

膝PCL損傷の保存療法

PCL損傷は、新鮮の単独損傷であれば保存療法にて靱帯の修復が期待できることが多いと言われています。

それは、ACLと比較して靭帯への血行が豊富であるためです。

 

しかし、新鮮損傷時に適切な治療がなされず陳旧性になると、膝関節の不安定性が生じ、半月板や関節軟骨の二次損傷をきたし、変形性膝関節症の原因となります。

 

そのため、膝関節の不安定性を残さないためにも、新鮮例に対して的確な保存療法を行うことが重要です。

よせやん

 

受傷後早期は脛骨の後方への落ち込みを防ぎ、正常な肢位を維持するために、装具の装着と屈曲可動域の制限を行なって、PCLに過度なストレスがかからないようにすることが大切です。

また、PCL損傷により構造的に後方不安定性が生じても、日常生活だけでなくスポーツ動作でも不安定性のない症例も多いです。

これは筋力による動的な関節安定性が機能しているためと考えられており、大腿四頭筋を中心とした膝関節周囲筋の筋力訓練も大切です。

 

この記事では、まず可動域訓練に焦点を当ててお話ししていきます。

 

受傷〜2週まで

受傷から2週までは疼痛および腫脹の改善を目指します。

最初から軟性PCL装具を装着し、疼痛の範囲内で可動域訓練を行なっていく施設もあると思いますし、受傷後1〜2週間はニーブレースで伸展位固定とする場合もあります。

固定する場合は、関節拘縮をきたすと大腿四頭筋の筋効率が低下し歩容が悪くなるため、必ず伸展位で固定します。

 

外固定する場合でもSLRなどの筋力訓練は行ない、伸展位での荷重歩行も許可します。

疼痛が強い場合には松葉杖を処方します。

 

この期間は屈曲角度を90度以内に制限します。

 

受傷3週以降

受傷後3週から本格的に可動域訓練を開始します。

 

受傷後2〜3ヶ月間は、屈曲は120度までに制限しておきます。

 

損傷後早期の可動域訓練においては、重力やハムストリングスの収縮により脛骨の後方への落ち込みが生じないようにすることが大切です。

そのため、医療者が脛骨に対して前方引き出しの力を加えながら腹臥位での他動運動から開始します。

 

その後、自動介助での可動域訓練へと進めていきますが、屈曲角度が深くなるにつれて損傷PCLへの緊張が高まることから段階的に角度を広げていくようにします。

 

不安定性が高度なものは受傷後3ヶ月まで深屈曲120度までに制限しますが、不安定性が軽度なものにおいては受傷後8週の時点で深屈曲120度以上を許可します。

しかし、深屈曲をさせると、関節内に疼痛を生じて深屈曲の獲得に難渋することがあります。

これは膝屈曲時に脛骨の後方移動が生じることで、屈曲に伴う大腿骨顆部の脛骨プラトー上の後方への転がり滑り運動が機能していないために起こります。

 

このようなケースにおいては、膝窩にタオルを挟み、脛骨を前方に引き出しながらの方法で行うと、疼痛なくでき、最終的に深屈曲も獲得しやすくなります。

よせやん

 

おわりに

以上、今回はPCL損傷の保存療法の際の可動域訓練についてお話ししました。

 

関節拘縮をきたすと大腿四頭筋の筋効率が低下したり、疼痛の残存したりと、後々に少なくない影響を及ぼしますので、しっかりと健側と同程度の可動域を獲得することが大切です。

この記事では、可動域訓練の進め方や注意点についてまとめていきます。

 

次回は、PCL損傷後の筋力訓練についてお話ししていきます。

 

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