日本スポーツ協会公認スポーツドクター養成講習会(応用科目Ⅱ)体験記
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
この土日は日本体育協会公認スポーツドクターの資格を取得するための養成講習会を受講しに東京に行っていました。
以前もお話ししたように日本スポーツ協会公認スポーツドクターの資格を取得するためには、基礎科目、応用科目を1年ずつ受講しなくてはいけません。
僕は、日本医師会認定健康スポーツ医の資格を持っているので、基礎科目は免除となっており、今年応用科目から受講しているわけですが、応用科目だけでも2日間×3回東京に行って講習を受ける必要があります。
今回はこの2回目で応用科目Ⅱを受講してきたので、今回は日本スポーツ協会公認スポーツドクター養成講習会の応用科目Ⅱの受講体験記を書こうと思います。
よせやん
Contents
応用科目Ⅱの講義内容
まず、今回受講した応用科目Ⅱの講義内容を紹介しておきましょう。
- 筋力トレーニングの理論と実際
講師:石井 直方先生(東京大学大学院) - スポーツ外傷・障害の最新情報(2)ー肩
講師:望月 知之先生(東京医科歯科大学) - 循環器疾患とスポーツ
講師:武者 春樹先生(聖マリアンナ医科大学) - 競技と安全対策
講師:奥脇 透先生(国立スポーツ科学センター) - スポーツ外傷・障害の最新情報(6)ーその他の外科的疾患
講師:太田 祥一先生(東京医科大学) - スポーツバイオメカニクス
講師:松本 秀男先生(慶應義塾大学スポーツ医学総合センター) - スポーツ外傷・障害の最新情報(3)ー肘・手関節・手指
講師:別府 諸兄先生(聖マリアンナ医科大学) - 大会救護と救急医療
講師:蒲原 一之先生(国立スポーツ科学センター) - 呼吸器疾患とスポーツ
講師:渡部 厚一先生(筑波大学)
講義の雰囲気
講義の雰囲気はもちろんゆる〜い感じですね。
講義が終わってから試験があるわけでもなく、ただその場にいて講義が終わったら出席表を提出すればいいだけなのでそれも当たり前かもしれません。
講義をきちんと聞いている先生はむしろ少数派だったように思います。
他の方は内職しているか、寝ているか、ケータイを触っているかがほとんどでしたね。
これは日本医師会認定健康スポーツ医の講習会でも同じだったように思います。
基礎科目と応用科目を合わせて、2日間×6回講習会場にいさえすれば資格が取れてしまうので、ぶっちゃけ形だけの資格と言ってもしまっても差し支えないのかもしれませんね。
基礎科目と応用科目を合わせると、確かにスポーツドクターとして必要な知識を豪華な講師陣から一通り学ぶことができる有難いカリキュラムになっていると思いますが・・・
講義を聞かなくても資格が取れてしまうので、資格だけが欲しい人はそら講義なんて聞かないのも納得です。
なんだか勿体無いですね・・・。
よせやん
講義を受講して
そんな雰囲気の中、2日間講義を受講してきたわけですが、やっぱりタメになることが多かったです。
特に勉強になったと思う講義は、奥脇透先生の競技と安全対策と太田祥一先生のスポーツ外傷・障害の最新情報(その他の外科的疾患)です。
奥脇先生は、肉離れについて記事をまとめたときに文献を大いに参考にさせて頂いた方ですね。
今回は競技と安全対策についての講義でしたが、
競技における安全対策のポイントは、競技種目・部位・年代・性などを考慮し、起こりうるスポーツ傷害を理解するとともに安全対策を立て、実行することである。ということを再確認できました。
このブログでも競技別のスポーツ傷害については何種目かまとめていますので参考にしてくださいね。
あと参考になったのは頭部外傷についての内容でしたね。
このブログでも脳震盪については詳しくまとめていますが、頸髄損傷などの頚部外傷についてはまだまとめていませんでした。
頚部外傷に関しても、また今回の内容を参考にさせてもらって記事にしたいと思います。
もう1つ特に参考になったのが、正直あまり期待していなかったスポーツ外傷・障害の最新情報(その他の外科的疾患)の講義です。
その他とか書かれている時点であまりよくわからなかったので。笑
でも、これが自分的には今回1番タメになった講義でした。
何についての話かというと、救急外来の診療にもつながる一般的な外傷診療について、そして頭部以外の外傷についての内容でしたが、その中でも顔面外傷についての内容は非常に参考になりました。
外傷診療については、JATECで昔内容したけど忘れかけていた知識を再確認できましたし、外傷診療で知っておくべきポイントについても思い出すことができました。
これもまた記事にして備忘録にしようと思わされました。
また、顔面外傷についても今までこのブログでまとめたことはありませんでしたが、スポーツドクターとして、そして整形外科医として外傷に接する以上、顔面外傷についての知識は必須だなと思わされました。
ちょうど読者の方から顔面外傷についてまとめて欲しいというリクエストがあったところなので、顔面外傷についても今度記事にしたいと思います。
そのうちまた記事にしようかと思います。
おわりに
以上、今回は日本スポーツ協会公認スポーツドクター養成講習会の応用科目Ⅱの受講体験記でした。
講習会は自分にとっての学びが大きいと共に、このブログでまとめておくべき事柄についても確認させてくれる大変貴重な場です。
今回の応用科目Ⅱを受講するためにオーストラリアで開催される足関節鏡cadaverに行けなかったわけですが、勉強になることはあったしで良しとしましょう。
あと2月に応用科目Ⅲを受講しなくては行けませんが、引き続き頑張りたいと思います。
よせやん
本気でスポーツ医学と運動器診療を学びたい人のために!
- どこにいても(都会でも地方でも)
- 誰でも(医師・理学療法士・鍼灸師・柔道整復師・トレーナー・学生などスポーツに関わる全ての人)
- いつでも(24時間)
利用可能なスポーツセミナー動画配信サービス!!
1週間1円トライアル実施中!!