サッカー日本代表帯同ドクターの実際を知るためのおすすめ本「サッカー日本代表帯同ドクター」

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
今日は仕事を終えて、久しぶりに今までゆっくりしてきました。
明日はまた輪番病院の日当直の仕事があるので頑張らなくてはなりません。
さて、今回は僕と同じようにサッカー日本代表ドクターになりたい人に参考になる本を紹介します。
サッカー日本代表のドクターになりたいと思っていても、なかなかその実情を知る機会はないと思います。
今回紹介する本はそんな方がサッカー日本代表のドクターの1つの形である帯同ドクターがどんな仕事をしているのか知るのに非常にためになるかと思います。
また、それ以外の方もサッカー日本代表の裏側を知ることができるので、非常に面白いかと思います。
Contents
サッカー日本代表ドクター
まず、サッカー日本代表ドクターにはどんな仕事があるのでしょうか。
大きく分けると、
- チームドクター
- 帯同ドクター
の2つになるかと思います。
チームドクターは所属する選手の健康状態を常に把握し、選手が所属しているチームのチームドクターとやり取りをすることも仕事になります。
帯同ドクターは合宿や大会などに帯同するドクターですね。
実際には、どちらも兼任されている場合がほとんどです。
基本的にメインのドクターは整形外科医の場合が多いですが、逆にA代表などカテゴリーが上がると選手のサポートが手厚くなり、内科系の先生も帯同されるケースが増えてきます。
今回は土肥先生が主に帯同の仕事について書かれた本が出版されたので紹介しようかと思います。
サッカー日本代表帯同ドクター
というわけで、今回紹介するのはこの本です。
2016年3月に、ロシアワールドカップに臨むハリル・ジャパンにチームドクターして参加した土肥美智子先生が書かれた教科書です。
この本では、土肥医師がサッカー日本代表の帯同ドクターの仕事を紹介し、どんな気持ちでチームを支えてきたか、ときに死の危険にさらされる選手を守るために何をしているのかなど、スポーツドクターの存在意義、醍醐味を語られています。
貴重な写真とともに、ロシアワールドカップに帯同した他のスタッフの話もコラムとして交えながら、サッカー日本代表のスタッフとしての苦労と喜びをリアルに伝えています。
将来、まさに僕がブログや本を書いて伝えたかった内容ですね。笑
よせやん
目次
序章
- アブダビの朝
- サッカー日本代表「メディカルチーム」
第1章 「森保JAPAN」始動
- アジアカップUAE
- 出発前の時差調整
- 体調不良による便変更
- 砂嵐とアレルギー
- 医学委員のコネクション
- イスラム圏での帯同
- 女性であることのネック
第2章 「帯同ドクター」という仕事
- 帯同実績と白羽の矢
- 半年前から始まる大会準備
- スーツケースの中身
- 持ち込めない医薬品
- 「メディカルチェック」はどこでやる?
- 治療の受け渡しとメディカルミーティング
- 選手とドクターの良好な関係
- 間に合わせる治療
- マスコミによるケガ人報道
- 感染症はチーム弱体化の最大原因
- インフルエンザの感染と隔離
- ドクターが「陽性」だったら?
- TUE「治療使用特例」
- ぜんそく薬と北京の大気汚染
- トップアスリートの10%がぜんそくの理由
- 「ぜんそく薬ドーピング」の報道と疑問
- 暑熱対策とWBGT
- 「クーリングブレイク」とワールドカップでのアイスベスト
- 「クライオセラピー」の可能性
- 選手生命を守る脳震盪対策
- ブラジルワールドカップの事例
- FIFA「3分間ルール」の誕生
- 脳震盪を監視するテクノロジー
- ドーピング検査の抽選
- スマホのお祝いメッセージ
- 抜き打ち「競技外ドーピング検査」
第3章 スポーツドクターとは
- スポーツドクターになるには
- 3つの分類
- 女性アスリートの支援「結婚・出産」
- 女子選手の月経コントロール
- 無月経が引き起こす疲労骨折
- 「性分化疾患」に対する課題
第4章 サッカーと私
- 「自分史」スポーツドクターを目指して
- 「恩師」との出会い
- 国立スポーツ科学センター
- 2人の子どもと女医の環境
- 夫と私のスタンス
- 負けず嫌いの「インサイドキック」
- 内科系と外科系の分類「その持論」
第5章 ロシアワールドカップの記憶
- いざロシアへ「チャーター機の中」
- ベースキャンプ「カザン」
- メディカルチームの「1日」
- 丸テーブルと「ハリル」のこと
- 「ダンヒル」女性用スーツ問題
- サランスクの狐と非常ベル
- 試合前日の確認事項
- 「出陣!」
- 「高円宮妃久子さま」と日本代表
- エカテリンブルクの朝ラン
- スタジアムの幻想
- 大会期間中のテレビ事情
- 母なるヴォルガ川と「羽虫のゆくえ」
- ブーイングの余波とカラオケ
- 「円陣」7・3ロストフの日
- 「ベルギー戦」そのとき
- 年の暮れ「NHKスペシャル」
第6章 日本サッカーの未来
- 育成年代の自己管理
- 「骨年齢」とトレーニング
- 骨年齢でわかる「年齢詐称」
- 「JFA夢フィールド」への期待
コラム
- 海外チームドクターの折衝
- 「乾貴士」のケース
- 「生化学的」コンディショニング・チェック
- カットオフ値と個別トレーニングメニュー
- メディカル・ビデオ・アナライシス
- モチベーションビデオについて
- 「坂本龍馬」とサムライブルー
- 「言葉と感覚」のとらえ方と課題
- 感謝と「RESPECT」とスパシーバ
おわりに
こう見ると、結構僕がブログで書いている内容も多いですね。
僕もブログで実際の帯同の話も書きたいなと思いながら、あまり勝手に情報を出してはいけないと思って出していません。
ただ、この本ではそういったとこともJFAが許可して書かれているのでかなり詳しく書かれていますので、かなりリアルなところまで知ることができるかと思います。
よせやん
おわりに
以上、今回はサッカー日本代表ドクターになりたい人に参考になる本を紹介しました。
こちらの本を読むと、実際にサッカー日本代表の帯同をされている先生がどんなことをされているのか、どんなことを考えて仕事しているのかなどを知ることができます。
日本代表のドクターになるには、それまでにサッカードクターとしてのどれだけキャリアを積んでいるか、そして、コネクションがあるかどうかも重要な要素になってきます。
そこまで含めてサッカードクターとしての実力ということでしょう。
ただ、まずは相手を知るという意味でもサッカー日本代表ドクターがどんな仕事をしているのか、どのようなキャリアを積んできたのか、などといったことを知るのは自分が今後キャリアを積んでいく上で非常にタメになると思います。
それによって、目標と現時点の距離もよりリアルに見えてくるでしょう。
よせやん
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