ACL損傷と関連が強い半月板のramp lesion(ランプ病変)とは

どうも、こんにちは。
整形外科医のよせやんです。
よせやん
今日たまたま当直中にYoutubeを開いた時に下の動画が目に入ってきました。
レペゼン地球のことは知っていましたが、福岡ドームでライブをして解散するらしく、何でなんだろ〜と思って何気なく見てみたんですよね。
そしたら、このDJ社長がすごい良いこと言っていて、改めて自分の人生を考えさせられました。
どんな話だったのか簡単に言ってしまうと、
「夢を見ろ」「やりたいことをやれ」ってこと。
でも、それは「やりたいことはやらなくていい」ってことではなくて、むしろ「やりたいことをやるために、やりたくないことを一生懸命いっぱいやるんだ」ってこと。
たぶん今好きなことをして生きている人は、みんなそういう過程を経て今があるんだと思うんですよね。
DJ社長はまだ若いけど、夢を持って色んなことにチャレンジしてるからこそ、世の中の本質がわかってるんでしょうね。
僕ももう一度頑張らなきゃと思った次第です。
さて、前振りが長くなりましたが今日は半月板のramp lesionについて簡単に解説しようと思います。
ramp lesionは最近注目されているもので、膝関節鏡外科医であればよく耳にすると思います。
最近こういうブームの単語がいくつかあるんですが、意外にネットに情報がないので膝に興味がある人のために少しまとめておきます。
よせやん
Contents [show]
ramp lesionとは
最初に答えを言ってしまいましょう。
ramp lesionは、1988年にStobelが初めて報告したのですが、この名前の由来は顆間のノッチから後内側コンパートメントを見た際にramp lesionが起こる部位がランプのように見えたからだそうです。
ramp lesionは、男性、若年者(30歳未満)に多く、受傷から6週以上経過した症例に多いと言われています。( Song GY, et al. Am J Sports Med. 2016)
また、これらとは関係なく、内側半月板の高傾斜もリスク因子とされています。
ACL損傷とramp lesion
ramp lesionのメカニズムはまだ判明していないところも多いですが、ACL損傷で脛骨の内旋前方亜脱臼する際に、外側ばかりでなく大腿骨顆部に挟み込まれる内側後角部に剪断力がかかり、小さな外縁部のred-red損傷が生じるという説があります。
ramp lesionは、ACL損傷の9.3%〜16.9%に合併するとされています。(Bollen SR. J Bone Joint Surg Br. 2010)(Liu X, et al. Am J Sports Med. 2011)
動揺性が残存するACL損傷膝ではramp lesionは治癒しにくく、ACL損傷膝の安定性の再獲得により自然治癒する可能性も高いという意見もありますが、ramp lesionは脛骨前方移動量と外旋量を有意に増加させるため、ACL再建術のみではこれらを完全には制動できず、ramp lesion修復の追加により安定性が改善するという報告もあります。
おわりに
以上、今回は半月板のramp lesionについて簡単に説明しました。
最近、膝関節鏡外科医の中では話題となっているので、膝について興味のある人は知っておくといいと思います。
また、治療法などについてもニーズがあれば書いていきます。
今後も臨床でよく耳にするけど意外にちゃんと意味がわかっていない単語に関して少しずつまとめていこうと思います。
よせやん
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