肘関節外科のおすすめ教科書|用途別のおすすめ教科書が見つかる!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
今日は肘関節外科のおすすめ教科書を紹介します。
肘関節は、日常生活動作に欠かせない機能を有し、可能な限りの可動性が求められます。
肘関節は3つの骨、内・外多数の筋肉・神経から複雑な構造を持ち、骨折や神経障害、軟骨損傷などの疾患・外傷にも多くのパターンが存在するため、肘関節外科は治療に難渋する分野のひとつです。
この記事では、そんな肘関節外科を勉強するためのおすすめ教科書を紹介していきたいと思います。
Contents
肘関節外科の教科書
では、肘関節外科の総論的な教科書を最初に紹介します。
この教科書は、肘関節外科の第一人者である著者の長年の肘関節診療の経験を集大成し完成した教科書です。
解剖、痛みの診断と治療、手術進入路について最初にまとめられており、肘関節外科の各論では、骨折・脱臼のプライマリケアから手術的治療、リハビリテーションとスポーツ復帰までを網羅されています。
肘関節外科の名医の視点・技術・考えかたのすべてがわかる1冊と言えるでしょう。
そして、なんだかんだ読みやすいこのシリーズの教科書も紹介しておきます。
膝関節外科や足の外科のところでも紹介しましたが、要点がまとまっていて非常に読みやすく勉強しやすい教科書です。
深く勉強するために使用するのではなく、全体をまず広く浅めに勉強肢帯という方にはおすすめの教科書シリーズです。
肘関節外科の手術
続いて、肘関節外科の手術の教科書です。
肘関節外科の中では、この教科書が一番おすすめです。
手術における解剖を重要視し『Anatomical key Shot』として筋肉や神経の付着・走行などが克明に記載されています。
これらの情報に基づき、肘関節の主な手術の診断・適応・アプローチ、そして手技を豊富なイラストとともに明示してくれています。
「すべて」の名の通り、肘関節の治療に携わる医師にとって必要なものが集約された1冊であると言えるでしょう。
おなじみOS NOWシリーズですね。
この教科書は特に整形外科になりたての先生、研修医の先生におすすめの1冊です。
下肢の骨折・脱臼−手技のコツ&トラブルシューティング [DVD付] (OS Now Instruction)と並び、整形外科になって最初に手術することの多い外傷の手術が見事にまとまっています。
肩・肘の骨折、外傷についての教科書です。肘関節については、橈骨・尺骨骨幹部骨折の内固定術、橈骨頭・頚部骨折の骨折タイプ別の手術について詳述されています。
さらに小児と成人に分けて、上腕骨顆上骨折と上腕骨遠位端関節内骨折を、またMonteggia骨折や肘関節脱臼骨折も解説されており、患者が良好な予後を得るためのコツや工夫を随所に掲載してくれています。
肘関節鏡手術
続いて、肘関節節鏡手術を学ぶための教科書を2冊紹介します。
低侵襲・早期復帰が求められるなか、肘関節外科においても鏡視下手術の重要性はますます高まっていると言えるでしょう。
整形外科診療の重要かつ必須領域となった関節鏡下手術の手関節・肘関節における基礎から応用までを網羅しています。
解りやすいカラー写真と手術術式全体の流れ・ポイントを示したシェーマを多く用いて解説してくれています。
この教科書では、上肢鏡視下手術の主幹である「肩関節」に加え、小侵襲手術として期待される「肘関節」、巧緻性の保存のため近年適応の広がる「手関節」について、その主要な疾患と治療手技を特集しています。
手術手技の基本的な流れの解説はもちろん「手術のコツと注意点」「トラブルシューティング」が随所に掲載されており、術中トラブルや合併症への対処法などについても学ぶことができる上肢の鏡視下手術についての情報が集約された1冊です。
肘関節外科の英語の教科書
最後に、肘関節外科の英語の教科書を紹介しておきます。
医師にとって英語は論文を読んだり、書いたりする上で必ず必要です。
意味の知らない単語や言葉の言い回しを調べる時間を減らすためにも、少しでも慣れておいて損はありません。
この教科書は、手の外科における世界的な教科書として有名です。
手の外科をしっかり学びたい方はぜひとも持っておきたい教科書ですが、肘関節外科に関しても記載されており、手の外科と併せて肘関節外科について英語でしっかりと勉強したい方は、この教科書を使用するとよいでしょう。
肘関節外科のみの英語の教科書が欲しい方はこちらがおすすめです。
豊富な写真やイラストを用いて肘関節外科の「how-to-do」が詳細に書かれています。
肘関節外科をしっかりと勉強したい方にはおすすめの英語の教科書です。
さいごに
以上、今回は肘関節外科のおすすめ教科書を紹介しました。
肘関節は3つの骨、内・外多数の筋肉・神経から複雑な構造を持ち、骨折や神経障害、軟骨損傷などの疾患・外傷にも多くのパターンが存在する非常に複雑で難しい分野のひとつです。
何はともあれ、日々勉強することのどれだけ多いことか。勉強してもしても新しく勉強することが湧き出てきます。
若手だから当たり前なんでしょうが、前線でやっていくためには、結局医者はいつになっても日々勉強なのかなと思います。
この記事が肘関節外科の教科書を探している方の参考になれば幸いです。
本気でスポーツ医学と運動器診療を学びたい人のために!
- どこにいても(都会でも地方でも)
- 誰でも(医師・理学療法士・鍼灸師・柔道整復師・トレーナー・学生などスポーツに関わる全ての人)
- いつでも(24時間)
利用可能なスポーツセミナー動画配信サービス!!
1週間1円トライアル実施中!!