野球に特化したスポーツ医学を勉強するためのおすすめ教科書・本・教材
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
大学院生として数ヶ月が経ち、自分の大学院生としての生き方が定まってきた今日この頃。
やること、やらないこと、やることの中でも優先すべきことが定まると、毎日メリハリのある生活ができるようになりますね。
さて、今日はスポーツ医学の教科書の紹介です。
前回、サッカーに特化したスポーツ医学関連の教科書・本を紹介しました。
特に、野球に特化したスポーツ医学について勉強するための教科書・本を紹介しようかと思います。
僕の専門はサッカーですが、日本では野球医学も需要があると思いますので紹介していきます。
かなーり狭いゾーンの紹介ですが、よろしくお願いします。
よせやん
Contents
野球医学全般
とりあえず、野球医学を全般的に学ぶための野球医学全般の教科書を最初に紹介します。
月刊誌『臨床スポーツ医学』2015年(Vol.32)臨時増刊号として刊行され、大好評だった「野球の医学」が書籍化したものです。
標準的な治療はもちろんのこと、野球選手に特化したリハビリテーション・エクササイズの解説が豊富に掲載されており、受傷者の競技復帰支援と障害の再発予防に必ず役立つ一冊となっています。
目次だけ紹介しておきます。
- 投球障害からの競技復帰
- コンディショニングとセルフケア
- 投球障害の運動療法
- 投球障害の治療に必要な基礎知識
- 投球障害の病態と治療方針
- 野球傷害(肩肘以外)の病態と治療方針
幅広く網羅されているので、一冊だけ買うなら僕はこちらの教科書がおすすめかなと思います。
よせやん
続いて、野球医学の教科書を2冊紹介します。
こちらは野球を専門としているドクターが提唱する野球障害予防とパフォーマンス向上のマニュアル本です。
ざっと目次を紹介します。
- 「野球医学」基礎講座
- 野球肘克服ガイド
- 野球肩克服ガイド
- 野球腰克服ガイド
そして、こちらは同じ先生が書かれた高校球児編です。
こちらも簡単に目次だけ紹介しておきます。
- コンディショニング
- 打撃の障害予防
- 投球の障害予防
- 守備・走塁の障害予防
- 知っておくべき野球医学
- 知っておくべき野球知識
野球肩
次に、野球肩の教科書です。
肩は治りにくい、肩はわかりにくいという声は非常に多い(僕もそのうちの一人です…汗)ですが、正しい知識と細やかなアプローチで投球障害肩は治る!ということをわからせてくれる野球肩についての教科書です。目次を一部省略して紹介しますが、本当にこの教科書があれば野球肩について必要な知識を全て身に付けることができるのではないかと思います。
- 肩を知る
肩関節の研究からわかった事実 - 投球障害肩を診る
肩を診る前の心得
投球障害肩の病態
投球障害肩の画像所見
病態から診断・治療への考え方 - 理学所見でみつける投球障害肩の治療法
投球動作に必要な身体機能
身体各部から影響を受ける肩
投球動作におけるイメージとの差 - Dr.筒井の投球障害肩外来
右投げ投手の理学所見
手術する、しないはどう判断するか - 投球障害肩に対する理学療法の考え方
セラピーの基本原則
理学療法の役割
理学療法にかかわる他因子 - 投球障害肩に対する実際の評価
可動域、筋力・筋活動、疼痛
投球動作
体表からの観察
理学的評価の実際 - 投球障害肩に対する理学療法の実際
物理療法
徒手療法
体操療法 - 実際の投球を踏まえた対応
投球動作の分析
投球動作を踏まえたトレーニング
選手はもちろんのこと、指導者、チームトレーナー、チームドクターもこういった内容まで知っておくと幅が広がると思います。
よせやん
野球肘
続いて、野球肘についての教科書です。
野球肘の原因となる離断性骨軟骨炎にテーマをあてた教科書です。
野球肘検診が国的に広まりを見せている中、検診現場から見た予防・早期発見・治療の重要性を啓発し、離断性骨軟骨炎の歴史、病態論、画像診断、保存治療から手術、早期発見や予防に至るまで網羅されています。
医療関係者はもちろん全国の野球指導者、保護者にとってもよくわかる充実した内容となっています。
よせやん
