【膝の診察】患者さんの膝の痛みの訴え方と発痛原因・発痛部位の関連は?!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
いろいろと動き出してきたのでブログの方もまた記事を定期的に書いていこうと思います。
僕は今年整形外科専門医を受験する年次ですし、専門医の勉強として整形外科全般を勉強するのはもちろんのこと、専門医を取った後に恥ずかしくないように診察の基本的なことも勉強し直していこうと思っています。
とりわけ、自分が専門としていく膝と足の領域に関しては深く突っ込んでいこうと思います。
それを少しずつブログでシェアしていこうと思います。
というわけで、今日は患者さんの膝の痛みの訴え方と発痛原因・発痛部位についてまとめてみます。
患者さんの訴えから、膝の痛みの部位や性質をある程度予想することが可能ですので、まずはしっかりと病歴を聴取するクセをつけておくとよいでしょう。
よせやん
Contents
初診時の病歴聴取が診療の第一歩
僕たち医療従事者の目的は、患者さんの主訴を解決または改善させることであり、そのためには診察時の主訴の聴取は極めて重要です。
つまり、患者さんが何を一番困っているのか、何を治して欲しくて病院に来ているのかを知るということですね。
よせやん
膝関連で外来を訪れる患者さんの愁訴の多くは膝の痛みです。
痛みの訴え方を詳細に聴取すると、膝の痛みの原因や病態、治療法を考える上で非常に参考になります。
- どの辺りが痛い
- どういう時に痛い
- どうすると痛い
- いつから痛い
- 痛みのきっかけ
など
膝の痛みの訴え方と発痛原因・発痛部位
というわけで、今回の本題です。
患者さんの訴えから、膝の痛みの部位や性質をある程度予想することが可能ですので、知っておくとよいでしょう。
一般的に言われている膝の痛みの訴え方と発痛原因・発痛部位の関連を紹介します。
患者さんの訴え | 示唆される発痛原因/部位 | 痛みとしての重要度 |
| 関節の固さの存在と痛みの閾値低下 =関節炎後の関節周囲の変化 (外傷後・術後など) | 通常低い |
| 使いすぎによる痛みの悪化 =関節軟骨摩耗の進行 | 要注意 |
| 膝伸展機構の痛み (関節周囲の線維化) | いろんな原因がある |
外傷後や術後の患者さんは、天気の変わり目や雨天時、冷えた日などに「今日は痛いわ〜」と言って病院に来られる方が多いです。
よせやん
だいたい1人がそう言う日は、他の方も同じように言う方が多いので、天候は実際に関係するのでしょうね。
ちなみに痛みの程度は、疾患の重症度とは特に関係していません。
また、安静時痛や夜間痛は患者さんにとってはもちろんつらいものですが、これも障害や疾患の重症度を反映するものではありません。
本日のまとめ
というわけで、本日は患者さんの膝痛の訴え方と発痛原因・発痛部位についてまとめました。
患者さんの主訴の把握があやふやな状態で正しい治療を進めることはできません。
患者さんの背景の把握は何よりも重要であり、それ以外にも患者さんの置かれている社会的背景や嗜好、膝への負荷の内容によっても十分に理解しておかないといけません。
それによって考えるべき治療戦略が変わってきます。
初診時の病歴聴取が最も大切な治療の第一歩であることを今一度覚えておきましょう。
よせやん
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