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【厳選7冊】小児整形外科を学ぶためのおすすめ教科書|子どもの未来を守るために勉強しておこう!

 
小児整形外科 教科書
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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

よせやん

さて、ガラッと話は変わりますが、今の病院に来てから、小児整形外科の知識の必要性をひしひしと感じるようになりました。

今の病院は小児科、NICUもあるので、先天性内反足やO脚、先天性股関節脱臼などで整形外科が小児を診る機会が非常に多いのです。

もちろん、小児の骨折の患者さんも多くて手術をする機会も多いです。

 

小児の身体は成長過程にあるため、体の構造も大人と大きく異なり、治療方針は成人と全く異なるし、見慣れていないとレントゲンの読影すら難しいでしょう。

また、外傷に伴う成長障害や変形治癒、神経障害などの後遺症についても知っておく必要があります。

 

なので、僕は整形外科医はもちろんのこと、小児の外傷を診る機会がある医療関係者は必ず小児整形外科の教科書は持っておくべきだと思います。

よせやん

整形外科医であれば専門医を取るために勉強しておく必要もありますしね。

というわけで、今日は小児整形外科を学ぶためのおすすめ教科書を厳選して7冊紹介していきます。

Contents

小児整形外科全般の教科書

子どもの身体は成長過程にあり、また、運動発達においてもその途上にあります。

そのため、子どもは成長途上にあるため個体間の身体的発育や運動機能的発達の差が大きく、そのうえ、正常と異常の間の生理的範囲が成人に比べると著しく大きく、同じ疾患であっても年齢によって症状が違ってくる可能性もあります。

 

また、子どもは本人が的確に主訴を述べてくれるとは限らず、診察室で動き回ったり、泣いたりすることが多いなど短時間に正確に診察することはなかなか難しいのが実際のことろです。

ですので、小児の診察は成人の診察とはまるで異なるので、きちんと勉強しておくべきだと思います。

 

では、まず小児整形外科全般を勉強するための教科書を紹介します。

最もおすすめしたいのがこの教科書です。

小児整形外科について細かい内容まで丁寧に記載されており、小児診療に関わる方、特に整形外科領域に関わる方には非常におすすめです

この教科書には、小児の四肢外傷について書かれているもちろんですが、分娩麻痺や先天性股関節脱臼、先天性内反足、筋性斜頸、脳性麻痺など本当に小児整形外科に特有な疾患について病態から診察法、診断、治療法までかなり詳しく解説してくれています。

 

小児科がある病院、特にNICUがある病院に勤務していると、こういった小児整形外科の患者さんを診察・治療しなくてはいけないことがあるかと思いますが、この教科書を持っているとこれらの疾患に対してもきちんと対応できるようになるかと思います。

よせやん

続いて、同じく総論を勉強するための教科書をもう1冊紹介します。

この教科書は、日本小児整形外科学会が監修しており、日本小児整形外科学会教育研修委員会のカリキュラムを基に、小児整形外科医を目指す医師に必要なすべての情報を網羅している教科書で、2016年12月に改訂第2版が発刊されました。

具体的には、診察法などの総論から始まり、検査、外傷、上肢疾患、下肢疾患、体幹、骨系統疾患、骨腫瘍、血液疾患、症候群、筋・神経疾患、炎症性疾患の12の章に分けられており、疾患の疫学から分類、治療法や予後について丁寧に解説されています。

 

小児整形外科を目指す方はこちらも持っておいてもいいかもしれませんね。

よせやん

小児四肢骨折の教科書

続いては小児四肢骨折の教科書です。

小児科がない病院でも診なくてはいけないのが、小児の四肢外傷ですね。

しかしながら、上述のように小児の四肢骨折に対する対応は成人のそれとは全く異なります

まず、骨端線や骨端核などでレントゲン像を読むのが難しい。

そして、合併症として成長障害や変形治癒などの可能性があるため、そういったことまできちんと理解して患者のご家族さんに説明する必要があります。

この教科書には、小児の四肢骨折の受傷機転や分類ももちろんのこと、保存療法と手術療法について注意点やムンテラの仕方まで書かれており、実際の診療の場で非常に役立ちます

