【厳選】研修医のおすすめ教科書|できる研修医になるための15冊!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
以前、研修医になる前に準備としてさっと読んでおくべき教科書を紹介しました。
しかし、それはあくまでも「研修医になる前に」とっかかりとして読んでおくべき教科書です。
研修医としてであれば、もっと入り込んだ内容のものを使用すべきでしょう。
この記事では、
できる研修医を目指す方にぜひとも読んで頂きたいおすすめの教科書15冊
を厳選して紹介していきます。
研修医のときに必ず必要になってくる分野だけに絞って、厳選したものを紹介しますので参考にして頂けたら幸いです。
よせやん
Contents
はじめに
研修医は、医師として最初に誰しもが通る道です。
特に初期研修の間は、内科・外科・救急を始め、あらゆる科をローテートすることになるため本当に勉強しなくてはいけないことが多いです。
現在のこのスーパーローテート方式は、すでに行きたい科を決めている人にとっては必要ないのかもしれません。
僕も、大学に入る前から整形外科に進むことを決めていたので、早く整形外科で研修させてくれよという気持ちもありました。
しかし、今になって気づいたのは整形外科以外の知識の重要性です。
整形外科医になったとしても、内科の知識は絶対に必要ですし、輸液の管理や薬の使い方、救急外来をする上で全身の画像診断もできる必要があるでしょう。
現在のスーパーローテート方式の初期研修で、せっかく色々な科を回るのですから、それぞれの科の研修でしっかりと勉強して将来に活かすべきです。
そして、どうせなら研修医の中でもできる研修医を目指しましょう。
正直、同じ研修医と言っても人によって天と地ほどの差があります。
医学生時代には、大学のときに全然勉強してこなかったという人も多いでしょう。
当然、大学のときに勉強してきた人としてこなかった人の間には大きな差があります。
これを巻き返すタイミングとしては、この初期研修の期間しかないでしょう。
初期研修が終わって、専門を決めたらガンバるとか言ってる人は一生頑張れないで終わってしまうんじゃないでしょうか。
この記事では、できる研修医を目指す方にぜひとも読んで頂きたいおすすめの教科書15選を紹介していきます。
研修医のときに必ず必要になってくる分野だけに絞って、厳選したものを紹介していきますので参考にして頂けたら幸いです。
よせやん
救急診療
救急診療は2年間通して研修医が従事しなくてはいけない非常に大切な分野です。
そんな救急診療のおすすめ教科書をまず紹介します。
こちらは知っている方も多いでしょう。全7巻からなるシリーズ物の教科書です。
外傷から内科疾患まで、救急診療に関することを幅広く勉強できます。このシリーズは本当に勉強になり、かなりオススメです。
内容としては、一般的な救急の教科書より高度であり、実際に1番読むべきなのは初期研修医を指導する後期研修医〜中堅の先生かもしれません。初期研修医を指導する立場の先生からは、研修医には読んで欲しくない(内容を知られたくない)本としても有名です。
よせやん
研修医当直御法度 第5版 などの教科書も有名ですが、step beyond residentと比較するとやはり内容が薄いです。
また、マイナーな救急疾患についてはこちらの教科書です。
命に別状はないのだけれど、実際に救急外来で出会ったら対処に困るような症例をかったぱしから網羅してくれています。指輪の外し方や耳に入った虫の取り方、刺さった釣り針の抜き方など有名なマイナーエマージェンシーをはじめとして、11領域から171事例がピックアップされています。
ふつうに読んでいても面白く、意外に知らないことを勉強できるおすすめの教科書です。
よせやん
画像診断
続いて、画像診断に関する教科書です。
研修医として、胸部〜腹部などの内科的な画像診断は必ず必要になってきます。
また、たとえば将来、整形外科医になったとしても、高エネルギー外傷の患者さんや入院中の患者さんなどの胸腹部画像を見なければいけないときが多々あります。
何科を専攻するにしても、画像診断は研修医のときにしっかりと勉強しておくとよいと思います。
胸部の画診診断
ではまず、胸部の画像診断です。
胸部X線、CTについて記載されており、内容はかなりアカデミックです。
研修医だけでなく上級医にも読み応えがあるでしょう。
研修医がこんだけの内容を知っていたら上級医はゾッとするでしょう。
ちなみに、僕が研修医のときに最初に読んだ胸部CTの教科書はこちらでした。
