解剖学のおすすめ教科書|用途、レベル別におすすめ教科書を紹介!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
今日は教科書紹介のシリーズです。
ご要望があったので、医学の基礎科目の教科書を順に紹介していこうと思います。
今回は、医学を学ぶ上で欠くことのできない解剖学のおすすめ教科書を紹介していこうと思います。
用途別に教科書を紹介するので、自分に合った教科書を見つける参考にしてください。
Contents
はじめに
医学を学ぶ上で教科書は欠かせません。
ただし、医学系の教科書というとご存知の通り高価なものが多いのが実情です。
ですので、購入する教科書は厳選して選びたいものです。
僕自身も学生時代には多くの教科書を使ってきました。
もちろん有用であった教科書も多数ありますが、ほとんど使わなかった教科書があるのも事実です。
医学生の基礎科目を勉強するときのおすすめ教科書があれば教えて欲しいという要望を頂いたので、順番に紹介していこうと思います。
ただ、僕はご存知の通り学生時代からバシバシやっていた訳ではありません。
ですので、学生時代に優秀だった友人や医師としてすでに英語論文をバシバシ書いている、いわゆるできる友人らの意見も取り入れて紹介させてもらいます。自分の用途、レベルにあったものが見つかれば幸いです。
今回はまず、医学生には必須である解剖学のおすすめ教科書を紹介します。
解剖学が医学において必須であることは誰も異論はないでしょう。
医師、看護師、理学療法士、作業療法士など人体を相手にする職業に就くのであれば解剖学を理解していないことほど恐ろしいことはありません。
解剖学の勉強をするうえで、実際の解剖をビジュアル的(形や位置など)に理解すること、そして、その構造物を機能的に理解することのどちらも大切です。
よせやん
解剖学アトラス
まず、解剖をビジュアル的に勉強するための教科書(解剖学アトラス)を紹介します。
通読するようなものではないですが、解剖の各論について調べたいときに必ず必要になるので、
解剖学アトラスは1冊は持っておくべきでしょう。
まず、言わずと知れた解剖学アトラスのネッターです。
多くの医学生が使っているアトラスだと思います。
全ページカラーのイラストで描かれてあり、非常に見やすいのが特徴です。
写真よりもイラストの方が好きな方はこの教科書を選ぶことが多いと思います。
続いて、こちらの教科書です。
こちらも同じく解剖学のアトラスですが、ネッターとの大きな違いはイラストではなく写真によるアトラスであることでしょう。
写真の方がイラストよりもわかりにくい場合もあるかと思いますが、実際の解剖をそのまま見ることができるので、解剖学実習を行う場合や手術前に解剖の確認を行うために使用する場合には非常に有用だと思います。
実際に僕が医学生のときはネッターを持っている学生が多く、写真のアトラスを使用している学生の方が少数派でした。
しっかりと勉強したい人向けの教科書
そして、できる医学生を目指す方や意識の高い方には下の2つの教科書をおすすめします。
これは、昔から世界的に好評を得ているGrant’s Atlas of Anatomy の翻訳版です。
日本語翻訳版でももう第7版になる名著です。解剖実習だけでなく臨床研修や臨床現場に出てからも非常に使えるイラストが満載であり、学生の頃に購入しても将来まで使用できるかと思います。
最後に紹介するの解剖学アトラスがこれです。
プロメテウスでは、解剖学のかなりコアなところまで勉強することができます。また、表紙にもありますが、本当に綺麗なイラストが特徴です。
ここでは1冊だけ紹介していますが、3冊で全解剖を学ぶ解剖学アトラスです。
解剖学総論/運動器系、頭頚部/神経解剖、胸部/腹部・骨盤部の3冊です。
学生のときは正直どの解剖学アトラスを使用してもいいのかもしれませんが、医師として解剖学アトラスを購入するのであれば、プロメテウスが1番おすすめです。
よせやん
僕もこれは整形外科医になってから購入しました。
また、看護師、理学療法士、作業療法士などのコメディカルの先生方を含め、この本を購入して後悔している人には出会ったことがありません。
解説書
では次に、解剖学の解説書を紹介します。
解剖学は、ビジュアル的に理解することももちろん重要ですが、発生学や生理学、臨床的な関連事項についても理解しておく必要があります。そういった内容を理解するために解説書も持っておくべきだと思います。
医学を志すならば、解剖学の教科書は一度通読しておくとよいでしょう。
この教科書を持っている医学生はかなり多いのではないでしょうか。
機能や病態との関係までかなり詳細に学ぶことが可能です。ただし、内容は文章がほとんどなので、解剖学アトラスは必須です。
しっかりと勉強したい人向けの教科書
できる医学生を目指す方や意識の高い方にはこの教科書をおすすめします。
グレイは世界中で使われている世界標準の解剖学の教科書です。
明解な文章はもちろんのこと、CGで描かれた図は美しく非常に見やすいものになっています。
しっかりと勉強したい人はグレイを買っておいて間違いはないでしょう。また、電子書籍が付いてくることも大きなメリットの一つです。
時間がない場合、導入に使う場合
最後に、解剖学をゆっくり勉強する時間がない場合や、上記の本で勉強する前の足がかりとして使う場合の教科書も紹介しておきます。
当然のことながらページ数、内容ともに薄くなります。
しかし、上手く使えば十分に活用できると思いますので参考にしてみてください。
ご存知の方も多いかと思います。
同シリーズには、骨単 、肉単、臓単、脳単 の4冊があります。
かなりシンプルでわかりやすく、日本語、英語ともに語源なども書いてあり非常に覚えやすいのが特徴です。また、日本語のページと英語のページに分かれているので、日本語・英語のどちらでも覚えられるように工夫してあります。
解剖を大雑把にでもとりあえず把握したい場合や、解剖学用語を英語で覚えたい場合などにはかなり活躍してくれるのではと思います。
よせやん
僕は今は、解剖学的構造物の英語を忘れたときに辞書代わりに使っています。
ただし、当然のことながら細かい解剖や機能的なことに関する記載は十分ではありませんので、上記の教科書でのカバーは必要になってくるでしょう。
そして、解剖学の入門書と使う場合はこの教科書もおすすめできます。
ユニークなイラストと平易な言葉で解剖を学ぶことができます。
解剖学に苦く意識がある方でも、非常にとっつきやすい教科書だと思います。
ただし、この教科書だけでは足りない部分も多いので、解剖学の足がかりとして使用し、その後、上記の教科書でしっかりと勉強するようにしましょう。
おわりに
以上、今回は解剖学の教科書を紹介してきました。
何度も言うように、医学において解剖学は必須です。
そして解剖は、ビジュアル的(形や位置など)に理解すること、そして、機能的に理解することのどちらも非常に重要です。
医師や看護師、理学療法士、作業療法士など医療者として働き出してからでももちろんいいですが、せっかくなら時間のある学生のうちにしっかりと勉強しておきましょう。
よせやん
多くの医学生が持っている教科書、できる医学生を目指す方や意識の高い方におすすめの教科書、そして、時間がない場合は入門書として使う場合の教科書にわけて紹介しましたので、ご自分の用途に合わせて選んでみて下さい。
教科書を選ぶときの参考になったら幸いです。
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