2017/01/14

肩こりの原因|内蔵の病気の可能性がある危険な肩こりとは?

 

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること!仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい!日々の勉強のため、また、同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思いブログを書いています。➡︎詳しいプロフィールはこちら

よせやん

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スポーツドクターを目指す若手整形外科医です。

どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

昨日は某都市まで出向き、骨折治療と軟部組織再建の基礎を学ぶためのセミナーに参加してきました。今回のセミナーは、器械屋さんが企画してくれているもので、内容としては非常に基礎的なものでしたが、先週、AO Trauma Seminarに参加してきたのでいい復習になりました。

もちろん、いくつか追加で勉強になったこともありました。こういった勉強会にはできるだけ参加して知識をアップデートしていきたいですね。

それにしても、駅周辺がポケモンGOをしているポケモントレーナーで溢れていて驚きました。いろいろ話題になっているゲームですが、僕は手は出さないでおきます。

さて、今日は「肩こりの原因」についてお話ししようと思います。

今の若者に多い肩こりの原因や内臓の病気の可能性がある危険な肩こりを知っておきましょう。

はじめに

6月終わりまで看護学校の講義に行っていましたが、そのときに生徒に現在、運動器に関して聞きたいことがあったら書いてもらうようにお願いしました。

意外に多くのというか、ほとんど全員が書いてくれたのですが、生徒達が持っている悩みで1番多かったのが「肩こり」についてだったんですね。次いで、2番目に多かったのは「腰痛」だったと思います。

生徒達の多くは20歳そこらです。年配の方ならわかりますが、このように若い人たちの多くが肩こりや腰痛で悩んでいることに驚きました。

実際に整形外科医として診療していても、肩の痛みや腰痛が病院を受診される患者さんは非常に多いです。初診の日に腰痛や肩痛の患者さんがいないことなんてないと思います。肩こりや腰痛は本当に多くの人が悩んでいるものだと思うし、運動器診療を行うにあたっては当然その対策も理解しておくべきだと思います。

というわけで、まず「肩こり」についてまとめていこうと思います。特に今回は「肩こりの原因」についてお話しします。

今の若者に多い肩こりの原因や内臓の病気の可能性がある危険な肩こりをご存知ですか?

肩こり

まず、肩こりって何なのか確認しておきましょう。

肩こりとは、後頸部から肩・背中にかけての筋肉が凝ったような非常に嫌な痛みもしくは違和感などの症候の総称です。

症状としては、頸から肩にかけて存在する筋肉の重苦しい、張っている、痛い、堅くなった感じなどの不快感を感じます。筋肉の“こり”は実際には触れる場合も触れない場合もあります。

日本では「肩こり」という名称により「肩」を指す表現が用いられているが、これは日本独特のものだそうです。諸外国では、同症状を首や背中の疾患として示している事が多くあります。

肩こりは日本人の国民病とも言われており、厚生労働省の調査によると、身体の悩みとして女性では1位男性では2位と報告されています。肩は成人では約5kgもある頭部や、腕などを支えていることで常に負担がかかっているので、肩こりが起こりやすいのは納得できますね。

肩こりの原因

では、肩こりはなぜ起こるのでしょうか?!原因について整理しておきましょう。

肩こりの原因としては、原因となる基礎疾患のない「本態性肩こりと、基礎疾患に由来する「症候性肩こりがあります。

症候性肩こり

症候性肩こり」は、頸椎・肩関節などの整形外科的な疾患の他に、内臓疾患、眼科疾患、中耳炎や副鼻腔炎、顎関節症および精神科疾患など数多くの疾患により生じます。

僕は整形外科医ですので、整形外科疾患にはどんなものがあるか確認しておきます。

肩こりの原因となる整形外科疾患

頸椎疾患

  • 頸椎ヘルニア
  • 頸椎症
  • 後縦靭帯骨化症
  • 頸椎捻挫(頸部挫傷)

など

肩関節疾患

  • 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)
  • 鎖骨骨折
  • 肩鎖関節脱臼
  • 上腕骨外科頚骨折
  • 肩甲骨折
  • 肩腱板断裂

など

その他

  • 胸郭出口症候群

など

胸郭出口症候群は、絞扼性神経障害の1つでしたね。

本態性肩こり

本態性肩こり」は、特別な基礎疾患が存在しない肩こりをいいます。

実際には、肩こりの大半がこの本態性肩こりです。

特に若い方の肩こりのほとんどは本態性肩こりである場合がほとんでしょう。

本態性肩こりは、過労・運動不足・不良姿勢・精神的緊張感・寒冷などにより起こりやすくなるとされています。若い方の本態性肩こりの原因で1番多いのは、不良姿勢だと思います。特に原因になっているだろうと思われるのは「スマホ巻き肩」です。

スマホを操作していると、無意識に頭を下げて背中を丸めた姿勢になります。

スマホを操作する姿勢は、肩が前に出て更に内側にねじれた姿勢であり「スマホ巻き肩」と呼ばれています。

この姿勢だと頭が前に突き出すことになるので、僧帽筋に相当な負荷がかかり肩の痛みや肩こりを招くと言われています。「スマホ巻き肩」は心身ともに悪影響を及ぼす可能性があるため、最近肩の周りがだるい、腕があがりにくいなどの症状がある方は特に、スマホを操作している時の姿勢を見直すようにしましょう。

危険な肩こり

肩こりのほとんどは緊急性のないものですが、

稀に緊急で治療を要する疾患の症状として肩こりの症状が出る

ことがあります。

ですので、これらの危険な肩こりについては知っておく必要があります。

危険な肩こり

運動したときに起こる肩こり

例えば階段を昇るとき、坂道を上がるときに生じるものです。
この場合、狭心症や心筋梗塞など急性冠症候群の可能性があります。
特に急性冠症候群の場合は、左肩に放散痛として症状が出ることが多いと言われています。

手のしびれや麻痺を伴う肩こり

頸や肩で神経が圧迫されている可能性があります。
特に麻痺が生じている場合には緊急で治療する必要があるかもしれません。

頸や肩を動かしていないのに痛む肩こり

安静時に症状がある場合は、骨格筋が原因ではなく内臓疾患が原因の可能性があります。
内臓疾患で肩の放散痛が生じるものとしては、胆嚢炎、胆石症、肺がんなどが知られています。
これらの疾患では右肩に放散痛として症状が出ることがあります。

症状がどんどんひどくなる肩こり

症状が徐々に増悪してくる場合は、進行性の病気も考えねばなりません。
進行性の病気として代表的なものは、「がん」です。

これら危険な肩こりの場合はできるだけ早くに医療機関を受診しましょう。

おわりに

以上、今日は肩こりの原因についてまとめました。

肩こりで悩んでいる方は、スマホ巻き肩になっていませんか?当てはまる方は非常に多いと思います。

また、危険な肩こりについては知っておいてほしいところです。

では、このような肩こりで悩んでいる場合、どのようにしたら肩こりの悩みを解消できるのでしょうか?次回、肩こりで悩んでいる方のために、対処法をご紹介しようと思います。

 

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