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「ドーピング検査」ドーピングについて知ろう!

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。

新年度が始まっていますが、生活は相変わらずです。

大学病院での仕事は、主に今年の病当番の指導しかないので、それ以外のデスクワークをこの1ヶ月でどれだけこなせるかですね。

腐らずにしっかり頑張りたいと思います。

 

さて、今日は前回の続きでドーピングに関してやっていきます。

今回は「ドーピング検査」についてまとめます。

 

特にドーピング検査の対象となりうるアスリートおよびそれに関わる医療関係者はドーピング検査についても知っておかねばなりません。

よせやん

はじめに

前回、ドーピングの基本的なことに関してまとめました。

まだ、そちらを確認していない方は先にそちらに目を通しておいて下さい。

 

このドーピングを監視する方法に「ドーピング検査」があります。

今回は、このドーピング検査に関して、

  • ドーピング検査の必要性
  • ドーピング検査の歴史
  • ドーピング検査の実際

についてお話ししていきます。

ドーピング検査の必要性

まず、日本に関わりのある事例を紹介しましょう。

 

2004年アテネオリンピックのハンマー投げ競技で、日本の室伏選手が見事金メダルを獲得したのを覚えているでしょうか。

実は、競技が終わった段階で室伏選手は2位でした。

しかし、1位であったハンガンリーのアドリアン・アヌシュ選手のドーピング違反が発覚し、室伏選手が繰り上げ1位となったのです。

 

アヌシュ選手が提出した尿検体は、競技前と後で別人のものであった疑惑があり、再検査を要請されましたが、アヌシュ選手はこれを拒否しました。

このため、アヌシュ選手はドーピング違反とみなされ失格となりました。

 

結局、調査の過程で陰性であった2度の検査で別人の尿検体を提出していたことが判明しています。

この際、もしドーピング検査が行われていなかったら、不正が発覚することはなく室伏選手の金メダルはありませんでした。

 

このような不正行為を排除し、その競技スポーツをフェアでクリーンなものにするために、ドーピング検査は必要なのです。

 

ドーピング検査の歴史

では、次にドーピング検査の歴史について少しお話をします。

 

国際オリンピック委員会(International Olympic Committee:IOC)は、1968年メキシコオリンピック、グルノーブル冬期オリンピックにおいて正式にドーピング検査を導入し、禁止薬物として麻薬・覚醒剤・興奮剤などの約30種類を定めました。

オリンピックにおいて金メダルを剥奪された初の選手は、1972年ミュンヘンオリンピックの水泳400m自由形で1位となったアメリカのリック・デモントで、興奮剤のエフェドリンが検出されています。

 

今日では、様々な大会において競技レベル、プロ、アマチュア関係なく広くドーピング検査が行われており、ドーピング防止活動は世界規模の取り組みとなっています。

日本でも、2003年に開催された静岡国民体育大会(国体)にドーピング検査が導入され、対象はますます広がってきています

 

このことを契機にドーピング防止活動は身近な問題となり、文部科学省により2007年にドーピング禁止ガイドラインが策定され、医師、薬剤師ともに積極的にドーピング防止活動に努めることが明記されました。

しかし、日本におけるドーピング防止規制違反は知識不足、あるいは情報不足によるものが大半であるとされています。( 笠師久美子.YAKUGAKU ZASSHI. 2009 )

 

当然、知らなかったからという理由でドーピング防止規正違反が許されることはありません。

よせやん

ドーピング検査の実際

最後に、実際にドーピング検査がどのように行われているのかを紹介します。

 

ドーピング検査の実施機関は、国際的な大会では世界アンチ・ドーピング防止機構(World Anti-Doping Agency:WADA)、国内の大会では日本アンチ・ドーピング防止機構(Japan Anti-Doping Agency:JADA)となっています。

 

ドーピング検査では、選手の尿や血液を採取し、WADA認定分析機関で禁止物質が含まれていないかどうかを分析します。

検査には試合の直後に行われる「競技会検査」と、試合とは関係なく抜き打ちで行われる「競技会外検査」の2種類があります。

ドーピング検査を受けるのは選手の義務ですので、ドーピング検査を拒否するとドーピング違反と同様に扱われます

 

参考までに、国内サッカーでの基準的な手順を紹介します。

検査実施機関はJADAですが、FIFAのドーピング検査手順に準じて行われています。

FIFAのドーピング検査手順
  1. 対象選手
     
    先発・控え選手を問わず、ベンチ入りした選手が対象となり、くじ引きで各チーム2名ずつ、1試合で4名が検査を受けます。
     
  2. 抽選
     
    両チーム代表者とマッチコミッショナー立ち会いのもと、くじ引きが行われます。
     
    選手の背番号に対応した番号札が無作為に選ばれ、封筒に封印されます。
     
    後半30分に封用が開封され、ドーピング検査の対象選手が決定します。
     
  3. 通告・検査
     
    試合終了後、選ばれたドーピング検査対象選手たちは、ドーピングコントロールオフィサーの通告を受け、ピッチから直接ドーピング検査室に入り待機します。
     
    選手は尿意を感じたら尿検体を規定量排尿し、AボトルとBボトルの検体、および公式記録書を作成します。
     
  4. 対象選手への注意
     
    検査を受けるのは選手の義務です。
     
    ドーピング検査を拒否するとドーピング違反と同様に扱われます
     
    基本的に検査が終了するまで、ドーピング検査室から出ることはできません。
     
    飲料はJADAから提供されるが、それ以外の飲料および食事は自己責任のもと、摂取することが可能です。
     
    尿の比重が低い(より水に近く、尿の色が薄い)状態だと検査できないため、再度採尿が必要です。  

 

おわりに

今回は、ドーピング検査についてまとめました。

 

日本におけるドーピング防止規制違反は知識不足、あるいは情報不足によるものが大半であるとされています。

ドーピングに関して勉強し、自分の健康を守るだけではなく、アンチ・ドーピングの精神を持ち、スポーツをしている仲間に知識を共有して頂けたら幸いです。

よせやん

今後、いよいよドーピングにおける禁止物質・方法、うっかりドーピングに関してまとめていきます。

 

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