整形外科の総論を学ぶための教科書|整形外科医・研修医・学生・コメディカル別に紹介!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
よせやん
今日は整形外科について一通り勉強するための整形外科医の総論的な教科書を紹介します。
整形外科は解剖や骨折治療、リハビリテーションなど勉強しなければいけないことは多岐に渡りますが、まずは整形外科について一通り勉強するための総論的な教科書を読むと、整形外科の全貌をつかむことができると思います。
というわけで、この記事では整形外科医向け、研修医向け、学生・コメディカル向けに分けて、整形外科の総論的なことを勉強するためのおすすめ教科書を紹介していこうと思います。
Contents
整形外科医向けの教科書
まずは、整形外科医向けの教科書です。
この教科書は整形外科医ならば必ず持っておくべき教科書と言ってもいいでしょう。
豊富な写真・図と簡潔な説明により、整形外科で扱う個々の疾患を平易に、かつ詳細に理解することができます。
運動器リハビリテーションなどの最新の知見も述べられており、2016年12月に発刊された第13版では、新たにロコモティブシンドロームの章が設けられています。
この教科書は、医学生でも持っている人が多いかと思いますが、内容はかなりしっかりしていて、専門医試験も基本的にこの教科書に書いてあることを理解しておけば大丈夫と言われています。
よせやん
先ほどの標準整形外科学よりも、もう少ししっかり勉強したいという方にはこちらの教科書がおすすめです。
「神中整形外科学 下巻」とこの上巻の2冊になるのでボリュームは増しますが、標準整形外科学よりも内容はさらにしっかりしています。
専門医試験を見据えてしっかりと勉強しておきたい方や何かを調べるときに辞書的に使うためには、こちらの教科書をおすすめします。
よせやん
初期・後期研修医向けの教科書
続いて、初期・後期研修医の先生向けの教科書です。
整形外科医を志す研修医、若手整形外科医にはこの教科書がおすすめです。
日本整形外科学会の専門研修カリキュラムに基づいた教科書で、研修で学ぶべき診療・検査・手術手技、主要な疾患・外傷、医師としての心構えや患者・スタッフとのコミュニケーション、社会的知識と制度、カルテの書き方に至るまで、臨床現場で役立つエッセンスを詳しく学ぶことができます。
周術期管理や診断書の書き方など普通の整形外科の教科書には書いてくれていないことにまで言及されていて、非常に勉強になると思います。
よせやん
この教科書は小さくコンパクトな割に、かなり内容がしっかりしていておすすめです。
これは救急整形外傷のレジデントマニュアルで、表紙には「整形外科医以外のための」と書かれています。
整形外科用には整形外科レジデントマニュアルといものもありますが、個人的には整形外科医にもこちらの方がおすすめです。
僕は研修医のとき、この教科書を愛用しいつも白衣のポケットに入れてました。
研修医の間に3往復くらい読み、救急整形外傷の基礎を頭に叩き込みました。
分厚い教科書だと心が折れてしまいそうな方には特にオススメです。
よせやん
学生・コメディカル向けの教科書
最後に、学生・コメディカル向けの教科書です。
大人気シリーズ『病気がみえる』から、2017年6月に『運動器・整形外科』が登場しました。
病気が見えるシリーズはイラスト・図表・画像が多くて、とにかく読みやすくて内容が理解しやすいのが特徴です。
僕も学生時代は全ての病気が見えるシリーズを持っていました。
医学生はもちろんのこと、看護師、理学療法士・作業療法士、柔道整復師などのコメディカルの方々や、スポーツ・トレーニング関係の方々にもおすすめしたい教科書です。
この教科書では、2,000点以上のイラスト・図表・画像で、運動器の解剖・生理から病態まで、余すことなくビジュアル化されており、運動器も整形外科に関しても医学生として十分な知識がこの1冊で学べると思います。
よせやん
また、さらに読みやすい教科書としてはこちらの教科書がおすすめです。
この教科書は整形外科疾患の基本的な解剖・手術についてイラストや漫画でわかりやすく書かれており、ものすごい読みやすいのが特徴で、いわゆる教科書的な教科書で勉強するのが苦手な方には特におすすめです。
そんなとっつきやすい教科書ですが、意外と要点をしっかり押さえてくれてます。
こちらもナースだけでなく、医学生やコメディカルの方にもおすすめです。
ちょっとプラスαを
最後に、整形外科を学ぶ際にちょっとプラスαを学ぶことができる教科書を紹介しておきます。
「ケガをしたときは、冷やした方がよいのか、温めた方がよいのか?」「冷湿布と温湿布の使いわけ」などを患者さんから聞かれることは多々あるかと思いますが、意外にはっきりとした答えがわからない疑問ってありませんか?
この教科書には、このような患者さんが不必要に抱いてしまう症状や治療に関する不安を解消し、日常的な対策に役立ててもらうための選りすぐりの184問のQ&Aが書かれています。
整形外科医でも意外にはっきりとした答えがわからないことやタメになることがたくさん書かれていると思うので、医学生から整形外科医までどなたにもおすすめです。
よせやん
おわりに
以上、今回は整形外科について一通り勉強するための整形外科医の総論的な教科書を紹介しました。
整形外科は勉強しなければいけいことが非常に多いですが、各論の教科書を買ってそれぞれ勉強していると膨大な時間と多額のお金がかかってしまいます。
もちろん、深いところは各論の教科書をきちんと読んで勉強すべきだとは思いますが、まずはこの記事で紹介したような総論的な教科書で整形外科について広く浅く勉強すると、整形外科の全体像を掴むことができるでしょう。
しばし整形外科の教科書紹介シリーズを継続していきます。
なぜならば、整形外科に関する教科書を探したいときにどんな教科書も探せるようなまとめページを作りたいからです。
それが完成するまでしばしお付き合いください。
次回もお楽しみに〜。
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