【保存版】アキレス腱断裂のすべて|原因から治療・スポーツ復帰まで完全解説!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
病院が変わるとやり方が色々変わるものです。
どちらがいいのかは別として色々なやり方を知っておくというのは自分の幅を広げるという意味で非常にいいものだなと思う今日この頃です。
さて、本日はアキレス腱断裂についてのまとめ記事です。
アキレス腱断裂は日常にありふれた疾患であり、周りの方が受傷することもあるでしょう。
この記事では、そんなアキレス腱断裂について、アキレス腱の解剖から断裂の原因、診察・治療、手術やリハビリ、陳旧性アキレス腱断裂についてまでかなり詳細にまとめています。
この記事がアキレス腱断裂を受傷した方や医療者の参考になれば幸いです。
よせやん
Contents
アキレス腱の解剖と機能
アキレス腱断裂について理解して頂く前に、まずアキレス腱の解剖と機能について知っておきましょう。
アキレス腱に関連するアキレス腱周囲膜(パラテノン:paratenon)やKager’s fat padに関しても解説していますので、まずアキレス腱の解剖と機能に関してしっかりと勉強してみてください。
また、アキレス腱の由来に関しても紹介しています。
というわけで下の記事で、アキレス腱を語る上で欠かせない解剖学の知識である
- アキレス腱の解剖
- アキレス腱の機能
- アキレス腱の由来
ついて最初に確認しておきましょう。
アキレス腱断裂とは
では、いよいよアキレス腱断裂に関して勉強していきましょう。
まず、アキレス腱断裂の疫学について知っておきましょう。
下の記事では、
- アキレス腱断裂とは
- アキレス腱断裂の原因やリスク因子
- 断裂部位
についてまとめています。
アキレス腱断裂の原因やリスク因子には意外に知らないことも多いと思いますので、こちらで確認しておくとよいでしょう。
症状・画像診断・スポーツ現場での対応・治療
次に、アキレス腱断裂の症状・画像診断・スポーツ現場での対応・治療について勉強しましょう。
アキレス腱断裂の特徴的な肉眼的所見や有名なThompson test、超音波検査とMRIなどの画像診断 、スポーツ現場での応急処置と治療について知っておくとよいでしょう。
そして、保存治療と手術治療の違いを知っておくことも大切です。
- アキレス腱断裂の症状・診察
- アキレス腱断裂の画像診断
- スポーツ現場での対応
- アキレス腱断裂の治療
に関して下の記事で確認してみてください。
リハビリテーション・スポーツ復帰までの期間・再発予防
次に、アキレス腱断裂後のリハビリテーション、スポーツ復帰までの期間、受傷後のリコンディショニング、再発・反対側受傷の予防に関してお話しします。
リハビリは理学療法士の先生にお任せすることが多いので、意外にも整形外科医は詳しいリハビリテーションの内容について知らないことも多いかと思います。
しかし、スポーツドクターを目指すのであれば、リハビリテーションからスポーツ復帰までの流れも理解しておきたいところですね。
- リハビリテーション
- スポーツ復帰までの期間
- リコンディショニング
- 再発・反対側受傷の予防
について下の記事で確認していきましょう。
また、タオルギャザーやプライオメトリックトレーニングなどのトレーニング方法についても軽く解説しておきます。
アキレス腱縫合術
上の治療の項目で述べたように、アキレス腱断裂は保存療法でも手術療法でも治癒し、断裂早期に治療を行えば、いずれの治療を選択しても6ヶ月後の経過は変わらないとされています。
しかし、それぞれの治療にはメリットとデメリットがあります。
これらを理解した上で治療方法を決定すべきです。特に、復帰期間の短縮と機能回復のために近年推奨されている早期リハビリテーションが安心して行えるのは手術療法です。( 内山英司.日臨スポーツ医会誌.2004 )
以下に、手術療法としてアキレス腱縫合術を行う場合に知っておいた方がいいことをまとめていきます。
ここの内容は一般の方より医療従事者向けの内容になっています。
術式を選択する上でのポイント
まず、術式を選択する上でのポイントについてです。
アキレス腱断裂の原因の約60〜80%はレクリエーションレベルを中心としたスポーツ外傷であり、30〜40歳代に好発することもあり、スポーツへの早期復帰の要望も少なくありません。
