全日本ユースフットサルU-15フットサル大会|大会ドクター報告
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
今日は昨日の夕方からの当直を終えてから、U-15全日本フットサル大会の大会ドクターとして仕事してきました。3日にわたって行われた大会も無事終了しましたので、今回はその報告記事を書こうと思います。
15歳以下の男子・女子のフットサル日本一に輝いたチームはどこだったのでしょうか。
そして、今回の大会を通じてスポーツドクターとして思ったことを書いていきます。
Contents
第22回全日本ユース(U-15)フットサル大会
第22回全日本ユース(U-15)フットサル大会は、15歳以下のフットサル日本一チームを決める大会です。
参加チームは、以下のように決まります。
・9地域サッカー協会から各1チーム
・開催地都道府県サッカー協会から1チーム
・前回大会優勝の地域サッカー協会から1チーム
・前大会準優勝の地域サッカー協会から1チーム
・前回大会予選参加チーム数上位4地域から各1チーム
の計16チームです。
大会形式は1次ラウンドは4チームでのリーグ選で行われました。予選を勝ち抜き、決勝トーナメントに勝ち進んだのは、
予選を勝ち抜き、決勝トーナメントに勝ち進んだのは、
・ASC北海道 U-15
・長岡JYFC U-15
・北海道コンサドーレ旭川 U-15
・ACカラクテル
です。
ASCと長岡JYFCが準決勝で圧倒的な強さを見せつけて勝ち上がりました。
決勝戦はかなり均衡した試合となり、前半が終わって2-1で長岡JYFCがリードする展開でしたが、ASCが追いつき、後半残り2分を切ったときに逆転して4-3と勝ち越しました。
試合時間も残り1分を切り、このままASCが逃げ切るかと思われましたが、後半残り16秒で長岡JYFCが執念で同点に追いつきます。
そして、残り3秒。まさかの長岡JYFCの逆転ゴールが決まり、長岡JYFCが優勝しました。
久しぶりにスポーツを観ていて泣きそうになりました。やっぱりスポーツっていいですね。
でも、どちらのチームも本当にレベルが高く、自分も観ていて勉強になることがたくさんありました。将来この中からFリーガーや日本代表の選手も出てくるのでしょう。
表彰式では、日本サッカー協会フットサル委員長の北澤豪氏から各チームに表彰状が送られました。
第7回全日本女子ユース(U-15)フットサル大会
また、第7回全日本女子ユース(U-15)フットサル大会も併せて開催されました。
こちらは15歳以下の女子フットサル日本一チームを決める大会です。
予選を勝ち抜き、決勝トーナメントに勝ち進んだのは、
・福井丸岡ラック
・シャラインレデイースFC
・十文字中学校
・FCエフロンテ
です。
女子は福井丸岡ラックとシャラインレデイースFCが準決勝を勝ち上がり、決勝戦を戦いました。
女子のレベルの高さに驚かされましたが、福井丸岡ラックが圧倒的な力を見せつけ優勝を決めました。
大会中のドクター対応
参加チームも多い大会でしたので、ドクターとしても何回か出番がありました。
試合中にあったスポーツ外傷は、
・頭部挫傷
・足関節挫傷
頭部挫傷は一時プレーが中断され、スタッフ・観客に見られながらの対応でしたが、特に脳震盪を疑う所見もなかったため、一時交代させた後でプレーへの復帰を許可しました。
スポーツドクターとしては、脳震盪の疑いがあると判断した場合はプレーへの復帰を許可することはできませんが、全国大会という舞台でドクターストップをかけるのには勇気がいるなと思わされました。
足関節は内顆の圧痛、荷重時痛が強く、とてもプレーが続行できる状態ではないと判断しました。明らかな変形判断認めませんでしたが、骨折の可能性も否定できなかったため、シーネで固定して近医に救急搬送となりました。
また、医務室に選手が来て対応したのは、
・膝挫傷
・足関節テーピング
です。
テーピングは今までに自分が足関節捻挫、膝MCL損傷、大腿直筋肉離れなどを受傷したときに自分のために勉強していたし、今もサッカーやフットサルでテーピングをする機会があるのである程度はできます。
ただ、今後もっとスポーツ選手をしっかりとサポートしていくためには、テーピングに関してももっと勉強しておかないとなと再認識させられました。
おわりに
以上、今回は全日本ユースフットサル大会についてのドクター報告でした。
当然のことですが、全国大会ともなると各チーム・選手の試合にかける思いは強く、フットサルでも下肢の怪我や頭部外傷は十分に起こり得ます。
しっかりとスポーツドクターとしての勉強をして、選手の熱い想いにきちんと尊重してあげながら、ドクターストップをかけるべきところではドクターストップをかける判断ができるようにならないといけませんね。
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