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日本のスポーツ界では選手ファーストの考えが浸透するのにはまだ時間が必要なのか

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

よせやん

整形外科専門医認定申請の書類も提出し、やっと落ち着きました。

やってもやってもやることが溜まっていく毎日ですが、少しずつ成長してると信じて進んでいきましょう。

 

さて、今日は最近話題となっているスポーツの話題について少しだけ僕の考えを書かせてもらおうかと思います。

何の話題かと言うと、大船渡高校の佐々木朗希選手が肘の違和感で岩手県大会決勝の登板を回避した件です。

この話題から、日本のシステムは選手ファーストのものになっているのかについて考えてみようと思います。

佐々木朗希選手が肘の違和感で岩手県大会決勝の登板を回避

いろいろとニュースになっているのでご存知の方も多いでしょうが、高校野球の岩手県大会決勝で「令和の怪物」こと大船渡高校・佐々木朗希投手が肘の違和感から登板を回避しました。

結局チームは12対2で花巻東に敗れ、甲子園出場を果たすことができなかったことで、いろいろな物議を醸し出しました。

 

佐々木朗希投手は高校日本代表候補研修合宿で163キロを投げ、日米の野球界から注目されている選手なので、ここまで話が大きくなったわけです。

 

佐々木投手は決勝までに、2回戦で19球、3回戦で93球、4回戦で194球、7月24日の準決勝で129球と4試合で435球を投げていました。

試合後の会見で大船渡の国保陽平監督は佐々木投手を温存した理由について、以下のように語りました。

球数、登板間隔、気温を考慮し、故障を避けるため。未来があるので

 

これに対して数々のクレーム

しかし、佐々木投手の登板回避をめぐり、大船渡高校には2日間で200件を超えるクレームが殺到しました。

高校野球の有名な監督陣からも「理解に苦しむ」といった、今回の決断を惜しむ声が多数上がったそうです・・・。

 

そして、球界のご意見番である張本勲氏は、以下のように語りました。

私は残念で仕方ありませんよ!夏は一回勝負だから99%投げさせなきゃだめでしょう!

あれはダメだよ。一生に一回の勝負でね。いろいろ言い訳はありますけど、投げさせなきゃ。

その前の129球?それがどうした。歴史の大投手たちはみんな投げてますよ。勝負は勝たなきゃダメなんだから。

投げさせなきゃいいという人は野球を知らない人だし、自分はよく思われようと言っている人なんだよ。

壊れても当然。ケガをするのはスポーツ選手の宿命だもの。

痛くても投げさせるくらいの監督じゃないとダメだよ。

将来、将来って、将来は誰が保障するの?球界の宝って誰が決めたの?

 

この意見、皆さんはどう思いますか?

 

数々のトップアスリートが反応

この意見に対して、トップアスリートの方々からたくさんの反応する声がありました。

 

 

外部リンク:桑田真澄氏「勇気ある決断に賛辞を贈りたい」大船渡・佐々木の登板回避に

外部リンク:長嶋一茂、佐々木を登板させなかった大船渡高校の国保監督を「素晴らしい英断。個を優先させるべき」

 

僕の考えは

批判の可能性があるのをわかりながらも、選手ファーストの決断をした国保陽平監督は賞賛されるべきだと思います。

けがで素晴らしい才能を失うのは日本スポーツ界のマイナスなんですから。

壊れても当然。ケガをするのはスポーツ選手の宿命だもの。なんて考え方は絶対に間違っています。

 

それはスポーツ医学が発達していなかった大昔の話。

今はどうすればけがの可能性を減らせるのかわかっているんですから。

 

むしろ批判する方がこれだけいる今の日本の現状が非常に残念でなりません。

こうゆう問題を変えようといろいろ動いてくれている人はいると思いますが、現状では何十年も前の考え方がいまだに変わっていないんだなと・・・。

特に甲子園は選手たちの努力や涙をお金に変えているビジネスという側面もあり、怪我しながらプレーすることが美しいエピソードのように語られることすらあります。

お金が動くところには大きな力が働くので、こういう問題は前から指摘されながらもなかなか変わらないのかもしれません。

 

誤解のないように言っておきますが、僕は甲子園も高校サッカーも大好きです。

卒業があり限られた期間の中で選手たちが頑張っている姿は本当に美しく素敵なものです。

僕も高校時代はサッカーに明け暮れていた青春時代だったので、甲子園や高校サッカーを見るたびに目頭が熱くなります。

 

メジャーリーグのあるアメリカではどうなのか

米国のメジャーリーグ機構は2014年に18 歳以下のアマチュア投手のけが防止のためのガイドライン「ピッチ・スマート」を公表しています。

これによると、日本の高校生に当たる17歳から18歳では投球制限は1日105球で、81球以上なら4日間の休息期間を設けることが定められています。

 

年齢 投球制限 休息0日の投球数 休息1日の投球数 休息2日の投球数 休息3日の投球数 休息4日の投球数 休息5日の投球数
7-8 50 1-20 21-35 35-50
9-10 75 1-20 21-35 35-50 51-65 66-75
11-12 85 1-20 21-35 35-50 51-65 66-85
13-14 95 1-20 21-35 35-50 51-65 66-95
15-16 95 1-30 31-45 46-60 61-75 75-95
17-18 105 1-30 31-45 46-60 61-80 81-105
18-19 120 1-30 31-45 46-60 61-80 81-105 106-120

 

外部リンク:Pitch Smart|Pitching Guidelines

 

アメリカではむしろ選手を怪我させた指導者は叩かれ、やっていけなくなる風潮すらあるそうです。

しかし、残念ながら日本の高校野球では100球を超える連投が常態化しています。

このような状況では、投球過多により野球肘を引き起こすリスクは高いと言わざるを得ません。

実際に日本で投手が野球肘を有する割合はかなり高いと報告されています。

 

日本のスポーツ界がここで変われるか

上記でアメリカの「ピッチ・スマート」を紹介しましたが、実はアメリカでも同じようなことが問題になった時期があったのです。

アメリカでも野球肘のために10代でトミー・ジョン手術を受ける子供が急増し、社会の批判を浴びるようになっていたんです。

しかし、アメリカの野球界はその問題を放置することなく迅速に対応したのです。

 

今回、たまたま「令和の怪物」こと佐々木朗希投手が有名であったために問題が表面化しただけで、投球数の問題などはずっと前から指摘され続けていることです。

それでも変わることのなかった日本の野球界。

華々しい高校野球の裏側で、どれだけの選手がけがで苦しみ、その未来を断たれてきたのか。

 

今回の件がきっかけになり、日本のスポーツ界の将来のためにも才能ある選手がけがで潰れてしまうことがないように、野球関係者の意識が選手第一のものに変わり、選手のことを第一に考えたシステムが確立されるきっかけになることを切に願います。

よせやん

現状だと監督が投げさせない英断をしたとしても、今回のように医学的なことを理解していない各方面から叩かれる可能性があります。

そもそも、投げさせないのは当たり前の判断であって、それが英断と言われている現状のシステムに問題があるのです。

それを改善させるためには、それが当たり前となるようなシステムを確立する必要があります

それはピッチ・スマートのような投球制限の決まりを作るのか、試合に日程を空けるようにするのか、それは日本の野球界・高野連が考えるべきことですが、今回の件がきっかけとなりまずそういうことが必要だと認識し、話し合う環境ができてくれたらなと思います。

 

選手ファースト、これが当たり前の未来になるといいですね。

よせやん

 

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