覚えておくべき骨端症とは|知っておきたい成長期の骨端症の種類を網羅!代表例からマニアックなものまで!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
学会抄録やスライド作成、論文、本の執筆などでバタバタしておりますが、今日は3日連続当直の2日目です。
救急車が来ないうちにささっと知識系の記事を書いてしまいましょう。
というわけで、本日もやっていきましょう。
この記事では、覚えておきたい骨端症についてまとめます。
日常診療で出会うことが比較的多く、覚えておくべき代表的な骨端症からマニアでないと知らないようなマニアックなものまで全て網羅しているかと思います。
骨端症について調べたければこの記事をチェックすれば間違い無いでしょう。
Contents
骨端症
まず、骨端症とは何なのでしょうか?
原因は血管の狭窄・閉塞による血流障害、微小な繰り返し外力などさまざまです。
遺伝的疾患、内分泌疾患による骨化障害もあります。
覚えておくべき骨端症
まず、運動器診療に携わる方が覚えておきたい代表的な骨端症を紹介します。
- 脊椎椎体:Scheuermann病
- 上腕骨小頭:Panner病
- 月状骨:Kienbock病
- 大腿骨頭:Perthes病
- 膝蓋骨下棘:Sinding Larsen-Johansson病
- 脛骨近位内側:Blount病
- 脛骨粗面:Osgood-Schlatter病
- 踵骨:Sever病
- 足舟状骨:Kohler病
- 第5中足骨結節部:イセリン病
- 第2中足骨骨頭:Fribeg病
ここら辺は知っておくべき骨端症だと思います。
よせやん
代表的な骨端症については、もう少しだけ詳しく簡単な特徴をまとめておきます。
Scheuermann病
脊椎椎体:学童〜少年期・思春期、男児、円背
Panner病
上腕骨小頭:10歳以下の男児、離断性軟骨炎との鑑別が重要
Kienbock病
月状骨:20〜30歳台、男性、手作業従事者に多い
Perthes病
大腿骨頭:4〜7歳、男児、片側性
Osgood-Schlatter病
脛骨粗面:10〜14歳、男児、過度の牽引による膝蓋腱脛骨付着部の裂離損傷
Sinding Larsen-Johansson病
膝蓋骨下棘:10〜12歳、男児、過度の牽引による膝蓋腱膝蓋骨付着部の裂離損傷
Blount病
脛骨近位内側:2歳以降の幼児、O脚
Sever病
踵骨:7〜12歳、Osgood-Schlatter病と同じ機序(過度のアキレス腱による牽引)
Kohler病
足舟状骨:3〜7歳、男児、足背内足部痛
イセリン病
第5中足骨結節部:10〜15歳、Osgood-Schlatter病と同じ機序(過度の短腓骨筋腱による牽引)
Fribeg病(第2Kohler病)
第2中足骨骨頭:13歳以降、女児
これらの骨端症は是非覚えておきましょう。
よせやん
マニアのための骨端症
続いて、マニアのための骨端症を紹介します。
これを知ってる方は相当マニアックです。
Calve扁平椎
脊椎椎骨:ランゲルハンス組織球症に合併
Haas病
上腕骨骨頭
Burns病
尺骨下部
Brailsford病
橈骨頭
Thiemann病
第2.3手指基節骨骨頭:非常に稀
Dieteric病
中手骨:20歳台、中指
Mauclaire病
中手骨骨頭
Preiser病
手舟状骨:非常に稀、腎移植や膠原病の治療後
van Neck病
恥・坐骨結合:4〜12歳、正常骨化過程の正常範囲内変化とも言われる
Pierson病
恥骨
Buchanan病
腸骨稜
Konig病
大腿骨顆部:離断性骨軟骨炎
Haglund病
外脛骨
Diaz病
距骨
Haglund病
踵骨
ここら辺はかなりマニアックな病気になるので名前を聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。
よせやん
おわりに
以上、今回は覚えておくべき骨端症について紹介しました。
おそらくいないとは思いますが、全て知っていた方は骨端症マニアと言えるでしょう。
ここら辺は知っているか知らないかのところなので、是非とも覚えておいて頂けたらと思います。
よせやん
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