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JFLチームのメディカル体制の現状|体制を作っていくこともスポーツドクターとしての仕事

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サッカーを愛する若手整形外科医です。 夢はサッカー日本代表チームドクターになること! 仕事でも趣味でもスポーツに関わって生きていきたい! 自分の日々の勉強のため、また同じ夢を志す方やスポーツを愛する方の参考になればと思い、スポーツ医学、整形外科、資産形成などについてブログを書いています。
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どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。

twitterで報告したように昨日、僕がサポートしているJFL所属チームと打ち合わせをしてきました。

この内容にも関係することですが、今日はJFLチームのメディカル体制の現状についての記事です。

みなさんは、Jリーグの1つ下のカテゴリーであるJFLに所属するチームのメディカル体制がどのようなものになっているかご存知でしょうか。

この記事では、JFLチームのメディカル体制の現状、僕がサポートしているチームの現状、そして、メディカル体制を作っていくことの必要性についてお話しします。

JFLのドクター規定

JFLとJリーグとの違いはかなり大きいです。

前回、お話ししたようにJリーグでは専属のドクターが必要になります。また、Jリーグでは全ての試合にチームドクターを帯同させ、ベンチ入りさせる必要があるのでした。全ての試合なので、ホームゲームはもちろんのことアウェイゲームにもドクターの帯同が必要です。

しかし、JFLでは専属のドクターは必ずしも必要ではありません

また、ドクターの試合への帯同・ベンチ入りも必須ではなく、必要なのはホームゲームの際にホーム・アウェイの選手、観客に何かがあった際に対応する会場ドクターです。

JFLのメディカル体制の現状

ですから、JFLチームのメディカル体制はチームによってかなり違いがあります。

Jリーグへの昇格を見据えているチームは、きちんと選手をサポートできるようにメディカル体制もJリーグと同じように整備されているチームもあるでしょう。

一方で、Jリーグへの昇格を考えていないチーム、JFLに昇格したばかりのチームなどはメディカル体制はほとんど整備されていないチームもあるのが現状です。

そういったチームでは、もちろん専属のチームドクターはいません。

それでもJFLでも専属トレーナーを置いているチームは多いですから、試合中の怪我にはまずはトレーナーが対応します。

ですから、ホームゲームの会場ドクターをやっていても、よっぽどひどい怪我でない限りはドクターが呼ばれることは実際にはほとんどないのです。

そして、チームドクターがいないので、選手が怪我をした場合はトレーナーが診察して治療しているか、選手が好きな病院に行って治療しているのが実際のところです。

そうなると、選手が怪我をしてどういう状況なのか監督がきちんと把握することは非常に難しく、また、怪我からの復帰をどのように進めて行くのかも診察した医師と選手の間でしか情報が伝達されません。

もちろん、選手は医師に聞いた話を監督に伝えはするでしょうが、医師が言ったことがきちんと監督やトレーナーに届いているかと言われると怪しいと言わざるを得ません。

求められるメディカル体制

では、求められるメディカル体制とはどのような感じなのでしょうか。

僕は以下のような体制ではないかなと思います。

求められるメディカル体制
  1. 選手が怪我をした場合にはそばでそれを見ていたトレーナーがまず診察を行う
  2. トレーナーは精査の必要性を検討してチームドクターに現状を伝える
  3. 精査が必要と判断した場合はドクターが診察・画像検査を行い、診断と治療の必要性を判断する
  4. 治療方針が決定したらトレーナーに伝え、トレーナーは監督に伝える
  5. 例えば手術をした場合、ドクターの決めた治療計画の元、理学療法士・作業療法士がリハビリを行う
  6. リハビリが落ち着いたら、チームに合流し治療計画に沿ってアスレチックトレーナーと復帰に向けてトレーニングを開始する 

こういったメディカル体制が整っていると、選手も怪我をした際に安心だと思うし、監督をはじめとしたチームスタッフも選手の怪我の現状についてきちんと把握することができるでしょう。

