「スポーツ種目別・サッカー・野球のスポーツ医学」おすすめ教科書
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
やっと週末ですね。
仕事を終えて、パソコンに向かったまま寝落ちをしてしまう日々が続いています。
でも、昨日は半月切除、タナ切除を拙いながらも何とか自分で完遂。
非常に充実した日々を過ごしています。
とはいえ、今のうちにできる限りのことを吸収しておかないとという焦りも強くなってきました。
関節鏡をあまりやっていない病院に行っても、とりあえず自分で見て半月切除やタナ切除、滑膜切除くらいならできるようになるためにも今頑張ります。
さて、今日はスポーツ医学の教科書紹介シリーズです。
今回はスポーツ種目別のおすすめ教科書を紹介しようと思います。
また、その中でもメジャーであるサッカー・野球の教科書について詳しく紹介します。
Contents
はじめに
スポーツ医学に興味のある先生のために、スポーツ医学に関するおすすめ教科書を紹介しています。
というのも、ネットでスポーツ医学の教科書って調べてもあまり出てきません。
今回、スポーツ整形外科の学会に参加して、スポーツ医学の教科書に関しても多くの情報を仕入れてきたので、スポーツ医学の教科書情報が欲しい方のためにもアウトプットしておきます。
よせやん
今回は、「スポーツ種目別の教科書」を紹介します。
というのも、スポーツには種目によってそれぞれに特有の動きがあり、同じ部位の同じ障害であってもその的確な治療法は異なります。
適切な治療を行うには個々のスポーツをよく理解し、その性質に応じた診断・治療の技術を身につけることが重要なわけです。
帯同やマッチドクターに行く際にも、そのスポーツ競技の特性を知っておくことは非常に大切だと思います。
スポーツ種目に合わせた治療を行えるよう日々勉強していきましょう。
というわけで、スポーツ種目別のおすすめ教科書を紹介していきます。
スポーツ種目別総合
まずは、スポーツ種目別に、総合的にスポーツ診療を学ぶことができる教科書を紹介していきます。
こちらは以前、総論の教科書としても紹介しました。
この教科書では、野球、バスケットボール、バレーボール、テニス、陸上競技、水泳、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、相撲、柔道、スキー、スノーボードの種目ごとに、整形外科医が知っておきたい各スポーツの基礎知識、診断・治療、リハビリテーションを、ケースレポートによる「治療の流れ」を中心に据えて解説してくれています。
さらに小児のスポーツ外傷・傷害の対処法、スポーツ整形外科の基礎知識、各スポーツの診断・治療に関する「TOPICS」、スポーツ復帰のための「復帰のツボ」、受傷・再受傷しないための「予防のツボ」に関してもまとまっているのもいいですね。
同じく、こちらもスポーツ種目別の教科書です。
こちらの教科書では、スポーツ種目別の競技特性・傷害マップ・代表的な疾患を学ぶことができます。
ドクター編とトレーナー編に分かれているので、違う目線からその疾患を学ぶことができるので、非常にためになります。
医師の方にも、トレーナーの方にも読んでもらいたい教科書です。
サッカーのスポーツ医学の教科書
サッカー、野球などメジャーな種目に関しては、その種目だけのスポーツ医学の教科書も出版されています。
まず、サッカーのスポーツ医学の教科書を紹介します。
この教科書は非常にいい教科書です。
日本サッカー協会スポーツ医学委員会が編集している教科書で、現場で日々選手と向き合う監督・コーチの方々に対して有用なスポーツ医学の教本となるべく出版されています。
サッカーに関わる方には、ぜひとも読んで頂きたい教科書ですね。
よせやん
最近のサッカー医学の進歩には目覚ましいものがありますが、その最先端の知識がこの教科書にはまとめられています。
外傷・障害については危篤なものや頻度の多い疾患を中心にまとめてあり、さらに内科的疾患にも関してもまとめてあります。
そして何と言っても、この本のいいところは、疾患に関することだけでなく、サッカーに関わる多岐にわたる内容が書かれているところです。
具体的には
- サッカーのバイオメカニクス
- サッカーの運動生理学
- コンディショニング
- メディカルチェック
- 現場での処置、怪我からの復帰
- テーピング、インソールの知識
- 女子サッカー選手の健康
- 特殊環境対策(暑熱・高地・時差・衛生環境)
- 歯科
- 栄養
- 心理
- ドーピング
- FIFA 11+
に関してまとめられています。
上記のようにサッカーに関する内容だけでなく、スポーツに関わる大切なことを一通り勉強することができます。
野球のスポーツ医学の教科書
続いて野球のスポーツ医学の教科書です。
まずこちらの教科書。
野球の障害の多くは肘と肩なのは周知の事実でしょう。
この教科書は、いわゆる「野球肘」の病態の中でも「肘の離断性骨軟骨炎」にテーマを絞った教科書です。
野球肘検診が国的に広まりを見せている中、検診現場から見た予防・早期発見・治療の重要性を啓発し、離断性骨軟骨炎の歴史、病態論、画像診断、保存治療から手術、早期発見や予防にいたるまで網羅しています。
医療関係者はもちろんですが、野球指導者、保護者にとっても「よくわかる」充実した内容となっています。
よせやん
こちらが今年のJOSKASのときに手に取っていいなぁと思った教科書です。
上記の教科書の第2弾ですね。
こちらでは、いわゆる「野球肘」の病態の中でも近年特に注目を集めている「肘の内側部障害」をテーマにしています。
肘関節の構造や画像検査、解剖、骨化進行に伴う肘関節の変化と成長期・成人期の外傷・障害の病態と診断、その治療と対応まで臨床治療の最新を盛り込んだ内容となっています。
こちらも野球に携わる方にはぜひ読んで頂きたい1冊です。
最後にこの教科書です。
こちらは「投球障害肩」に焦点を当てた教科書です。
投球障害肩について、以下の内容で書かれています。
- 投球障害肩をどうとらえるか-病態、診断、治療の基本
- 投球障害肩に対する理学的評価
- 投球障害肩に対する理学療法の実際
- 投球動作の分析と投球動作を踏まえたトレーニング
- 道具の使い方と投球障害
また、当然野球以外の肩を使用するスポーツ全般に対して役に立つでしょう。
おわりに
以上、今回はスポーツ種目別のスポーツ医学に関するおすすめ教科書として、最もメジャーなサッカー・野球の教科書を紹介しました。
サッカー、野球に興味のある方はこれらの教科書で勉強してみてはいかがでしょうか。
教科書は自分にあったものを選び、それを読み終えたら次の教科書にステップアップもしくは更なる知識を得にいきましょう。
みなさんが教科書を選ぶときの参考になれば幸いです。
よせやん
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