「空手道競技大会」大会ドクター報告

 

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること!仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい!日々の勉強のため、また、同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思いブログを書いています。➡︎詳しいプロフィールはこちら

よせやん

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スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

今日は朝、病棟回診をし、その後、都道府県の空手道競技大会の大会ドクターの仕事に行ってきました。サッカーやフットサルの大会ドクターは何度も行っていますが、実は格闘技の大会ドクターは初めての経験でした。

今回はこの空手道競技大会の大会ドクターの報告記事です。

空手道競技大会

まずは空手についてお勉強しておきましょう。2020年の東京オリンピックでは空手道が競技種目となることが決定し、空手道に対する注目が集まっていますね。

空手道(からてどう)もしくは空手(からて)は、琉球王国時代の沖縄で発祥した拳足による打撃技を特徴とする武道、格闘技。

空手道の起源には諸説があるが、一般には沖縄固有の拳法「手(ティー)」に中国武術が加味され、さらに示現流など日本武術の影響も受けながら発展してきたと考えられている。空手道は、大正時代に沖縄県から他の道府県に伝えられ、さらに第二次大戦後は世界各地に広まった。現在では世界中で有効な武道、格闘技、スポーツとして親しまれている。現在普及している空手道は、試合方式の違いから、寸止めルールを採用する伝統派空手と直接打撃制ルールを採用するフルコンタクト空手に大別することができる。このほかにも防具を着用して行う防具付き空手(広義のフルコンタクト空手)などもある。

wikipediaから引用

今回、僕が行かさせて頂いたのは寸止めルールを採用する伝統派空手です。寸止めとはいえ、コンタクトしてしまう場面は意外と多くあります。そして、対象が幼年の部〜成人と広かったため、当然のことながら選手の数も相当でした。

実際にみた症例

では、どんな症例があったのでしょうか。紹介していきます。

・指挫傷 1件
・趾挫傷 1件
・鼻出血 2件
・分離症患者の腰痛 1件
・下腿挫傷 1件
・下腿筋痙攣 1件
・側胸部挫傷からの過呼吸 1件
・頚部挫傷からの過呼吸 1件
・脳震盪 1件

選手の数が多かったとはいえ、出動した回数は10件にもなりました。このうちの6件は競技中に呼ばれ、競技を中断して診察しており、うち5件は競技続行不可能と考え棄権してもらっています。

こうして見ると、直達外力による外傷がほとんどですね。外傷と障害、傷害の違いは大丈夫ですか?「何の話?」と思った方は下の記事で確認しておいて下さい。

格闘技の大会ドクターに必要な知識

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では、空手道などの大会ドクターをする場合、どのような準備が必要でしょうか。今回の貴重な経験から考えてみましょう。

まず、脳震盪の知識は必ずなくてはいけないでしょう。寸止めルールの今回の大会ですら、脳震盪となってしまったケースがありました。フルコンタクト空手やその他の格闘技なら絶対的に必要な知識になってくるでしょう。脳震盪に関しては下の記事で確認しておきましょう。

続いて、意外に盲点だったのが鼻出血ですね。今回の寸止めルールでも2件ありました。フルコンタクトルールだったらと思うとぞっとします。

また、過呼吸をはじめとした呼吸障害についての知識も必要です。当然のことながら、頚部や胸部に直接的な外力が加われば呼吸障害が生じる可能性があります。意外に外傷からの過呼吸があることに驚きました。過呼吸に対する対応も知っておくべきでしょう。小児なら喘息発作の可能性もあるので、喘息に関する知識も必要だなと思いました。

そして、当然のことながら直達外力による筋損傷や、最悪の場合に備えた救命措置についても必ず知っておかなくてはいけません。これらの知識で今前触れてこなかった内容に関しては、今後まとめていこうと思います。

おわりに

以上、今回は空手道競技大会の大会ドクター報告記事でした。

種目が変われば、競技特性は全然違います。

空手道をはじめとした格闘技の大会ドクターとして仕事をする場合は、出動する場面が必ずあると考えておき、あらかじめ各種の救急対応を確認しておく必要があるでしょう。

そして、体育館なのでAEDはありましたが、実は大会用の救護道具がありませんでした。これだけ外傷が多いのであれば必ず簡単な救護道具は必要だと思います。また、空手道をはじめとした格闘技では、大会ドクターを必ずつける必要性を強く感じました。そうすることで、脳震盪や胸部挫傷による心停止などで死亡するリスクを減らすことができるでしょう。

そして、やはりドクターだけでなく、スポーツ関係者は脳震盪や救命措置に関する知識を持っておかなければいけないということを再確認しました。ドクターがいないときにスポーツ外傷が起こったら何もできない、自分自身やチームメイト、選手の身を守れないというのでは困るわけです。僕もそういったことを防ぐための情報を今後も引き続き発信していきたいと思います。

 

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