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2016年AO Trauma Seminar Kanazawa体験記|骨折の入門セミナー

 
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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今日はAO Trauma Seminar Kanazawaに参加するため石川県金沢市に来ています。

この記事では、このセミナーの体験記を書いていこうと思います。

骨折治療は整形外科医にとって本当に基本であり大切な分野です。ですので整形外科の先生は、若手のうちに受講しておくとよいと思います。

骨折治療を勉強するためのセミナーを探している方の参考になれば幸いです。

Contents

AO Trauma Seminar

整形外科医の方でAOについて聞いたことがない方はいないでしょう。

AOとは、骨折治療上の問題を研究するグループを意味するドイツ語のArbeitsgemeinschaft für Osteosynthesefragenの頭文字をとったものです。AO Foundationはスイスのダボスに本部のあり、骨折治療の研究や開発のほか、世界中で教育活動を行っている非営利団体です。

そして、今回僕が参加したAO Trauma Seminarは、

AOTrauma Seminarとは、AOTrauma Basic Principles Courseをまだ受講されていない医師を対象にした、骨折治療の基本的な概念を学ぶためのセミナーです。

骨折治療の勉強の仕方の記事でも案内しましたが、AOTrauma Basic Principles Courseは受講したくても応募者が多く、なかなか受講のハードルが高いです。実際、今年の夏開催のものにも申し込みましたが、昨年に引き続きキャンセル待ちになってしまいました。

追記:2017/1/19 2017年2月開催のAOTrauma Basic Principles Courseは受講できることとなりました。

僕のようにAOTrauma Basic Principles Courseを受講したくてもできない人のために、AO骨折治療の基本的な概念を学ぶために、このAOTrauma Seminarがあるわけです。

3日間のAOTrauma Basic Principles Courseと違い、このセミナーは実技実習がないので1日で終えることができるため受講しやすいのが特徴です。

今回、金沢医科大学で開催された、このAOTrauma Seminarに参加してきました。

セミナーに参加して

今回のセミナーのプログラムはこんな感じでした。

プログラム

 1. AO Foundationの紹介/骨折治療におけるAO哲学
 2. 骨折治癒の基礎
 3. 骨折固定法の基本的な考え方
 4. 術前計画
 5. 開放骨折治療の基礎知識
 6. スクリューの形態と機能
 7. プレートの機能と固定の実際
 8. LCPの原理と固定の実際
 9. テンションバンドの原理
 10. 髄内釘の原理
 11. 創外固定の原理
 12. 放射線被ばく
 13. 大腿骨近位部骨折
 14. 大腿骨遠位部骨折
 15. 脛骨近位部骨折
 16. 脛骨遠位、足関節骨折

内容としては本当に勉強になることがほとんどでした。

従来の骨折治療の基本的内容に加えて、よく遭遇する骨折についての内容も含まれていました。具体的には大腿骨近位部骨折、大腿骨遠位部骨折、脛骨近位部骨折、脛骨遠位部骨折・足関節骨折についてでした。

日常診療である程度、骨折治療のことを理解していたつもりでしたが、このセミナーに参加してまだまだ勉強が不十分であることを再認識できました。特に、総論の骨折治癒の基礎や固定方法、スクリューやプレート、各固定方法についての内容は非常に勉強になりました。

今回のセミナーを通してかなり頭の中がクリアになりました。

各論についての内容もおもしろいものが多かったですね。大腿骨近位部骨折については、今までに参加したセミナーや勉強会でいろいろと学んでいたのでほとんどわかっている内容でしたが、足関節骨折についての内容は「へぇ!」と思うことが多かったです。足関節骨折はすごい論理的であり、奥が深いなと思わされました。

総じて、このセミナーの内容は大変満足できるものでしたね。金沢はなかなかに遠かったですが、本当に参加してよかったです!

ただ…運営に関しては微妙な点もいくつかありました。

1つはテキストがないこと。
聞いただけでは絶対にすぐ忘れてしまうに決まってますので、とりあえずメモを取るのに終始必死になっていました。覚えるうえではいいことなのかもしれませんが、聞き逃したらおしまいです…。

そして2つ目は机がないこと。
大学で講義室はいっぱいあるだろうになぜここを選んだんでしょう。本気でメモを取らせたくないんでしょうかね。何を考えてそうしてるのか、よく理解できませんでした。

3つ目は日程が非常にtightであること。
1日で多くのことを学ぶので、日程が詰まっていることは仕方がないのですが、講義も時間が押していたため休憩時間がほとんどありませんでした。まぁこれは仕方ないかもしれませんね。

最後は、講義室内が飲水禁止であったこと。
日程がタイトで休憩がなく、立ち上がって体をリフレッシュさせることもなかなかできないので、当然のことながら眠気に襲われる時間もあります。それに対抗するためにコーヒーとレッドブルを装備して臨んだのですが、結局どちらも使うことなく終わってしまいました。

今回参加して改めて必要だと思った教科書

まず、整形外科医に必携のおなじみこの教科書です。

この教科書は骨折治療のバイブルであり、骨折治療の全てが書かれています。
と言っても過言ではないでしょう。

整形外科医ならば必ず持っている教科書の1つです。

前半に骨折治療の総論、後半に各論が書かれています。骨折治療を行うにあたって、読破しておくとよいでしょう。

この本で勉強して、改めて今回のようなセミナーを受講すると本当に理解が深まりますね。

そして、今日改めて欲しいと思ったのがこの教科書です。

同じくAOが出版している教科書なのですが、こちらは内固定についての教科書で、各骨折に対する内固定の方法と後療法について書かれています。

特にAOが推奨している現在の後療法のスタンダードを学ぶことができるのが大きいなと思いました。

自分が思っていた、行っていた後療法よりもすべてが早い!!もっと後療法について勉強しなくてはと思わされました。

おわりに

いろいろ書きましたが、

このAOTrauma Seminarは内容的には非常に素晴らしいものでした。

骨折治療は整形外科医にとって本当に基本であり大切な分野です。ですので整形外科の先生は、若手のうちに受講しておくとよいと思います。これからも開催されると思いますので、よかったら参加してみてくださいね。

ちなみに金沢に滞在した時間は短かったですが、ゴーゴーカレーやのどぐるあぶり丼を食べてきました。

のどぐろあぶり丼

ゴーゴーカレーのロースかつカレー、そして、金沢の海鮮は本当においしいですね。第7ぎょうざというのも食べてみたかったのですが、並びすぎてて断念しました。

 

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