長時間フライトの飛行機での過ごし方|寒さ・乾燥・睡眠への対策
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
今日も手術がたくさんの1日でした。
膝関節鏡、足関節鏡と経験値がまたアップしました。
今の職場の環境は本当に恵まれているなと実感します。
ずっとここで働けたらいいのですが…それが無理なのはわかっているので今のうちに最大限吸収してやります。
1日1日、1症例1症例を大切に。
さて、みなさんは海外に行くとき、飛行機内でどのように過ごしていますか?
よせやん
仕事の出張や旅行、スポーツの海外遠征など海外に行くことがあると思います。
しかし、何も考えずに飛行機内で過ごしていると、現地での思わぬコンディションの低下に繋がります。
逆に、飛行機内で適切な体調管理をすることで、いいコンディションで現地入りをすることができるようになるでしょう。
今日は海外に行く際のコンディショニングとして、飛行機内での過ごし方についてまとめます。
Contents
長時間のフライト
長時間のフライトは、座っているだけで疲労が蓄積し、腰痛、下腿の浮腫、痛みや痺れなどを引き起こします。
そのため、コンディションにも大きな影響を及ぼします。
機内の温度はエアコンにより24℃前後に常に保たれています。
機内が寒いと感じる方も少なくないのではないでしょうか。
また、機内の湿度は、飛行時間が長くなると20%以下にまで低下します。
そのため、機内は乾燥しており体内の水分は奪われやすい状態となっているのです。
その結果、血液粘度が高まり、足の浮腫や痺れなどの症状を起こすことになります。
さらには、同じ理由で血栓(血の固まり)ができやすくなります。
よせやん
寒さへの対策
では、長時間フライとの際にはどういう対応をすればよいのでしょうか。
まず、寒さへの対策についてです。
僕も飛行機に乗る度に寒さで苦い思いを何度も経験したことがあります。
飛行機の中は予想以上に寒いです。
- どんな時期でも必ず機内にあたたかい服を持参する。
飛行機に乗るときは夏でも必ず長袖のあたたかい服を持参しましょう。
夏だから!とか、あったかいところに行くから!という理由で半袖で飛行機に乗り込むと必ず痛い目に会います。
- ブランケットを借りる。
機内ではブランケットを貸し出ししています。
積極的にブランケットを借りましょう。
乾燥への対策
続いて、機内の乾燥への対策です。
- 1時間あたり150mlの水分を補給する。
水分補給には、スポーツ飲料などの糖電解質飲料が血液粘度上昇の防止、血栓予防などの意味からも単なる水よりも優れていることが報告されています。
そのため、可能であればスポーツドリンクを摂取しましょう。
- 利尿作用があるアルコールやコーヒーは控えめにする。
利尿作用のあるアルコールやコーヒーを飲むと、当然のことながら利尿が促されます。
そのため、尿となって体内水分を喪失し、より乾燥しやすくなってしまいます。
そのため、コンディションを重要視するのであれば、アルコールやコーヒーは控えましょう。
- 乾燥にはマスクの着用、保湿クリームやスプレーなどの使用で対応する。
最後に、乾燥を防ぐためにマスクを着用したり、保湿クリーム、保湿スプレーなどのサポートアイテムを使うのも効果的です。
機内で快眠するために
コンディションを整えるためには、機内での睡眠も大切です。
では、機内で快眠するためにはどうしたらよいのでしょうか。
- 眠るときはアイマスク、耳栓もしくはノイズキャンセリングヘッドフォンを使用する。
飛行機の中は決して眠りやすい環境ではありません。
少しでも快眠を得るために、アイマスクや耳栓、ノイズキャンセリングヘッドフォンなどの睡眠のサポートアイテムを積極的に使用しましょう。
- 睡眠薬を使用する。
機内で睡眠をしっかりと確保したい場合には薬を使用するのもよいでしょう。
睡眠を助けてくれる薬には、医師から処方してもらう睡眠薬と薬局で購入できる睡眠改善薬があります。
ただし、スポーツ選手の場合は、必ずドーピング禁止物質でないことを確認してから使用しましょう。
よせやん
- 寝にくい座席を避ける。
少しでも寝やすい環境を整えるために、座席の指定ができる場合は、トイレの近くの通路側の座席やリクライニングできない座席は避けましょう。
- 搭乗前に時計を現地時間に合わせておく。
搭乗前に時計を現地の時間に合わせておくといいでしょう。
そうすると、眠る方がよい時間帯と起きている方がいい時間帯を把握することができます。
眠る方がいい時間帯には眠くなくても寝るようにし、起きていた方がいい時間帯は眠くてもなるべく起きているようにして、体内リズムを現地に合わせておきましょう。
また、機内食の時間が眠る方がいい時間帯に重なる場合には、機内食を予めキャンセルしておくのも1つの手です。
その場合は、搭乗前に食事をとっておくか、買っておくようにしましょう。
おわりに
以上、今回は海外に行く際のコンディショニングとして、飛行機内での過ごし方についてまとめました。
ただ、今回お話ししたこと以外にも機内でのコンディショニングとして、必ず知っておいて欲しいことがあります。
それは「ロングフライト血栓症」についてです。
こちらに関しては、次回まとめようと思いますのでお楽しみ。
本気でスポーツ医学と運動器診療を学びたい人のために!
- どこにいても(都会でも地方でも)
- 誰でも(医師・理学療法士・鍼灸師・柔道整復師・トレーナー・学生などスポーツに関わる全ての人)
- いつでも(24時間)
利用可能なスポーツセミナー動画配信サービス!!
1週間1円トライアル実施中!!