僕はやはりアスリートの診察は一般医師ではなく、スポーツドクターが行うべきだと思います。

スポーツドクターであればスポーツ特有の疾患を熟知しているのはもちろんのこと、スポーツ復帰に向けた・選手やチームの状況を考慮した適切な治療法、そして後療法を決めることができるでしょう。

自分がサポートしているチームの現状

ちなみに、自分がサポートしているチームのメディカル体制の現状はというと、残念ながらメディカル体制はほぼ皆無に等しいと言えます。

昨年は一応肩書きはチームドクターとなっているものの、実際的にはほとんど会場ドクターとして仕事をしており、選手が怪我をした際にも僕のところに連絡がくることはありませんでした。

では、どうなっていたのかというとほとんどの怪我をトレーナー(アスレチックトレーナーではない)の先生が診察・治療されていて、それでも経過が思わしくないと選手が勝手に近くの病院や昔かかっていた地元の病院に行っていたそうです。

僕はこのような現状は選手にとって非常に不幸だと思うのです。

選手は怪我をした際にどうしたらいいのかわからないし、トレーナーの先生に診察・治療されていても良くならない。かといってどこの病院のどの先生に診てもらったらいいのかわからないし、チームに聞いても紹介できる病院・先生がいない。

大学生上がりの選手や地域リーグレベルでやっていた選手はあまり違和感を感じないのかもしれませんが、Jリーグから移籍してきた選手からしたらあり得ないメディカル体制でしょう。

体制を作っていくのもまた1つの楽しみ

僕はJリーグやFリーグ関連の仕事もやっているし、サッカードクター仲間からいろいろと情報を得ているので、このような現状はいくらJFLのチームといっても許しがたく、また何より自分がチームドクターをしていても全くやりがい感じることができませんでした。

ぶっちゃけ、今の規模の会場ドクターだけなら自分じゃなくてそこら辺のドクターにやってもらうのでもいいと思うし、今の現状をチームが変えるつもりがないのならばサポートを引き受けるのをやめようとさえ思っていました。

しかし、JFLチームがJリーグのメディカル体制を知らないのは仕方ないし、JFLレベルだと実際のところ人員的にも金銭的にもいっぱいいっぱいでメディカル体制について考えるのを後回しにしてしまうのは理解できます。

だから先日、チームの監督、運営担当、トレーナー、フィジカルコーチの方と話し合いの場を設けさせてもらい、1番は選手のため、そしてチームとしてJリーグを目指すのであればメディカル体制を少しずつでも整えていくべきであることなど僕の思いを伝えました

最近就任したJリーグチームで経験のあるフィジカルコーチがJチームの現状を伝えてくれたのも大きいですが、腹を割って話したことで、チームもメディカル体制を整えていくべきであることに賛同してくれました。

一応、来シーズンからは選手が怪我をした際には僕のところに連絡をもらうこと、僕が近場の病院やドクター仲間と連携して診察やMRI検査などを優先的にできる環境を作ること、診察したら選手の怪我の現状をトレーナー・フィジカルコーチに伝えてそこから監督にも伝えてもらうことなどを決めることができました。

メディカル体制が完成されたチームでドクターとしてやっていくのは楽だと思いますが、こうやってチームの方々と話し合い協力し合いながら試行錯誤してメディカル体制を作り上げていくことも面白いなと思いました。

もちろん自分のやり甲斐を得るためでもありますが、根本的には選手のためですから。

おわりに

以上、本日はJFLチームのメディカル体制の現状についてお話ししました。

Jリーグで長くやっているチームはすでにメディカル体制が整備されているところが多いと思いますが、JFLチームの現状はこんな感じです。

いざJリーグに昇格したときに慌ててメディカル体制を作ろうとしても当然いきなり上手くはいかない可能性が高いと思うし、JFLのときからメディカル体制を整え、選手をサポートしながらチームとしてよりよく戦える環境を作っておくことが大切だと思います。

サポートしているチームのため、選手のため、そしてスポーツドクターとしての自分のやり甲斐を得るためにもこういった環境作りにも貢献できるようにスポーツドクターとしての活動の幅を広げて引き続きがんばりたいと思います。

 

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