アスリートに多い「スポーツ貧血」の原因|月経のある女性は特に注意!

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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今回は女性とスポーツに関して勉強したことをまとめていきます。

特に今回は「貧血」に関する内容です。
貧血は女性でなくても、アスリートならよく遭遇する疾患です。
スポーツに関わる方はしっかりと知っておきましょう。

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女性とスポーツ傷害

まず最初に女性アスリートに多いスポーツ傷害は、

女性に多いスポーツ傷害

鉄欠乏生貧血
前十字靭帯損傷
疲労骨折

と言われています。

今回はこの中の「①鉄欠乏生貧血」に関して勉強しましょう。

鉄欠乏性貧血とは

まず最初に…鉄が欠乏すると貧血になる。
こんなことはご存知かと思いますが一応復習です。

骨髄では赤芽球内でのヘモグロビン合成のため大量の鉄が必要とされます。その後、赤芽球は赤血球へと分化し、全身を循環します。そのため、材料の鉄が減少すると、それに伴い生成される赤血球も減少します。 また、生成される赤血球もヘモグロビン含有量の少ない小型で菲薄なものとなり酸素運搬能も低下してしまいます。

という流れでしたね。
では本題にいこうと思います。

貧血はアスリートに見られる内科的疾患で最も多いものの一つである。

と言われており、貧血に関しての知識は内科医でなくても重要だと思います。

貧血

原因

そもそも女性でなくてもアスリートは貧血になりやすい

それはなぜなのでしょうか…

アスリートが貧血になりやすい理由

①筋肉量が多い。鉄要求量はヘモグロビン<ミオグロビンである。

つまり鉄はヘモグロビンよりもミオグロビンに移行しやすいわけです。となると、アスリートは一般的に筋肉量が多いため、鉄と結合するミオグロビンが増加し、その分ヘモグロビンと結合する鉄は減少してしまいます。

②筋肉量が多いため血管も多い。

筋肉量が多いとそれに伴い、血管も増生します。 血管が増生するということは循環血液量が増加するわけですので、希釈生に(薄まるため)貧血になります。

③運動に伴い溶血や赤血球破壊が亢進する。

これらは、特にマラソンや駅伝などの長距離系陸上競技、サッカー、バスケットボール、バレーボール、剣道など足裏に衝撃のかかりやすい競技で多いと言われています。

④尿路系、消化管から出血することがある。

さらに、溶血が起こると壊れたヘモグロビンの一部が尿中へと排泄されるため肉眼的血尿をきたすことがあり、foot-strike hemolysis とも呼ばれています。 血尿は膀胱への振動による間接的衝撃でも起こることがあり、膀胱三角後壁からの出血が多いと言われています。 こちらはランニング、跳躍系陸上競技、自転車競技などに多いとされています。

また、消化管からの出血も陸上長距離選手を対象とした研究で確認されています。
(Stewart JG, et al. Ann Intern Med 1984;100:843-845)
この論文では機序として運動中に起きる体内の血流再分配の結果、腸管が相対的虚血となり、虚血性腸炎様の現象が惹起されることが原因と推測されています。

④運動すると汗とともに鉄を喪失する。

汗には鉄を含むさまざまなミネラルが含まれていますが、運動して汗をかくと鉄も汗とともに体外へ排出されます。 アスリートは一般人と比較すると、1日にかく汗の量は当然何倍にもなっているので、喪失する鉄も何倍にもなるわけです。

以上がアスリートが貧血になりやすいと言われている理由です。

さらには体重別競技では、減量のための食事制限により鉄分摂取が不足しがちになることなどもあるでしょう。

女性と貧血

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これに加えて、女性には“月経”があります。

月経量に関しては個人差が大きいですが、平均約60ml/月の出血があり、約30mg/月の鉄を喪失してしまいます。 ちなみに健常人の体内に存在する鉄は3〜4gであり、そのうちの6、7割がヘモグロビン鉄として存在しています。

以上より アスリートは貧血になりやすい、中でも女性は特に貧血になりやすいというわけです。

おわりに

だいぶ長くなってしまったので、今回はここら辺で終わります。

次回、じゃあ実際にスポーツドクターとしてどうしたらいいの?
って内容に関してまとめていこうと思います。

アスリートにみられるスポーツ性貧血に対する対策と治療

2015.11.17
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このブログを書いているよせやんについて

本田圭介


サッカーをこよなく愛する若手整形外科医です。夢はサッカー日本代表チームドクターになること!!仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい!自分の日々の勉強のため、また、同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思いこのブログを書いています。

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