これも読みやすくて非常にいい教科書だと思うので紹介だけしておきます。
腹部の画像診断
続いて、腹部の画像診断です。
腹部の画像診断の教科書でおすすめなのがこの教科書です。
近年の疾患概念の変化や診断技術の進歩に合ったup to date な内容であることに加えて、中上級者向けな内容も豊富に収載されています。かなりコアなところまで勉強することができるので、研修医の間にぜひとも読み込んで、自信を持って画像診断をできるようになっておきましょう。
骨折の画像診断
最後に、内科ではありませんが当直のときに見なくてはいけないことが多い骨折の画像診断の教科書です。
研修医のときは救急診療が非常に大切です。
内科に進む先生であっても、研修医のときは骨折をはじめとした外傷の患者さんを診なくてはいけません。
この教科書は、全身の代表的な骨折を1冊に凝縮してくれており、豊富な症例写真を用いて簡潔に解説してくれています。
この教科書で骨折の画像の見るべきポイントをつかんでおきましょう。
よせやん
医学全般
次に、医学全般に関して使うことの多かった2冊の教科書を紹介します。
これは、1959年の発行以降、58年にわたって毎年発行されている教科書です。
日常診療で遭遇するほぼすべての疾患として、 2016年版は1,135項目が記されており、日常診療で出会うほとんどの疾患に関してはこの本で調べることができます。
僕も救急外来や日常診療で診たことのない症例などに出会ったときには、いつもこの教科書で基本的な対応に関して調べていました。
また、電子版もついてくるので、机の上では本で、外来などの隙間時間にスマホでと使い分けることができ、とても便利です。
この教科書のような辞書的な教科書は1冊は持っているといいと思います。
よせやん
続いて、この教科書も使うことが多いでしょう。
ほとんどの病院には置いてあるのではないでしょうか。
こちらの教科書も毎年発刊されています。
特に働き始めの頃は、薬の名前を聞いても、それが何の薬なのかわからないことが多いでしょう。
そんなときは、いつもこの本で調べましょう。
そして、毎回調べているうちに、次第に名前を聞いただけでこれは何の薬かがわかるようになってくると思います。
病院などに共用のものがあるでしょうが、自分専用のものを持っているといつでもすぐに調べられるし、マーキングできるので便利だと思います。
よせやん
内科
研修医のときに1番重点的にローテートしなければいけないのは内科です。
おそらく半年間近く内科に費やすことになることが多いと思います。
確かに、内科の知識は今後何科に進むにしても重要になってきます。
そんな内科において、他の研修医と差をつけるおすすめ教科書を紹介します。
まずは、内科の王道のこの教科書です。
言わずもがな知れた内科の王道の教科書です。
薄っぺらい知識でなく、詳しい病態生理から疾患のことを勉強できます。
内科に進む方はもちろんですが、そうでない方もこの本で勉強しておけば間違いは絶対にないでしょう。通読するのは大変かもしれませんが、出会った疾患について読むことから始めてみましょう。
続いて、こちらの教科書です。
こちらも有名な教科書ですね。
こちらは病態機序の解説はほとんどありませんが、診療に必要なことのみをとにかくマニュアル化してくれています。
コンパクトなサイズなので持ち運びにも便利です。
ハリソン内科学でしっかり勉強して、実臨床ではこちらを使う感じでいいと思います。
よせやん
続いてこちら。
そして、できる研修医はみんな持っているのがこの教科書ですね。
日本だけでなく、世界中の優秀な研修医が使用していると言われています。ポケットサイズなので、いつも白衣のポケットに入れておくと便利です。
普通使うのは英語版ですが、英語版の写真がなかったので翻訳版になっています。
日本語版は訳がおかしいところがあるそうで使い勝手が悪いようです。
英語版はこちらからどうぞ。
内科に関してはこの教科書たちを使っていたら、まず間違いないでしょう。
よせやん
分野別
続いて、分野別のおすすめ教科書を紹介していきます。
研修医をしていくうえで、必ず必要になってくる分野だけに絞って紹介していきます。
循環器疾患に対する薬
まず紹介したいのが、循環器疾患に対する薬物治療に関する教科書です。
整形外科として働いていても、高血圧症や心筋梗塞などの既往を有する人は多く、周術期管理として内服薬の調整しなければいけないことが多いです。
降圧薬、抗凝固薬、抗血小板薬、抗不整脈薬などに関して、どの薬をどうやって使えばいいのかきちんと理解していますか?
