プリカ(plica)とは?|滑膜ヒダ(タナ)について簡単に解説!
どうも、こんにちは。
若手整形外科医のよせやんです。
今日は関連病院に手術勉強に行って、膝関節鏡手術を3件やらせて頂きました。
最近感じること。
自分は本当に関節鏡のセンスがないってこと。
いつも上級医の先生の手術を見させて頂いてるし、自分で勉強はしているので、こうしたらいいというイメージはあるのですが、関節鏡も反対手での操作もイメージ通りに全然できない。
センスがなくて嫌になりそうなときもありますが、そんなときは尊敬している本田選手の言葉を思い出します。
1年後の成功を想像すると、日々の地味な作業に取り組むことができる。
センスがないのはわかってますが、上手くなるには地道にやり続けるしかありません。挫折してしまわずに努力し続けて、絶対できるようになってやります。
よせやん
さて、今日は第1回あっさり系の記事にさせてもらいます。
今日の手術中もそうですが、よく膝関節鏡手術中に「プリカ」って言葉を聞くことがありますが、きちんと調べたことがなかったのでまとめておきます。
Contents
plicaとは
膝関節鏡手術のときに「プリカ」って言葉を聞くことはありませんか?
実はわかっていないのに、わかっているフリをしていませんか?
プリカとは英語の「plica」のことを指します。
plicaは日本語では「ヒダ」を意味します。
つまり、膝関節内の滑膜ヒダのことを言うわけです。
滑膜ヒダが棚のように張りだして見えるので、タナとも呼ばれています。
滑膜ヒダとは
では、滑膜ヒダとは何でしょうか?
この滑膜隔壁の遺残のことを滑膜ヒダ(タナ)といいます。
頻度の高いものに、以下の3つがあります(図1)。
- 膝蓋上滑膜ヒダ(suprapatellar plica)
- 内側滑膜ヒダ(mediopatellar plica)
- 膝蓋下滑膜ヒダ(infrapatellar plica)
図1:膝関節の代表的な滑膜ヒダ(タナ)
関節鏡で観察すると、白色の膜様構造として見られます。
しかしながら、繰り返す機械的刺激などにより反応性滑膜が生じ、ヒダの肥厚や瘢痕化が進行すると症状が出現する場合があります。
タナ障害って疾患は聞いたことがあるのではないでしょうか?
これは、一般的には内側滑膜ヒダによる障害のことを指すことが多いです。「タナ障害」に関しては、また別の機会にきちんと取り上げます。
おわりに
今回は膝関節内の「滑膜ヒダ(plica)」に関して取り上げました。
働いていると、よく聞くけど実はよくわかっていない言葉って存在しますよね。
そういう単語に関しても、今後あっさり記事のときに取り上げていこうと思います。
よせやん
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