Jリーグのチームドクターはどんな仕事をしているのか?仕事内容や体制を紹介!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
今まではうちの都道府県はサッカーのサポート体制があまり整っておらず、サッカー関連の仕事はサッカー協会の仕事もチームサポートもほとんど僕と上司の先生だけでやってきました。
最近は2人でスポーツドクターの魅力を広めていることもあり、同じフィールドで働きたいという方が増えてきてくれました。
来年度はJFLチームのサポートも5人体制でやっていけそうです。
そして、うちの医局のサッカー部をもっともっと強くしたいので、僕と一緒に仕事がしたい人、僕と一緒にサッカーがしたい人はぜひうちの医局に来てくださいね。
お問い合わせをお待ちしております。笑
さて、今日はJリーグのチームドクターの仕事ついてお話ししようかと思います。
Jリーグのチームドクターというだけで、何かカッコイイ感じがしますよね。
では、Jリーグのチームドクターは実際にどのような仕事をしているのでしょうか。
Contents
Jリーグのチームドクターの仕事
Jリーグのドクターについては、Jリーグ規約の第52条と第53条に定められています。
Jリーグ規約第52条
第52条では、選手の健康管理およびドクターについてこう記載されています。
(2) 前項の健康管理における医学的検査の項目は、協会のスポーツ医学委員会が定める次のメディカルチェック項目とする。
- 内科検査(心電図、心エコー検査含む)
- 整形外科的検査
- 血液検査
- 尿検査
- レントゲン検査
- 運動負荷検査
- 体力検査
(3) Jクラブは、すべての試合に、ドクターを同行させ、原則としてベンチ入りさせなけれ ばならない。
(4) ホームクラブは、すべての試合において第4の審判員ベンチに AEDを備えなければなら ない。
(5) Jクラブは、試合終了後可及的すみやかに「Jリーグ傷害報告書」をJリーグに提出しなければならない。なお、選手が試合中に負傷した場合には、ドクターの所見を得、ド クターの署名あるものを提出するものとする。
JFLではチーム専属のドクターは必須ではありませんが、Jリーグでは専属のドクターが必要になります。
メディカルチェックはチームドクター自身がしている場合もありますし、メディカルチェックを他の場所で受けてそのレポートに目を通して署名するだけの場合もあります。
また、ここもJFLとJリーグの大きな違いですが、Jリーグでは全ての試合にチームドクターを帯同させ、ベンチ入りさせる必要があります。
全ての試合なので、ホームゲームはもちろんのことアウェイゲームにもドクターの帯同が必要なのです。
チームによっては全ての試合に地元のドクターが帯同している場合もありますが、アウェイはその地域の近隣に住んでいるドクターの知り合いに依頼(もちろんチームドクターとして登録されているドクターに限る)している場合も多くあります。
ですから、Jリーグチームのチームドクターは1人だけでやるのは非常に困難で、複数人(多いチームだと10人くらいいます)でやっていて、選手が怪我した場合はそのチームドクターの中のチーフドクターが診察・治療を行うといった場合が多いかと思います。
ただし、地方でドクターが少なく、なおかつやる気に満ち溢れた先生はほぼ全ての仕事を1人でやっているという猛者のような先生もいらっしゃいます。
よせやん
Jリーグ規約第53条
また、第53条には負傷した選手の活動再開の制限についてこう記載されています。
(2) 前項の傷害が練習中に生じた場合においても同様とする。
(3) 脳振盪と診断あるいはその疑いのある選手の活動再開に関する前2項の医師の承認は、
JFA医学委員会が定める「サッカーにおける脳振盪の指針」に基づき判断されなけれ ばならない。
ここはJリーグだけでなく、全てのカテゴリーに共通すべき内容だと思いますが、JリーグではJFA医学委員会が定める指針に基づいて判断することが必須となっています。
まとめると
以上をまとめると、Jリーグチームのチームドクターとしての仕事は、以下のようになるでしょう。
- 所属選手の健康管理および傷害が生じた場合の治療を行う。
- 健康管理としてメディカルチェックを行う。
- 全ての試合に同行し、ベンチ入りする。
- 選手が試合中に負傷した場合には、診察して所見をとる。
- 試合中・練習中に頭部その他特に慎重な配慮を要する部位に傷害が生じた場合には、当該選手の選手としての活動を再開させるか判断する。
まあ、こうやって見てみるとだいたい想像通りの仕事なのかもしれませんね。
大きく分けると、試合に帯同してベンチ入りする、治療も含めて選手の健康管理を行うの2点がメインの仕事です。
最初は帯同だけでもテンションは上がりますが、次第に選手ともっと関わっていきたいと思うようになり、何かあったときの対応や治療もやっていきたくなってくるものです。
よせやん
自分がサポートしているチームもある程度の人数で見ていけるようになるので、僕より若い先生に任せれることはどんどん任して、自分はもう1つ上の仕事ができたらなぁと思います。
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