障がい者スポーツに関わる「障がい者スポーツ医」とは|2019年度養成講習会についても案内
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
まだまだ足が痛くて荷重できません。
足内側の痛みをかばっていたら今度は第5中足骨基部が痛くなってきました・・・。
まさに負の連鎖ってやつですね・・・。
さて、今までに日本で取得できるスポーツドクターの資格として、
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
- 日本整形外科学会認定スポーツ医
については紹介してきました。
今日はこれら以外のスポーツドクターの資格として、障がい者スポーツ医について紹介します。
また、その資格を取るための養成講習会についても併せてご案内します。
Contents
障がい者スポーツ
障がい者スポーツとは、大きく分けると以下の3つに分かれます。
- 病気や事故などで入院し障がいを負った人々がADLと体の力向上を図り社会復帰を目指すリハビリテーションスポーツ
- 退院して体力の維持・向上を図りながら社会参加(インテグレーションの確立)を目指す生涯スポーツ
- 競技力を競いメダル獲得を目指す競技スポーツ(パラリンピック等)
2013年にパラリンピックの東京大会開催が決定し、国民やマスコミなどの障がい者スポーツへの関心は高まり、障がい者スポーツへの行政、企業などからの支援も増えてきています。
これらのことを背景に障がいのある方々のスポーツへの参加意欲も高まってきており、半年余りに迫ってきた東京2020パラリンピック競技大会が障がい者スポーツをさらに大きく前進させる絶好の機会になると期待されています。
近年は、障がい者の高齢化とともに脳卒中による片麻痺や内部障がい者も増え、さらには障がいの重度化、重複化などが進み、障がい者が継続的にスポーツを行う上で医学的支援(メディカルチェックなど)が欠かせないものとなっています。
さらには、障がい者スポーツの現場では、医療サポート面で医師の専門分野の知識だけでなく他科の分野の知識も必要とされてきています。
このような中、多くの障がい者の方が安全にスポーツに取り組めるよう、幅広く障がいに対する理解を持ち効果的に医学的助言ができる医師が求められています。
よせやん
障がい者スポーツ医とは
そのような医師がまさに障がい者スポーツ医ですね!
今まで障がい者スポーツ医については案内をしたことがなかったので紹介しておきます。
これは日本障がい者スポーツ協会が設けている資格ですね。
2019年現在、障がい者スポーツ医は500名以上となっていますが、まだ普通のスポーツドクターの資格と比べると少ないですね。
よせやん
資格を取るためには
では、障がい者スポーツ医の資格を取得するためにはどうしたらいいのでしょうか。
そちらも紹介していきましょう。
- 日本の医師国家資格を取得し5年以上経過した者
- 養成講習会を修了
となっています。
医師5年目以上を経過した者なので、日本スポーツ協会公認スポーツドクターと同じタイミングで受講可能ですね。
よせやん
障がい者スポーツ医養成講習会
というわけで今日の本題です。
2019年2月に障がい者スポーツ医の資格を取るための養成講習会がありますので、そちらの案内です。
日程
令和2年2月22日(金)〜2月24日(日)
会場
国立障害者リハビリテーションセンター
講習内容
下記カリキュラム 合計19.5時間
総論
- 障がい者スポーツ医の心得
- 国内外の障がい者スポーツの現状
- 障がい者スポーツのアンチ・ドーピング
- 障がい者の病態生理の基本的理解とメディカルチェック
- 障がい者スポーツのクラス分け
実技・体験
- 障がい者スポーツの最新情報
- 全国障害者スポーツ大会の概要
- 障がい者スポーツの体験
障害各論
- 肢体不自由の病理とスポーツ①
- 肢体不自由の病理とスポーツ②
- 肢体不自由の病理とスポーツ③
- 内部障がいの病理とスポーツ①
- 内部障がいの病理とスポーツ②
- 視覚障がいの病理とスポーツ
- 聴覚障がいの病理とスポーツ
- 知的・発達障がいの病理とスポーツ
- 精神障がいの病理とスポーツ
定員
50名
受講料
1,000円
養成講習会を受講したい方は以下から申込書をダウンロードすることが可能です。
妖精講習会は3日間缶詰で障がい者スポーツの勉強三昧ですね。
まあ他のスポーツドクターの資格と似たような感じです。
よせやん
おわりに
以上、今回は障がい者スポーツ医について、その資格を取るための養成講習会について案内しました。
障がい者スポーツに興味のある医師、スポーツドクターの資格を1つでもとっておきたい医師はチェックしてみてはいかがでしょうか。
日本で取得できるスポーツドクターの資格はこれで全部になりますかね。
他は日本の資格ではありませんが、IOC diploma in sports medicineがあります。
資格の質で言えば、これが一番しっかりとしたスポーツドクターの資格かもしれません。
最近は資格よりもスポーツドクターとして実際に何をやっているかの方が重要だと思うようになってきましたが、外から見るとやはり資格は1つの指標になると思いますので、スポーツドクターとしてやっていきたい人は資格は取得しておいた方がいいとは思います。
よせやん
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