上の教科書に続いて、 いわゆる野球肘の病態の中でも近年特に注目を集めている肘の内側部障害にテーマをあてたシリーズ第二弾です。
肘関節の構造や画像検査、解剖、骨化進行に伴う肘関節の変化と成長期・成人期の外傷・障害の病態と診断、その治療と対応まで臨床治療の最新を盛り込んだ内容となっています。
医師はもちろんのことPT、OT、トレーナー、さらには 野球指導者や保護者が肘の内側部障害について学ぶために最適の一冊です。
よせやん
こちらは、野球肘の診療についてシンプルにまとまったハンドブックです。
肘の解剖、診察のポイント、障害の病態や対応、画像検査で何を診るかなど肘の診断から治療、野球肘検診のための必要最低限の情報を網羅しています。
151ページと必要最小限の情報に厳選されているため、深く学びたい方は上の2つの教科書を使った方がいいと思いますが、野球肘についてまず広く浅く学びたい方にはこちらの教科書がおすすめです。
よせやん
野球肘検診
おまけに野球肘検診の教科書も紹介しておきましょう。
今までお話ししてきた学童期の野球肘は、発生まもない症状に乏しい時期に離断性骨軟骨炎を見つけ出し、適切な診断・対応で重症化しないように努めることが重要です。
そのためには、野球肘の早期発見・予防のため野球肘検診が必要となりますが、この本では指導者・医療者が押さえるべき要点を分かりやすくまとめてくれています。
少年野球に関わる全関係者必携の一冊といえるでしょう。
よせやん
野球食
次に、野球飯についての本です。
のべ1万人を超える球児の栄養分析データに基づいて作られた内臓から鍛える44のレシピ集です。
レシピごとに栄養分布表、何に効果があるのか一目でわかるアイコンが付いています。
以下のレシピを知ることができます。
- 強い身体をつくる球児飯の基本
- パワーフードレシピ
- 主食のご飯のレシピ
- 肉のおかずレシピ
- 魚のおかずレシピ
- 5分でできる副菜レシピ
- 汁物レシピ
もう一冊野球と食事の教科書。
初版が発刊された2001年当時、野球のJAPANチーム付管理栄養士を務められ、現在立命館大学にてスポーツ栄養学の教授として活躍中の先生が、高校野球の選手の食事に特化して書かれた本です。
- ポジション別の注目栄養素
- 合宿炊き出しメニュー
- 好き嫌いの攻略法
- コンビニの賢い利用法
- ドリンク剤の必要性
など、食について広く学ぶことができます。
ジュニアの野球食
ジュニアの野球食についてもここで紹介しておきましょう。
こちらも同じ先生の執筆された本ですが、こちらは小学生・中学生の球児を持つ保護者の方へ向けて書かれています。
- お菓子は食べちゃいけないのか?
- サプリメントを飲むと強くなれるのか?
- 野菜ジュースは野菜の代わりになるのか?
- 炭酸飲料は体に悪いのか?
など、僕も気になるような内容について書かれています。
もう一冊。
最後に同じシリーズのレシピ集です。
球児の体を作り上げてきた10年分のおいしさの集大成として、114ものレシピが紹介されています。
一部だけ面白そうな目次を抜粋して紹介します。
- 朝食に使えるレシピ
- お弁当メニュー
- 糖質の多いレシピ
- 高たんぱく質のレシピ
- 抗酸化栄養素の多いレシピ
- 補食&おやつのレシピ
- 低脂肪デザートのレシピ
- 試合期のレシピ
- 夏を乗り切るレシピ
- ケガ・病気の時のレシピ
- 苦手な食材の食べやすいレシピ
野球のアンチ・ドーピング
最後に教科書ではありませんが、野球におけるアンチ・ドーピングについて学ぶための教材を紹介していきます。
とりあえず、大雑把に勉強するための教材として、NPBが発行している野球選手のためのNPBアンチ・ドーピングガイド2018というものがあります。
野球に関わる方はこれくらいのことは知っておいた方がいいでしょう。
よせやん
実際に、ドーピングを心配せずに使える薬を知りたい場合は下の記事を参考にしてください。
おわりに
以上、今回は野球に特化したスポーツ医学の教科書を紹介しました。
日本では、野球はやはり人気のあるスポーツの1つですので、教科書も多くありますね。
野球に関わっている方は是非とも参考にして頂けたら幸いです。
よせやん
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