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整形外科で研修している柔道整復師の先生は素晴らしいと思う|どんなメリットがあるか考えてみた!

 
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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

よせやん

先週末から久しぶりに忙しくてなかなかブログを更新できず申し訳ないです。

6月最終週に夏休みを頂いているので、その分の当直や発表の準備が詰まりに詰まっていましてその対応に追われていました。

とりあえず今週末参加した学会が終わったので少し落ち着きました。

 

さて、今日は整形外科で研修している柔道整復師は素晴らしいと思ったのでそれについてお話しします。

専門学校を卒業してすぐに接骨院を開業する先生も多い中、整形外科で研修することにはどんなメリットがあるのでしょうか?

 

僕が思う柔道整復師の先生が整形外科で働くことのメリットには以下のようなものがあります。

メリット
  • 問診・身体診察力がUP
  • 身体所見と画像診断の紐付けができる
  • 紹介すべき患者さんがわかる
  • 整形外科医・病院との繋がりができる

 

そして、もちろん病院で勤務している整形外科医や病院にとってもwinになるかと思います。

詳しくは以下で述べていきます。

Contents

整形外科で働く柔道整復師

整形外科医として働いてると、柔道整復師の先生と一緒に働くときがちらほらあります。

それは病院や整形外科の開業医さんの病院に柔道整復師の先生がいる場合です。

 

都会の病院ではどうなのかわかりませんが、僕のいる都道府県では柔道整復師の先生が整形外科で働いているのは稀です。

病院によって違うのかもしれませんが、柔道整復師の先生がいる病院では、患者さんへの問診身体診察、テーピングやギプスなどの外固定を柔道整復師の先生がしてくれています。

また、問診と身体診察が終わった後に、どういうレントゲン検査を施行するかを聞きにきてくれます。

 

これって整形外科医にとっても、柔道整復師の先生にとってもwin-winの関係だと思うんです。

よせやん

win-winの関係

整形外科医の立場で

整形外科医からすると、患者さんの話を一から聞かずに、診察を始める時点で一通りの問診内容・身体診察の内容がカルテに記載されており、レントゲン検査も完了しているというのはかなりの時間短縮になり、当然のことながら診察の効率が飛躍します。

 

もちろん、必要な問診の情報が全て揃っているわけではないし、必要な身体診察が全てなされているわけではありません。

それでも、自分が診察するときに足らない情報だけ追加で問診したり、診察すればいいだけなのでかなり助かります。

 

また、後で柔道整復師の先生がカルテをチェックしているので、整形外科医として下手な診療ができないので気合いが入ります。笑

 

病院からの立場で

続いて、病院からの立場から見ても、これはおそらくwinの関係なのだと思います。

柔道整復師の先生のお給料がどれくらいなのかはわかりませんが、おそらく医師よりも時間単価が安いのは間違いないと思います。

例えば外来患者さんが200人いる場合、医師10人に支払う給料よりも、医師5人と柔道整復師の先生を5人雇った方が病院にかかるコストは安くなるのではないでしょうか。

 

なので、病院にとっても柔道整復師の先生に働いてもらうことはプラスになると思います。

もちろん素人考えなのでこれが本当に正しいかはわかりません。

 

整復師の立場で

僕はこの関係で一番winがあるのは実は柔道整復師の先生ではないかと思います。

 

整形外科で働いている柔道整復師の先生に話を聞くと、学校を卒業してから開業するまで期間の研修として働いている先生がほとんどみたいです。

柔道整復師の先生は3年間専門学校に通ってすぐに開業する先生が多いようですが、個人的にはそのタイミングで開業するのは医学知識が十分でない可能性も否めないのではないかと思います。

 

しかし、開業するまでの期間を整形外科で研修することで、この知識を飛躍させることができると思うのです。

まず、問診と身体診察をすることで診察のスキルが向上するのは当然ですが、後で医師のカルテを確認することで、自分の問診で何が足りなかったのか、どういう診察が足らなかったのか、どういう鑑別診断があるのか、実際の診断は何であったのかについてフィードバックすることが可能です。

 

また、接骨院ではレントゲン検査を行うことができませんが、整形外科で診察した患者さんの検査画像を確認することで、こういう身体所見だとやっぱり骨折している、脱臼しているのか!ということを確認して体感できるのも大きいと思います。

 

あとは、こういう患者さんにはこういう治療や手術がされているということを知れることも非常に大きいでしょう。

それを知ることで自分が接骨院を開業した場合でも、こういう患者さんは骨折の可能性が高いから病院に紹介しようとかこういう患者さんは手術をした方がいい可能性があるから病院に紹介しようということを判断できるようになるからです。

 

もちろん、医師の診察や診断が全て正しいわけではありません。

ただし、3年間だけ勉強した柔道整復師の先生よりも医学部で6年間(この期間は人によっては無意味かもしれませんが…)、初期研修2年間、後期研修3年間勉強している整形外科の先生の方が知識が多い確率は高いと思うし、画像診断がある分、適切な診断がなされる確率は高いでしょう。

 

そして、整形外科で研修して整形外科医との良好なコネクションを作っておくことも、後ほど開業するならば何よりも大きい財産になる可能性があります。

またお話ししようかと思いますが、整形外科学会や国から接骨院への風当たりは強くなっているのが現状だと思います。

そんな中で整形外科医との繋がりがあり紹介したりしてもらいやすい環境であること、確かな医療知識や技術で他の接骨院との差別化を図ることは大きなプラスになる可能性があるなと思った次第です。

 

おわりに

以上、今回は病院で出会った柔道整復師の先生をみて、整形外科で研修している柔道整復師の先生は素晴らしいと思うってことについてお話ししました。

 

柔道整復師の先生が整形外科で働くことのメリットをまとめます。

メリット
  • 問診・身体診察力がUP
  • 身体所見と画像診断の紐付けができる
  • 紹介すべき患者さんがわかる
  • 整形外科医・病院との繋がりができる

 

そして、もちろん病院で勤務している整形外科医や病院にとってもwinになるかと思います。

今後もこういうシステムが確立したらいいなと思いながら記事を書いてみました。

また、僕が働いている地域以外ではどうなっているのかについても知りたいですね。

そちらに関しては Twitterで話題に出してみます。

 

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