では、スポーツへの早期復帰を目指すために、アキレス腱縫合手術における術式を選択する上でのポイントは何なのでしょうか。
ここでは、まずそれらについて解説していきましょう。
主縫合と縫合糸の選択
次に、メインの縫合となる主縫合、そして縫合糸の選択について知っておきましょう。
アキレス腱は体内で最大の張力がかかる腱であるため、アキレス腱断裂に対する縫合術では、十分な抗張力が得られる方法を選択する必要があります。
下の記事で、十分な抗張力を得るためにはどんな主縫合を行えばよいのか、どんな縫合糸を用いればいいのか知っておかなくてはなりません。
主縫合 Lim&Tsai法のやり方
アキレス腱断裂の主縫合は前述のように6-strandが推奨されています。
ここでは、アキレス腱断裂に対する手術として行われるアキレス腱縫合術の6-strandの主縫合の1つである「Lim&Tsai法」について、その実際のやり方を解説します。
イラストで見ながら勉強するとわかりやすいと思うので、イラストを参考に実際にどうやるのか勉強してみてください。
補助縫合 Cross-Stich法のやり方
次に、アキレス腱断裂に対する縫合における補助縫合の1つであるCross-stich法の歴史と実際のやり方についても紹介しておきます。
術後リハビリテーション・早期運動療法とスポーツ復帰
最後に、cross-stich法をアキレス腱縫合へ導入した実験・臨床成績と、アキレス腱縫合術後の早期運動療法、早期スポーツ復帰について紹介します。
アキレス腱断裂後に早期スポーツ復帰や早期ADL・社会復帰を目指すためには、いかに早期に全荷重歩行が可能となり、両松葉杖歩行から離脱できるかが重要となってくるのは上述の通りです。
下の記事では、cross-stich法を用いた場合、実際にどれくらいで独歩が可能となるか、スポーツ復帰が可能となるのか、文献から紹介しています。
陳旧性アキレス腱断裂とその原因
さて、ここからは今までの新鮮例ではなく、陳旧性アキレス腱断裂について紹介します。
陳旧性アキレス腱断裂を診たことがありますか?
あまりないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、陳旧性アキレス腱断裂はその原因の半数は初診時の見逃しであり、足の外傷の診療にあたる者、特に整形外科医としては必ず頭に中に入れておかねばならない外傷の1つです。
というわけで、下の記事で陳旧性アキレス腱断裂とはどういうものなのか、そして原因は何なのかについて確認しましょう。
また、見逃しをしないように、もう一度アキレス腱断裂の診察・診断についてもまとめておくので確認してください。
陳旧性アキレス腱断裂と再断裂の治療法
次に、陳旧姓アキレス腱断裂・アキレス腱再断裂の治療法についてです。
陳旧性アキレス腱断裂やアキレス腱再断裂の症例は、時間が経過したために断端間のギャップが大きくなり、瘢痕組織の介在や軟部組織の短縮も生じているため端端縫合が難しくなり治療法に苦慮します。
では、どのように治療するのでしょうか。
下の記事で、陳旧姓アキレス腱断裂・アキレス腱再断裂の治療法について紹介していきます。
アキレス腱断裂後の腱修復
最後はマニアックな領域になりますが・・・。
アキレス腱の新鮮例では、保存的治療、アキレス腱縫合術を行い、陳旧性アキレス腱断裂やアキレス腱の再断裂例に対してはアキレス腱縫合術を行うという話をしてきましたが、そもそもアキレス腱は断裂した後、どのように修復されていくのでしょうか。
また、良好に腱が修復されるためには必要な条件とは何なのでしょうか?
これらを理解していると、アキレス腱断裂の治療において大切なことが見えてくると思います。
よせやん
下の記事で、アキレス腱断裂後の修復過程について最後に知っておきましょう。
おわりに
以上、この記事ではアキレス腱断裂についてまとめました。
アキレス腱断裂は日常にありふれた疾患であり、自分もしくは周りの方が受傷することも今後あるかと思います。
誰でも怪我をしたらできるだけ早く日常生活、社会生活、スポーツに復帰したいのは当然です。
そんな方々を支えられるようにアキレス腱断裂について知っておきましょう。
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