 

小児の骨折の教科書は1冊持っておくことをおすすめします。

よせやん

小児骨折の自然矯正

次に小児骨折の自然矯正について学ぶための教科書です。

小児骨折の治療にあたっては,成人との最大の違いである“成長軟骨板”の特性や特徴をよく理解したうえで、“自家矯正”が生じうることを常に頭に置いて保存治療あるいは手術治療の選択を行う必要があります。

この教科書では、こどもの骨折に特有の自家矯正力にスポットを当て、自家矯正の傾向や程度が実感できる138ものバリエーション豊かな症例をもとに、部位ごとに、骨折後の変形がどの程度矯正されうるか明確に示してくれています

 

特に小児骨折を治療した経験がないと、こんなに転位しているのに保存で大丈夫なのかな?と不安になることが多々あると思います。

そういう時にこの教科書でこれくらいの転位であれば自然矯正されて綺麗に治るんだ!ということを知ることができます。

よせやん

ただし、矯正されない転位を伴う骨折は手術しなければいけない場合ももちろんあるので、部位ごとにどこまでの転位であれば自然矯正されるのか、また、どういう過程で矯正されるのかを知っておくことは非常に意味があると思います。

そういう意味でも、この教科書は僕が特にオススメしたい教科書の1つです。

 

小児の四肢骨折に対する手術の教科書

最後に、小児の四肢骨折に対する手術の教科書です。

先ほどの小児四肢骨折治療の教科書にも手術方法などは記されていますが、細かい部分を学ぶためにはやはり手術手技の教科書を持っておくとよいと思います。

僕も今の病院に来てから、小児の四肢骨折の手術をする機会が非常に増えましたが、やはり手術手技の教科書を持っていて非常に助かっています。

この教科書は手術手技を学ぶため教科書でおなじみのOS NOWシリーズですね。

 

この教科書は小児四肢骨折の手術について、体位のセッティングから手術手技までピットフォールを含めて解説してくれていて非常におすすめなのですが、問題点が一つ。

今現在、絶版となっていて市場にほとんど出回っていないんです。

たまにAmazonやオークションなどで出品されていることがあるので、見かけたら是非購入を検討してみてください。

 

そして、OSシリーズの新しいver.が2018年に発売されました。

この教科書では、小児整形外科において代表的な四肢手術について解説してくれています。

上述の教科書は骨折がメインでしたが、こちらの教科書では外傷はもちろんのこと、Perthes病や先天性内反足、強剛母指など外傷以外の疾患の手術に関しても取り上げられています

 

成長していく小児に対して最善の治療を行い、成長後に障害が残らないようにきちんと勉強しておいてほしい内容です。

よせやん

最後に手術の教科書をもう1冊だけ紹介しておきます。

この教科書は最近僕が愛用している整形外科SURGIACL TECHNIQUEシリーズの1冊です。

骨折についての最新の知見を学ぶことができ、手術テクニックやインプラントの比較なども載っていて非常に勉強になる教科書で、おまけに値段も安いのでこのシリーズは全部揃えてしまおうと思っています。

小児の骨折について出ているのはこれだけですね。

上肢の骨折編で小児に多い上腕骨顆上骨折、外顆骨折、内反肘、モンテジア骨折などの肘関節周辺骨折の治療とポイントについて書かれています。

 

こちらの教科書も非常にいい教科書なのですが、増刷されないで絶版となってしまうので、もしかするとすでに市場にないかもしれません・・・。

よせやん

おわりに

以上、今回は小児整形外科のおすすめ教科書を紹介しました。

 

整形外科医はもちろんのこと、小児の外傷を診る機会がある医療関係者は必ず小児整形外科について勉強しておき、いい加減な治療をして変形や神経障害などの後遺症を残して、その子どもの未来を暗いものに変えてしまわないように努めるべきでしょう。

この記事がそんな方々の参考になれば幸いです。

 

 

 

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