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絞扼性神経障害の好発部位|上肢・体幹・下肢の代表的なものからマニアックなものまで全て紹介!

 
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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

よせやん

整形外科専門医試験が終わり解放感に溢れ、またリアルでもいいことばかりでやる気に満ちています。

ということでブログも書いていきましょう。

 

専門医試験の時にいろいろな知識をまとめておいたので、皆さんの役に立ちそうなことを共有していこうかと思います。

整形外科専門医レベルの知識から一般の方に知っておいて欲しいことまで色々とありますので、少しずつ記事にしていきますね。

 

というわけで、今日は時間も遅いので簡潔に絞扼性神経障害好発部位についてまとめておきます。

末梢神経障害は日常診療でよく出会う疾患ですが、メジャーなもの以外は意外と知られていないことも多いです。

ここら辺は知っているか知らないかのところなので、是非とも覚えておきましょう。

 

Contents

上肢の絞扼性神経障害の好発部位

では早速、上肢の絞扼性神経障害の好発部位を紹介していきます。

 

上肢の絞扼性神経障害の好発部位
  • 胸郭出口:腕神経叢
  • 肩甲骨切痕部:肩甲上神経
  • 中斜角筋貫通部:肩甲背神経
  • 四辺形間隙:腋窩神経
  • 肘部管/尺骨神経溝:尺骨神経
  • 回内筋トンネル入口:正中神経
  • 浅指屈筋始起部:前骨間神経
  • 回外筋近位部:後骨間神経
  • 手根管:正中神経
  • ギオン管:尺骨神経
  • 長橈側手根伸筋と腕橈骨筋との間:橈骨神経浅枝
  • 母指尺側基部:指神経  

 

疾患名も加えると、より身近になるかもしれませんので、上記に疾患名と詳細を記載したものも紹介します。

よせやん

疾患名・詳細付き

胸郭出口症候群

胸郭出口(肋鎖間隙、前・中斜角筋部、烏口突起下):腕神経叢・鎖骨下動静脈

肩甲上神経絞扼障害

肩甲骨切痕部:肩甲上神経

肩甲背神経絞扼障害

中斜角筋貫通部:肩甲背神経

四辺形間隙症候群

四辺形間隙(上腕骨/上腕三頭筋長頭/大円筋/小円筋):腋窩神経・後上腕回旋動静脈

肘部管症候群

肘部管、尺骨神経溝:尺骨神経

回内筋症候群

回内筋トンネル入口:正中神経

前骨間神経症候群

浅指屈筋始起部:前骨間神経

後骨間神経症候群

回外筋近位部:後骨間神経

手根管症候群

手根管(手根骨/屈筋支帯):正中神経

ギオン管症候群

ギオン管(豆状骨/有鉤骨鉤/屈筋支帯):尺骨神経

Wartenberg 病

長橈側手根伸筋と腕橈骨筋の間で前腕筋膜を穿通する部位:橈骨神経浅枝

Bowler’s thumb

母指尺側基部(偽性神経腫/滑膜増生):尺側指神経  

 

全て知っていましたか?

代表的なものからマニアックなものまでありますが、全て知っていたらマニア認定です。

 

体幹・下肢の絞扼性神経障害の好発部位

続いて、体幹・下肢の絞扼性神経障害の好発部位です。

 

体幹・下肢の絞扼性神経障害の好発部位
  • 鼠径靭帯部:外側大腿皮神経
  • 梨状筋部:坐骨神経
  • 腓骨トンネル入口部・腓骨小頭頚部:総腓骨神経
  • ハンター管(内転筋管):伏在神経
  • 足根管:脛骨神経
  • 下伸筋支帯部:深腓骨神経
  • 第3/4中足骨間:固有底側趾神経

 

こちらも上肢と同じく疾患名と詳細をまとめていきましょう。

よせやん

疾患名・詳細付き

感覚性異常性大腿痛

鼠径靭帯部:外側大腿皮神経

梨状筋症候群

梨状筋部:坐骨神経

腓骨神経絞扼障害

腓骨トンネル入口部・腓骨小頭頚部:総腓骨神経

ハンター管症候群

ハンター管(内転筋管:長内転筋/大内転筋/内側広筋):伏在神経

足根関症候群

足根管(足根骨/屈筋支帯):脛骨神経

前足根管症候群

下伸筋支帯部:深腓骨神経

モートン病

第3/4中足骨間(深横中足靭帯部):固有底側趾神経

 

下肢の絞扼性神経障害については、意外に珍しくもないものばかりだと思います。

是非知っておいて頂きたいところです。

 

その他

その他にも特殊な絞扼性神経障害の報告があります。

よく使う物や職業などが起因するものです。

 

特殊な絞扼性神経障害
  • サーファー:伏在神経障害
  • リュックサック:長胸神経障害
  • ゴーグル:眼窩上神経障害
  • 自転車競技:尺骨神経障害
  • 下着:大腿外側皮神経 

 

ここはおまけで知っていると自慢できるかと思います。笑

 

おわりに

以上、今回は上肢〜体幹下肢の絞扼性神経障害について紹介しました。

 

全て知っていた方は末梢神経マニアと言えるでしょう。

末梢神経障害は日常診療でよく出会う疾患ですが、メジャーなもの以外は意外と知られていないことも多いです。

明らかに足根管症候群なのに腰から来てると言われてずっとよくならない患者さんを実際に見た機会も何度かあります。

 

ここら辺は知っているか知らないかのところなので、是非とも覚えておいて頂けたらと思います。

よせやん

 

間違っているところがあったり、追加がありましたら連絡いただけると幸いです。

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