手の外科のおすすめ教科書|用途別のおすすめ教科書が見つかる!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
今日は手の外科のおすすめ教科書を紹介します。
手は非常に細かい作業を行なう機能が必要とされる器官であり、その中に骨・腱・筋肉・神経・関節という多くの構造物が複雑に入り組んでいます。
その構造に精通していなければ、機能を再建することもできません。
このため、手の外科を学ぶうえでは手の構造を熟知しておく必要があり、手の外科は覚えることが多くて本当に難しい分野です。
この記事では、そんな手の外科を勉強するためのおすすめ教科書を紹介していきたいと思います。
Contents
手の外科の教科書
最初に紹介するのはこの教科書です。
この教科書は手の外科のバイブル的な教科書です。
津下先生の10,000例に及ぶ症例経験、業績を基軸に手の外科のすべてが詳解されています。
手の外科の治療にあたっての注意、コツが具体的に記述されており、手の外科の治療原則から後療法まで個々の症例ごとに臨床応用できるよう詳しく解説されています。
手の外科を専攻される先生の入門書として、そして、手の外科が専門でない先生が1冊持っておくならこの教科書でしょう。
僕も手の外科の教科書はこれしか持っていませんが、手の外科の疾患について調べたいことはほとんどこの教科書に書いてくれています。
また、この教科書と併せて使用する手術アトラスがこちらです。
手の外科のバイブルとして長年読み継がれている、現段階で最も経験豊富で権威ある著者による診療の集大成です。
手術時においてもっとも大切な適応決定のプロセス、最良の手術操作プロセスに重点が置かれています。
2,500枚に及ぶシェーマはすべて著者のオリジナルで今改訂では、手術手技の新しいアプローチ、副子装具を中心に内容を刷新されています。
こちらも、手の外科に携わる臨床医の必携書と言えるでしょう。
また、僕は受講したことはありませんが、新潟手の外科セミナーという手の外科のメッカである新潟手の外科センターで開催されるセミナーのテキスト(当然非売品です)も非常に素晴らしい教科書であると言われていますので、手の外科に興味のある先生はぜひ新潟手の外科セミナーに参加されてみてはいかがでしょうか。
続いて、こちらの教科書もかなりいいです。
この教科書は2016年に発売された比較的新しい教科書ですが、手の外科の疾患に対する手術アプローチについてだけでなく、後療法についても疾患ごとにしっかりとまとまっていて非常におすすめです。
もちろん整形外科医だけでなく、作業療法士の先生にもおすすめです。
僕は今なら、手の外科志望でない人が持っておくべき手の外科の教科書としてはこちらを最もお勧めします。
よせやん
そして、おなじみのこの教科書。
なんだかんだ読みやすいこのシリーズの教科書も紹介しておきましょう。
膝関節外科や足の外科のところでも紹介しましたが、要点がまとまっていて非常に読みやすく勉強しやすい教科書です。
深く勉強するために使用するのではなく、全体をまず広く浅めに勉強したいという方にはおすすめの教科書です。
最後にもう1冊。
また、手の診療、治療を行う医師が手の構造を正確に知っておくことは当然ですが、この教科書では生きた手の機能と解剖をしっかりと学ぶことができます。
見やすいイラストで基本的な知識から治療の実践上知っておくべき手の機能と解剖の要点を包括してくれています。
整形外科医、形成外科医、ハンドセラピスト、理学療法士、作業療法士など手の外科に関わるあらゆる職種の方におすすめできる教科書です。
手の外科の手術
次に、手の外科の手術の教科書です。
おなじみOS NOWシリーズですね。
この教科書は特に整形外科になりたての先生、研修医の先生におすすめの1冊です。
下肢の骨折・脱臼−手技のコツ&トラブルシューティング [DVD付] (OS Now Instruction)と並び、整形外科になって最初に手術することの多い外傷の手術が見事にまとまっています。
その他にも、OS NOW、OS NEXUSシリーズから手の外科の手術手技の教科書として上記2冊があります。
OS NOW、OS NEXUSシリーズは全部集めるのは経済的にも難しいと思いますが、見やすく非常に使いやすい教科書であることは間違いないので、自分の興味のある分野に関しては揃えておいてもいいかもしれません。
2019/6/16追記
それ以降に実臨床や学会での教科書チェックを経ていいなと思っている教科書を紹介しておきます。
まず最初がこちら。
言わずもがなですが、Surgical Techniqueシリーズはめちゃくちゃいいです!
これはその中の手の外科シリーズで、保存治療・手術のどちらにも対応できるのでオススメです。
よせやん
値段も高くないので、騙されたと思って読んでみて頂ければと思います。
続いてこちら。
橈骨遠位端骨折についてのみ記載された教科書です。
橈骨遠位端骨折は整形外科をしていたら嫌でも目にする外傷の1つです。
特に若手の先生であれば、きちんと勉強をしておいて絶対にそんはありません。
この教科書は若手の先生に是非ともオススメした教科書です。
よせやん
最後がこちら。
先ほどの教科書と同じく橈骨遠位端骨折についての日本整形外科学会が発行しているガイドラインです。
全体を学ぶには上の教科書がいいと思いますが、Q&A方式のガイドラインも意外と使えます。
橈骨遠位端骨折の治療についてきちんとエビデンスも確認したいという方は持っておいてもいいと思います。
手の外科の英語の教科書
最後に、手の外科の英語の教科書を紹介しておきます。
医師にとって英語は論文を読んだり、書いたりする上で必ず必要です。
意味の知らない単語や言葉の言い回しを調べる時間を減らすためにも、少しでも慣れておいて損はありません。
この教科書は、手の外科における世界的な教科書です。
手の外科をしっかり学びたい方はぜひとも持っておきたい教科書です。1982年に初版が執筆されて以来、定期的に改訂されており、この第7版は2016年に改訂されたばかりです。
この教科書はかなりボリュームがありますので、辞書的に使用するのもいいかと思います。
さいごに
以上、今回は手の外科のおすすめ教科書を紹介しました。
手は非常に細かい作業を行なう機能を要し多くの構造物が複雑に入り組んでいるため、手の外科は手の構造を含め覚えておくべきことが本当に多い分野です。
まあ何はともあれ、日々勉強することのどれだけ多いことか。
勉強してもしても新しく勉強することが湧き出てきます。
若手だから当たり前なんでしょうが、前線でやっていくためには、結局医者はいつになっても日々勉強なのかなと思います。
この記事が手の外科の教科書を探している方の参考になれば幸いです。
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