【医療工学の進歩も患者を救う】医療×〇〇は様々な可能性を秘めている!両手が使える松葉杖や3Dギプスを紹介!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
最近、サボりがちで反省の毎日を送っています。
というのも原因は花粉症・・・
ザイザルは効かないし、アレグラを飲むと症状は治りますが眠気がかなり来てしまって・・・
手術は集中してるので問題ありませんが、デスクワークはかなり効率が落ちてしまっているように感じます。
ということで、眠気のこない漢方薬(小青竜湯)を昨日から試してみています。
効いてくれるといいのですが・・・
さて、今日は雑記になりますが、医療工学の進歩について思うところを書いてみようと思います。
医学は常にupdateしていて、病気の原因を特定したり、新しい病気の治療法を見つかったりと日々進歩しています。
それは医療者の研究による貢献が非常に大きいです。
ただ、医学だけでなく、その他の様々な分野からも患者さんを救ったり、患者さんのQOLを向上することができます。
この記事では、整形外科に関するそういった発明品を紹介し、医療×〇〇の必要性について僕の思うところをお話ししようと思います。
Contents
医療×〇〇
僕はブログを始めてから、そしてTwitterを始めてから、医者以外の職種の人や全然違う分野の方とよく接するようになりました。
それまでも何かに困っていた訳ではありませんが、そういう違う職種・分野の人と接することで、自分の幅や選択肢がかなり広がったと実感しています。
例えば、同じ医療を見る場合でも、医者の視点から見える景色と患者さんから見える景色はおそらく全く異なるものでしょう。
もちろん自分自身の主観的な見方・考え方は大切にすべきものなのですが、さらに他の分野の人の意見や考え方を知ることによって、今まで見ていた景色が違うものに変わったり、より広い視野で見えるようになると思っています。
よせやん
また、ある分野の人が頑張って新しく考えたつもりのことが、他の分野ではすでに使われてる当たり前のことだったりするのはよくある話です。
それは考え方でも技術の面でも同じです。
最近思うのは、医療に他の分野を掛け合わせて、医療×〇〇とすることで医療はもっと進歩できる可能性を秘めているのではないかということです。
そう思うと、僕の周りには医療×〇〇の考えを持っている方がたくさんいます。
- 医療×旅
- 医療×スポーツ
- 医療×エンタメ
- 医療×工学
などなど。
そういう人の話を聞いているのは、非常に面白く、刺激を受けることが多いです。
その中の一つで、最近僕が個人的に注目しているのが医療工学です。
整形外科に関わる医療品には、手術器具や装具などなどいろんなものがありますが、最近気になった発明品を2つ紹介しようと思います。
手が自由に使える松葉杖
1つ目は、両手を自由に使うことができる松葉杖iWALKFree(@iWALKFree)です。
松葉杖の新しい形!
元々手が不自由な人や上肢も一緒に怪我した人は松葉杖が使えなくて困ることがある。
そうなるとベット上にいてもらうしかなかったけどこれなら動ける可能性がある。
医学の発展も大事だけど、医療工学の発展で救われる患者さんもいる。
素晴らしい!pic.twitter.com/fFBuj61A2V
— よせやん@目指せスポーツドクター (@sports_doctor93) 2019年3月13日
松葉杖って両手がふさがるので、荷物を持って移動するのはかなり大変です。
自分も学生の時は荷物を肩に下げながら、長距離を通学してかなり大変だった覚えがあります。
松葉杖の期間で腕が一回り太くなるほど腕に負担がかかっていましたし、握っている手の部分が痛くなったのを覚えています。
その点、iWALKFreeは、両手を使わずに免荷することができるので非常にいい製品だなと思いました。
また、上肢に障害をお持ちの方や、上肢と下肢をどちらも怪我した方にはとても有用ですよね。
今までは上肢に障害があったり、上肢も怪我して松葉杖を使えない人は移動する手段がないのでベッド上で安静にしていてもらうしかありませんでしたが、これだったらそういう方でも早期離床ができるようになる可能性を秘めています。
iWALKFreeは下記サイトで1日350円でレンタルすることができます。
また、Amazonや価格ドットコム、メルカリでも購入することが可能です。
3Dプリントで作るギプス
2つ目は、3Dプリントで作成するギプス(@xkelet_hello )です。
3Dプリントで作成するギプス@xkelet_hello
・完全に自分にフィットする
・通気性に優れて衛生的
・耐水性でシャワー浴びれる
・巻き替えの必要なし
・医者も時間を節約できるこういう技術がどんどん発達して、かつコストも下がってくれれば医療はもっとよいものになる!pic.twitter.com/XZOi578rSb
— よせやん@目指せスポーツドクター (@sports_doctor93) 2019年3月15日
利点に関してはTwitterでも書きましたが、
- 形状が完全に自分自身にフィットする
- 通気性に優れていて衛生的である(蒸れない、臭くならない)
- 耐水性でシャワー浴びれる、お風呂に入れる
- 定期的に巻き替える必要がない
- 医者もギプスを巻く時間を節約できる
このように今までのギプスと比較すると圧倒的に多くのメリットを有します。
ただし、コストの面はデメリットとなるでしょう。
医療×工学ももっと発展していって欲しい
こういう製品を見ていると、ワクワクしてしまうのは僕だけでしょうか。
そして、未来の医療はもっとよいものになっていくんじゃないかなと思わせてくれますよね。
もちろん、保険の面の問題やコストの問題などはあるでしょうが、こういう選択肢が出てくることは非常に素晴らしいことだと思います。
今後、医学の発展だけでなく、こういった医療工学ももっともっと発展してくれたらなと思います。
僕は医者が日々何気なく働いている中に、実はいろんなヒントが転がっているのでないかなと思っています。
だけど、それをどうしたら改善できるのか考えたり、何か開発のヒントにならないかと考えることはあまりない。
なので、医療工学がもっと発展していくためには、
- 開発する人が医療者の声を聞いたり、患者の声を聞く機会
- 医者が臨床での問題点や改善したい点を開発者に伝える機会
があるともっとスピード感が増していくのではないかなと思います。
こういう他の分野との融合・協力がいろんなところで広がっていくといいですね。
よせやん
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