今後、どの科に進んでも関わることの多い循環器疾患に対する薬物治療のセンスをぜひともこの本で身に付けるといいかと思います。
よせやん
呼吸器
次に、呼吸器の教科書です。
呼吸器について、そして人工呼吸器の使い方について知らないと本当に困ることがあります。
この教科書では、呼吸器の「みんながつまずくポイント」を、著者ならではのティーチングセンスでわかりやすく解説してくれています。
呼吸器診療のエッセンスがまとまっているので、初期研修医としてはこれだけの内容を理解しておけば十分と言えるでしょう。
よせやん
輸液
つづいて輸液関連の教科書です。
輸液の知識は何科に進むとしても必ず必要になってきます。非常にコンパクトな教科書ではありますが、理解しにくい電解質・酸塩基平衡がわかりやすく解説されています。
電解質・酸塩基平衡を考えるときに、こういう見方をしなくてはいけないのかということが学べます。
初期研修医の間にぜひとも繰り返し読んでおいて欲しい本です。
よせやん
感染症
続いて、感染症の教科書です。
日本語で出版されている臨床感染症のテキストで最も信頼・実績を重ねた書籍です。研修医になる前に読んでおくべき教科書で紹介した抗菌薬の考え方、使い方Ver.3 も非常にいい教科書で、最初のとっかかりとしては非常にためになると思います。
しかし、実際の臨床に幅広く応用できるのはこちらの教科書でしょう。
感染症もどの科に進んでも、必ず必要になってくる知識ですので、この教科書でしっかり勉強しておくことをおすすめします。
よせやん
最後に感染症の教科書をもう1冊紹介します。
こちらも研修医になる前に勉強しておくべき教科書で紹介しましたが、こちらは研修医になった後も重宝できる教科書です。
日常診療で遭遇するすべての感染症について、診断・原因菌・治療選択が簡潔かつ体系的に記載されています。ポケットサイズであり、これも白衣のポケットに入れておくといいでしょう。
この教科書もできる研修医は持ってる人が多いと思います。
よせやん
おわりに
以上、できる研修医を目指す方にぜひとも読んで頂きたいおすすめの教科書15選を紹介しました。
この記事では必ず使う分野の教科書だけ厳選して紹介しましたが、また分野ごとにおすすめの教科書を紹介していきますね。
研修医のときにどれだけ頑張れるかが、これからの医師人生でどれだけ頑張れるかの基盤になることは間違いありません。
また、今までサボってきた人にとっては、ここが今まで頑張ってきた人と今後張り合うためにやり直す最後のチャンスかもしれません。
今日、ご紹介した教科書はそのきっかけになればと思って紹介したものばかりです。
内容的には後期研修医の先生〜中堅の先生でも勉強になるものばかりなので、これを理解しておけば他の研修医に差をつけることができるでしょう。
この記事が研修医の先生が教科書を探すうえでの参考になれば幸いです。
よせやん
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Comment
Thanks, great article.
Bablofil様
Thank you very much.